JP1/IT Service Level Management

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3.2.1 監視対象サービスを登録する

監視対象サービスを登録するには,監視対象サービスのWebページのURIをJP1/ITSLM - Managerに登録する必要があります。URIは,JP1/ITSLM - Managerにログインしているホストから,監視対象サービスのWebページにアクセスすることで自動的に検出されます。検出結果はJP1/ITSLM - Managerの画面に表示されます。

なお,JP1/ITSLM - Managerに登録できる監視対象サービスの最大数は,All Web AccessとWebトランザクションを合計して50個です。

URIが検出される流れを次の図に示します。

図3-20 URIが検出される流れ

[図データ]

  1. JP1/ITSLM - Managerにログインしているホストから,監視対象サービスとして検出したいWebページにアクセスします。
  2. 監視対象サービスへのアクセスがJP1/ITSLM - URによって認識されます。
  3. 検出されたURIがJP1/ITSLM - Managerに通知されます。

ここでは,監視対象サービスを登録する手順について説明します。

<この項の構成>
(1) 作業の前に
(2) 作業手順
(3) 画面の見方
(4) 補足事項
(5) 次の作業
(6) 関連項目

(1) 作業の前に

(2) 作業手順

この作業で使用する[設定]画面を次に示します。

[図データ]

  1. [設定]ボタンをクリックする。
    [設定メニュー]エリアが表示されます。
  2. [監視登録・削除]を選択する。
    [監視登録・削除]エリアが表示されます。このとき,[監視登録・削除]エリアの[接続元IP]に,現在操作しているマシン(ブラウザを起動してJP1/ITSLMにアクセスしているマシン)のIPアドレスが表示されます。
    登録済みの監視対象サービスがある場合,[登録済みサービス一覧]に登録済みの監視対象サービスのサービスグループの名称,監視対象サービス名,URI,WebサーバのIPアドレス,およびJP1/ITSLM - URのIPアドレスが表示されます。ただし,ループバックアドレスを指定したURIまたはホスト名にlocalhostを指定したURIは表示されません。
  3. 負荷分散装置やルータなどの機器を経由したシステム構成で,IPアドレスが変換される設定になっている場合,[接続元IP]を変換されたIPアドレスに変更する。
    IPアドレスを入力する場合は,「XXX.XXX.XXX.XXX」(XXX:0~255)の形式で入力します。負荷分散装置やルータなどの機器を経由したシステム構成ではない場合や,負荷分散装置やルータなどの機器を経由したシステム構成でIPアドレスが変換される設定になっていない場合は,特に変更する必要はありません。
  4. [検出開始]ボタンをクリックする。
    [状態]が[停止中]から[検出中]に変わり,URIを検出できる状態になります。[検出開始]ボタンは[検出停止]ボタンに変化します。
    [状態]が[検出中]に変化した場合を次の図に示します。

    図3-21 [状態]が[検出中]に変化した場合([監視登録・削除]エリア)

    [図データ]

  5. JP1/ITSLM - Managerにログインしているブラウザとは別のタブまたは別のブラウザを起動して,登録したい監視対象サービスのWebページにアクセスする。

    [図データ]

    このとき,JP1/ITSLM - Managerにログインしているブラウザはそのままで,必ず別のタブまたは別のブラウザを起動するようにしてください。
    アクセスによって検出された監視対象サービスは,[新規サービス]に追加され,監視対象サービス名が[サービス]に,URIが[URI]に,監視対象サービスを実行しているWebサーバのIPアドレスが[WebサーバのIP]に,検出を実行したJP1/ITSLM - URのIPアドレスが[JP1/ITSLM - URのIP]に表示されます。
    なお,検出時は[サービス]には監視対象サービス名としてURIがそのまま表示されます。URIが65文字以上の場合は,65文字以降は切り捨てられます。
    異なるWebページにアクセスするたびに,監視対象サービスが追加されていきます。ただし,すでに検出されているURIは追加されません。
  6. 登録したいサービスを検出できたら,[検出停止]ボタンをクリックする。
    [状態]が[検出中]から[停止中]に変わって,検出が完了します。
    [状態]が[停止中]に変化した場合を次の図に示します。

    図3-22 [状態]が[停止中]に変化した場合([監視登録・削除]エリア)

    [図データ]

  7. [URI]に表示されているURI,[WebサーバのIP]に表示されている監視対象サービスを実行しているWebサーバのIPアドレス,[JP1/ITSLM - URのIP]に表示されているJP1/ITSLM - URのIPアドレスを編集する場合は,それぞれテキストボックスを選択して編集する。
    [URI],[WebサーバのIP],および[JP1/ITSLM - URのIP]の入力規則については,「[監視登録・削除]エリア」の説明を参照してください。
  8. 監視対象サービス名を入力する。
    [サービス]のテキストボックスをクリックすると任意の名称が入力できます。[サービス]のテキストボックスの入力規則については,「[監視登録・削除]エリア」の説明を参照してください。
    入力の制限に従わなかった場合はエラーメッセージが表示されます。ただし,機種依存文字および制御文字を使用した場合は,エラーメッセージは表示されませんが,ログファイルの表示が異常になる場合があるため使用しないでください。
  9. 監視対象サービスが属するサービスグループを選択する。
    [サービスグループ]のプルダウンメニューをクリックすると,ログインしているユーザーが監視を担当しているサービスグループ名(JP1/Baseに登録されているJP1資源グループ名)が表示されます。監視対象サービスが属するサービスグループを選択してください。
    検出および編集で必要なURIを用意できたら,手順12.に進んでください。
    検出および編集で必要なURIを用意できない場合に,URIを直接入力するときは,手順10.に進んでください。
  10. URIを直接入力する場合,[一行追加]ボタンをクリックする。
    [新規サービス]に空行が1行追加されます。
  11. 追加された行について,[URI]にURI,[WebサーバのIP]に監視対象サービスを実行しているWebサーバのIPアドレス,[JP1/ITSLM - URのIP]にJP1/ITSLM - URのIPアドレスを入力して,手順8.と手順9.を実施する。
  12. 登録したい監視対象サービスをチェックする。
    入力値に問題がなく,[状態]が[停止中]になっている場合,監視対象サービスのチェックボックスをチェックすると[登録]ボタンが活性化します。なお,このとき手順9.でサービスグループを選択していない場合はエラーメッセージが表示されます。
  13. [登録]ボタンをクリックする。
    登録が成功すると,監視対象サービスの登録の成功を通知するダイアログボックスが表示されます。

ダイアログボックスの[OK]ボタンをクリックすると,[登録済みサービス一覧]にサービスが追加されます。

(3) 画面の見方

[監視登録・削除]エリア
[図データ]
表示項目を次の表に示します。
項番 項目 説明
1 [接続元IP] 接続元のIPアドレスを指定します。監視対象サービスを検出するとき,このIPアドレスに一致する接続元だけが検出されます。
デフォルトでは現在操作しているマシン(ブラウザを起動してJP1/ITSLMにアクセスしているマシン)のIPアドレスが表示されます。
負荷分散装置やルータなどの機器を経由したシステム構成で,IPアドレスが変換される設定になっている場合は,変換されたIPアドレスに変更する必要があります。IPアドレスは「XXX.XXX.XXX.XXX」(XXX:0~255)の形式で入力します。上限を超えた値を入力できますが,エラーになるため範囲内の数値を入力してください。
監視対象サービスの検出中は非活性となります。
2 [検出開始]ボタンまたは[検出停止]ボタン
  • [検出開始]ボタン
    URIの検出を開始します。[状態]が[停止中]の場合に表示されます。[監視登録・削除]エリアを表示させた時点で表示されています。クリックして検出を開始すると,[検出停止]ボタンに変わります。
  • [検出停止]ボタン
    URIの検出を停止します。[状態]が[検出中]の場合に表示されます。クリックして検出を停止すると,[検出開始]ボタンに変わります。
3 [状態] 監視対象サービスを検出中かどうかが表示されます。次のどちらかの状態が表示されます。
[検出中]は,監視対象サービスが検出される状態です。
[停止中]は,監視対象サービスが検出されない状態です。
4 [一行追加]ボタン URIを直接入力するための空行を1行追加します。監視対象サービスの検出中は非活性となります。
5 [新規サービス] URIを検出した監視対象サービスが表示されます。サービスグループの選択,および監視対象サービスの名称の入力をします。
  • チェックボックス
    登録する監視対象サービスを選択します。タイトル行のチェックボックスをチェックすると,すべての行がチェックされます。同様にチェックボックスのチェックを外すと,すべての行のチェックが外れます。
  • [サービスグループ]
    監視対象サービスが属するサービスグループを選択します。ログインしているユーザーが監視を担当しているサービスグループの名称(JP1/Baseに登録されている資源グループ名)がプルダウンメニューで表示されます。なお,サービスグループの数が多い場合に,プルダウンメニューが画面の高さを超えたときは,画面外のサービスグループは選択できません。
  • [サービス]
    監視対象サービスの名称を入力します。デフォルトでは監視対象サービスのURIが表示されます。
    入力できる文字数は,全角・半角に関係なく,1~64文字です。「"」「,」「'」「\」,スペース,タブ,機種依存文字,および制御文字は使用しないでください。
    また,「‐」(ハイフン)で始まる名称は,コマンドのオプションと区別できずコマンドの引数に指定できないため,使用しないことを推奨します。
  • [URI]
    監視対象サービスのURIが表示されます。
    入力できる文字数は1~255文字です。スペース,「"」「#」「<」「>」「?」「[」「\」「]」「^」「`」「{」「|」「}」,およびASCII文字以外は入力できません。なお,表記はRFC3986に従います。
    入力できるのはユーザーが実アクセスできるURIです。
  • [WebサーバのIP]
    監視対象サービスを実行しているWebサーバのIPアドレスが表示されます。
  • [JP1/ITSLM - URのIP]
    検出を実行したJP1/ITSLM - URのIPアドレスが表示されます。
IPアドレスは「XXX.XXX.XXX.XXX」(XXX:0~255)の形式で入力します。上限を超えた値を入力できますが,エラーになるため範囲内の数値を入力してください。
6 [登録]ボタン [新規サービス]のチェックボックスでチェックされた監視対象サービスを登録します。登録に成功した監視対象サービスは,[登録済みサービス一覧]に表示されます。
7 [登録済みサービス一覧] 登録された監視対象サービスの一覧が表示されます。
  • チェックボックス
    削除する監視対象サービスを選択します。タイトル行のチェックボックスをチェックすると,すべての行がチェックされます。同様にチェックボックスを外すと,すべての行のチェックが外れます。
    なお,チェックボックスをチェックしたあとで,[検出開始]ボタン,[検出停止]ボタン,または[登録]ボタンをクリックした場合は,チェックが外れます。このとき,[削除]ボタンも非活性になります。
  • [サービスグループ]
    監視対象サービスの属するサービスグループの名称が表示されます。
  • [サービス]
    監視対象サービスの名称が表示されます。
  • [URI]
    監視対象サービスのURIが表示されます。
  • [WebサーバのIP]
    監視対象サービスを実行しているWebサーバのIPアドレスが表示されます。
  • [JP1/ITSLM - URのIP]
    検出を実行したJP1/ITSLM - URのIPアドレスが表示されます。
8 [削除]ボタン [登録済みサービス一覧]でチェックされた監視対象サービスを削除します。

注※ URIの末尾は必ず「/」にしてください。ただし,検出した直後のURIの末尾が「/」でない場合は,URIを編集しなければ,URIのすべてのパスを監視対象とする監視対象サービスとして登録できます。なお,URIは次のフォーマットで指定します。

authority path
  • authority
    hostportに対応します。hostの長さは1~255文字とし,255文字を超過する場合は先頭から255文字までを使用します。portは0~65,535の整数値です。portを指定しない場合は,すべてのportを対象にします。
  • path
    パスの長さは1~255文字とし,255文字を超過する場合は先頭から255文字までを使用します。全角文字は使用できません。UTF-8でURLエンコードした文字は使用できます。

(4) 補足事項

(5) 次の作業

(6) 関連項目