JP1/IT Service Level Management

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3.2.3 監視対象となるWebトランザクションを設定する

ここでは,監視対象となるWebトランザクションを設定する方法を説明します。Webトランザクションには次の3項目を指定します。

Webアクセス条件は,ユーザーが監視対象サービスにアクセスしたときに発生するWebアクセスに含まれるURIとCookieが,Webトランザクションとして監視する処理に該当するかどうかを判定する条件です。監視対象サービスに含まれるすべてのWebアクセスのうちWebアクセス条件に該当するWebアクセスがWebトランザクションとして監視されます。また,セッション条件は,Webアクセスが同一ユーザーからのものかどうかを識別するための条件です。

サービスグループ管理者は,Webアクセス条件を設定するとき,監視対象サービスからURIとCookieを検出して設定したり,直接URIとCookieを入力して設定したりできます。

なお,負荷分散装置やルータなどの機器を経由したシステム構成で,IPアドレスが変換される設定になっている場合は,URIを監視対象サービスから検出するときの接続元IPに変換されたIPアドレスを指定する必要があります。

1つの監視対象サービスに登録できるWebトランザクションは10個までです。また,1つのJP1/ITSLM - Managerに登録できるWebトランザクションの最大数はAll Web AccessとWebトランザクション数を合わせて50個までです。

<この項の構成>
(1) 作業の前に
(2) 作業手順
(3) 画面の見方
(4) 補足事項
(5) 次の作業
(6) 関連項目

(1) 作業の前に

(2) 作業手順

作業の流れを次に示します。

[図データ]

この作業で使用する[設定]画面,[Webトランザクション登録]画面,[Webアクセス条件追加]画面,[Cookie編集]画面,および[クエリ編集]画面を次に示します。

  1. [設定]ボタンをクリックする。
    [設定メニュー]エリアが表示されます。
  2. [Webトランザクション設定]を選択する。
    [Webトランザクション設定]エリアが表示されます。
  3. [サービス一覧]エリアから監視対象サービスを選択する。
    監視対象サービスを選択すると,[Webトランザクション設定]エリアにサービスグループ名と監視対象サービス名が表示されます。また,[Webトランザクション設定]エリアの[Webトランザクション]および[Webアクセス条件]に,すでに監視対象サービスに設定されているWebトランザクション名と,WebトランザクションのWebアクセス条件が表示されます。監視対象サービスを登録した直後は,[Webトランザクション]および[Webアクセス条件]には何も表示されません。
  4. [新規登録]ボタンをクリックする。
    [Webトランザクション登録]画面が表示されます。
  5. Webトランザクション名を入力する。
    [Webトランザクション名]のテキストボックスに任意の名称を入力します。
    テキストボックスの入力規則については,「[Webトランザクション登録]画面および[Webトランザクション編集]画面」の説明を参照してください。
    入力の制限に従わなかった場合はエラーメッセージが表示されます。ただし,機種依存文字および制御文字を使用した場合は,エラーメッセージは表示されませんが,ログファイルの表示が異常になることがあります。
    また,1つの監視対象サービス内で同じトランザクション名を登録することはできません。
  6. [条件追加]ボタンをクリックする。
    [Webアクセス条件追加]画面が表示されます。[接続元IP]のテキストボックスには現在操作しているマシン(ブラウザを起動してJP1/ITSLMにアクセスしているマシン)のIPアドレスが表示されます。
    以降のWebアクセス条件の追加手順は,追加方法によって異なります。
    • 監視対象サービスにアクセスすることで自動検出したURIから,Webアクセス条件を取り込みたい場合
      手順7.に進んでください。
    • 直接入力した監視対象サービスのURIから,Webアクセス条件を取り込みたい場合
      手順10.に進んでください。
    • Webアクセス条件を直接入力したい場合
      手順13.に進んでください。
  7. [検出開始]ボタンをクリックする。
    [状態]が[停止中]から[検出中]に変わり,URIを検出できる状態になります。[検出開始]ボタンは[検出停止]ボタンに変化します。
    [状態]が[検出中]に変化した場合を次の図に示します。

    図3-23 [状態]が[検出中]に変化した場合([Webアクセス条件追加]画面)

    [図データ]

  8. JP1/ITSLM - Managerにログインしているブラウザとは別のタブまたは別のブラウザを起動して,監視対象サービスのWebページにアクセスする。
    このとき,JP1/ITSLM - Managerにログインしているブラウザはそのままで,必ず別のタブまたは別のブラウザを起動するようにしてください。
    アクセスによって検出されたURIは[URI候補]に追加されます。異なるWebページにアクセスするたびにURIが追加されていきます。ただし,すでに検出されているURIは追加されません。
  9. URIを検出できたら,[検出停止]ボタンをクリックする。
    [状態]が[検出中]から[停止中]に変わって,検出が完了します。
    [状態]が[停止中]に変化した場合を次の図に示します。

    図3-24 [状態]が[停止中]に変化した場合([Webアクセス条件追加]画面)

    [図データ]

  10. [URI候補]に表示されているURIを編集する場合は,URIを選択して編集する。または,空行を追加して任意のURIを追加する。
    [URI候補]に表示されているURIはクリックすると編集できます。[URI候補]に空行を追加してURIを直接入力することもできます。直接入力する場合は,[一行追加]ボタンをクリックして,追加された行にURIを指定してください。
    URIの入力規則については,「[Webアクセス条件追加]画面および[Webアクセス条件編集]画面」の説明を参照してください。
  11. [URI候補]に表示されているURIのCookieを確認または編集する場合は,URIを選択後,[Cookie編集]ボタンをクリックする。
    [Cookie編集]画面が表示されます。[Cookie編集]画面ではWebアクセス条件に取り込むCookieの確認,追加,変更,削除ができます。必要に応じて編集して,[OK]ボタンをクリックしてください。
  12. [URI候補]からURIを選択して[∨ URI候補取り込み]ボタンをクリックする。
    [URI候補]から選択したURIのパス,クエリ,およびCookieの値を,[Webアクセス条件定義]に一度に入力することができます。
  13. Webアクセス条件を直接入力または編集する場合は,[Webアクセス条件定義]のパス条件,クエリ条件,およびCookie条件を入力または編集する。
    条件を入力または編集したあと,[∧ Webアクセス条件適用]ボタンをクリックすると[URI候補]に表示されているURIが絞り込まれ,条件に完全に一致するURIだけが表示されます。
    パス条件はテキストボックスに直接入力します。入力規則については,「[Webアクセス条件追加]画面および[Webアクセス条件編集]画面」の説明を参照してください。
    クエリ条件,およびCookie条件は,テキストボックスをクリックすると開く[クエリ編集]画面および[Cookie編集]画面で入力します。[クエリ編集]画面および[Cookie編集]画面でのKey,およびValueの入力規則については,「[クエリ編集]画面」および「[Cookie編集]画面」の説明を参照してください。
    クエリ条件,およびCookie条件は複数指定できますが,指定できる件数の上限は,クエリ条件とCookie条件を合わせて20件です。複数指定すると,順不同で△で区切られて表示されます。
    パス,クエリ,およびCookieの条件によって監視したい処理のURIだけを絞り込んでください。
  14. [Webアクセス条件定義]に条件を入力した状態で[Webアクセス条件追加]画面の[条件追加]ボタンをクリックする。
    [Webアクセス条件追加]画面の[Webアクセス条件定義]に入力していた値が,[Webトランザクション登録]画面の[Webアクセス条件]に表示されます。
  15. Webアクセス条件の追加手順を繰り返し,監視対象となるWebトランザクションに必要な条件をすべて[Webアクセス条件]に表示する。
    同一のWebアクセス条件を複数登録することはできません。また,1つのWebトランザクションに設定できるWebアクセス条件は5件までです。
  16. Webアクセス条件の追加が完了したら[閉じる]ボタンをクリックする。
    [Webアクセス条件追加]画面が閉じて[Webトランザクション登録]画面に戻ります。
  17. Webアクセス条件の順序の調整が必要な場合は,[Webトランザクション登録]画面の[Webアクセス条件]のWebアクセス条件を上下にドラッグして順序を入れ替える。
    Webトランザクションの判定では,発生したWebアクセスを[Webアクセス条件]に表示されたWebアクセス条件の上から順に判定してWebトランザクションかどうかを識別します。
  18. 同一のユーザーからのWebアクセスに含まれるかどうかを判定する場合はセッション条件を設定する。
    セッション条件は,[クエリ条件候補]および[Cookie条件候補]に表示されたクエリ条件およびCookie条件から選択できます。セッション条件とする候補を選択して,[>]ボタンをクリックしてください。
    [クエリ条件候補]および[Cookie条件候補]には,[Webアクセス条件]に表示された複数のWebアクセス条件に共通するクエリ条件およびCookie条件のキーが表示されます。
    複数のWebアクセス条件に共通するクエリ条件およびCookie条件のキーが表示される例を示します。
    まず,[Webアクセス条件]に表示されているWebアクセス条件が次の表のとおりだとします。
    項番 パス クエリ条件 Cookie条件
    1 /top.html a=1△b=.* session=.*△c=0
    2 /middle.html b=.* session=.*△d=0
    このとき,[クエリ条件候補]にはb=.*のキーである「b」が,[Cookie条件候補]にはsession=.*のキーである「session」が表示されます。[クエリ条件候補]および[Cookie条件候補]が表示された例を次の図に示します。

    図3-25 [クエリ条件候補]および[Cookie条件候補]が表示された例

    [図データ]

    [クエリ条件]および[Cookie条件]からクエリ条件およびCookie条件を削除したい場合は,[クエリ条件]および[Cookie条件]からクエリ条件およびCookie条件を選択して[<]ボタンをクリックすると,選択したクエリ条件およびCookie条件が[クエリ条件候補]および[Cookie条件候補]に戻ります。[クエリ条件]および[Cookie条件]に指定できる件数の上限は,クエリ条件とCookie条件を合わせて10件です。
  19. [登録]ボタンをクリックする。
    [Webアクセス条件]が1件以上追加されている場合,[登録]ボタンが活性化します。

[登録]ボタンをクリックすると,[Webトランザクション登録]画面が閉じて,[Webトランザクション設定]エリアに戻ります。[Webトランザクション登録]画面の設定内容が,Webトランザクションとして[Webトランザクション設定]エリアに追加されます。

(3) 画面の見方

[サービス一覧]エリア
[図データ]
[サービス一覧]エリアには,ログインしているユーザーが監視を担当しているサービスグループ,監視対象サービス,および監視対象サービスの監視対象の一覧が階層表示されます。サービスグループ,監視対象サービス,および監視対象サービスの監視対象を選択して,Webトランザクションを設定したい監視対象サービスを[Webトランザクション設定]エリアに表示させます。
表示項目を次の表に示します。
項番 項目 説明
1 監視対象サービス検索テキストボックスおよび[図データ](検索)ボタン サービスグループ,監視対象サービスの一覧に表示する監視対象サービスを検索によって絞り込みます。検索の対象となるのは監視対象サービス名だけです。サービスグループ名および監視対象名は検索できません。
テキストボックスに文字列を入力して,[図データ](検索)ボタンをクリックするか,またはキーボードの「Enter」キーを押すと,検索が開始されます。入力した文字列と部分一致する名称を持つ監視対象サービスが,サービスグループとともに表示されます。サービスグループは開いた状態で表示されます。
テキストボックスに入力できる文字列は64文字以内です。
テキストボックスが空欄の状態で検索を実行した場合,ログインしているユーザーが監視を担当しているサービスグループの一覧が表示されます。
2 [すべてのサービスを表示] ログインしているユーザーが監視を担当している監視対象サービスの一覧が階層表示されます。
3 サービスグループ,監視対象サービス,監視対象サービスの監視対象の一覧 サービスグループ,監視対象サービス,および監視対象サービスの監視対象が,階層表示されます。
一覧に表示されたサービスグループ,監視対象サービス,および監視対象サービスの監視対象をクリックすると,[Webトランザクション設定]エリアの表示内容が切り替わります。
サービスグループだけを選択した状態では[Webトランザクション設定]エリアには何も表示されません。監視対象サービスを選択すると,監視対象サービスに設定されたWebトランザクションが[Webトランザクション設定]エリアに表示されます。なお,選択中の監視対象サービスを再度選択しても,画面の表示は更新されません。
[Webトランザクション設定]エリア
[図データ]
[Webトランザクション設定]エリアでは,[サービス一覧]エリアで選択した監視対象サービスのWebトランザクションを一覧で確認したり,Webトランザクションを新規追加,編集,削除したりできます。表示項目を次の表に示します。
項番 項目 説明
1 サービスグループ名および監視対象サービス名 [サービス一覧]エリアで選択した監視対象サービスについて,サービスグループ名と監視対象サービス名を次の形式で表示します。
サービスグループ名△-△監視対象サービス名
2 [新規登録]ボタン Webトランザクションを新規に登録します。クリックすると[Webトランザクション登録]画面が開きます。
監視対象サービスに登録されているWebトランザクションが10個に達している,またはJP1/ITSLM - Managerに登録されているAll Web AccessとWebトランザクションの合計が50個に達している場合は非活性となります。
3 [編集]ボタン 登録されているWebトランザクションを編集します。クリックすると[Webトランザクション編集]画面が開きます。[Webトランザクション]および[Webアクセス条件]からWebトランザクションを選択すると活性化します。
4 [削除]ボタン 登録されているWebトランザクションを削除します。[Webトランザクション]および[Webアクセス条件]からWebトランザクションを選択すると活性化します。
5 [Webトランザクション]および[Webアクセス条件] 登録されているWebトランザクションが表示されます。Webトランザクション名の左にある[[図データ]]をクリックすると[[図データ]]に変化して,選択したWebトランザクションのWebアクセス条件が[Webアクセス条件]に表示されます。選択したWebトランザクションに複数のWebアクセス条件がある場合は複数行で表示されます。
Webトランザクション名をドラッグすると表示順序を入れ替えることができます。タイトル行にドラッグした場合は,いちばん最後の順序に移動します。
[Webアクセス条件]には次の項目が表示されます。
  • [パス]
    Webアクセス条件のパス条件が表示されます。
  • [クエリ]
    Webアクセス条件のクエリ条件が表示されます。1つのWebアクセス条件に複数のクエリ条件がある場合は,順不同で△で区切られて表示されます。
  • [Cookie]
    登録されているWebトランザクションのCookie条件が表示されます。Webアクセス条件に複数のCookie条件がある場合は,順不同で△で区切られて表示されます。
[Webトランザクション登録]画面
[図データ]
[Webトランザクション編集]画面
[図データ]
[Webトランザクション登録]画面および[Webトランザクション編集]画面では,Webトランザクション名の指定,Webアクセス条件の優先順位の調整,およびセッション条件の指定ができます。また,Webアクセス条件の追加,編集,削除ができます。表示項目を次の表に示します。
項番 項目 説明
1 [Webトランザクション名] 登録するWebトランザクションの名称を入力します。登録済みのWebトランザクションを編集する場合は,登録したWebトランザクション名が表示されます。
入力できる文字数は,全角・半角に関係なく,1~64文字です。65文字以上入力できますが,エラーになるため範囲内の文字数で入力してください。「"」「,」「'」「\」,スペース,タブ,機種依存文字,および制御文字は使用しないでください。
2 [条件追加]ボタン Webアクセス条件を新規に追加します。クリックすると[Webアクセス条件追加]画面が表示されます。ただし,Webアクセス条件が5件ある場合は,件数の上限に達しているため非活性となります。
3 [条件編集]ボタン [Webアクセス条件]から選択したWebアクセス条件を編集します。[Webアクセス条件]からWebアクセス条件を選択すると活性化します。クリックすると,[Webアクセス条件定義]にWebアクセス条件が入力された状態で[Webアクセス条件編集]画面が表示されます。
4 [条件削除]ボタン [Webアクセス条件]から選択したWebアクセス条件を削除します。[Webアクセス条件]からWebアクセス条件を選択すると活性化します。
5 [Webアクセス条件] 登録済みのWebトランザクションの編集の場合は,WebトランザクションのWebアクセス条件が表示されます。新規登録の場合は何も表示されません。
  • [#]
    Webアクセス条件の順序が数字で表示されます。
  • [パス]
    Webアクセス条件のパス条件が表示されます。
  • [クエリ]
    Webアクセス条件のクエリ条件が表示されます。1つのWebアクセス条件に複数のクエリ条件がある場合は,順不同で△で区切られて表示されます。
  • [Cookie]
    登録されているWebトランザクションのCookie条件が表示されます。Webアクセス条件に複数のCookie条件がある場合は,順不同で△で区切られて表示されます。
6 [セッション条件] 同一のユーザーからのWebアクセスかどうかを判定するためのクエリ条件,およびCookie条件を設定します。
  • [クエリ条件候補]
    [Webアクセス条件]に表示されているすべてのWebアクセス条件から,共通するクエリのキーが表示されます。
  • [クエリ条件]
    クエリ条件が表示されます。
  • [Cookie条件候補]
    [Webアクセス条件]に表示されているすべてのWebアクセス条件から,共通するCookieのキーが表示されます。
  • [Cookie条件]
    Cookie条件が表示されます。
  • [>]
    [クエリ条件候補]または[Cookie条件候補]で選択した項目を,[クエリ条件]または[Cookie条件]に移動します。
  • [<]
    [クエリ条件]または[Cookie条件]で選択した項目を[クエリ条件候補]または[Cookie条件候補]に移動します。
なお,[クエリ条件]と[Cookie条件]に指定できる件数の上限は,クエリ条件とCookie条件を合わせて10件です。
7 [登録]ボタンまたは[更新]ボタン [Webトランザクション登録]画面または[Webトランザクション編集]画面の設定内容を,Webトランザクションとして[Webトランザクション設定]エリアに反映します。クリックすると[Webトランザクション登録]画面または[Webトランザクション編集]画面が閉じます。
なお,[Webアクセス条件]に何も登録されていない場合は[登録]ボタンは非活性となります。
登録したWebトランザクションの監視は,Webトランザクションを含む監視対象サービスの監視を次に開始したときに始まります。
8 [キャンセル]ボタン [Webトランザクション登録]画面または[Webトランザクション編集]画面が閉じて,[Webトランザクション設定]エリアに戻ります。[Webトランザクション登録]画面および[Webトランザクション編集]画面の設定内容は反映されません。
[Webアクセス条件追加]画面
[図データ]
[Webアクセス条件編集]画面
[図データ]
[Webアクセス条件追加]画面および[Webアクセス条件編集]画面では,監視対象サービスから検出,または直接入力した複数のURIを,Webアクセス条件で絞り込んで妥当性を確認しながら設定できます。
表示項目を次の表に示します。
項番 項目 説明
1 [接続元IP] 接続元のIPアドレスを指定します。監視対象サービスを検出するとき,このIPアドレスに一致する接続元だけが検出されます。
デフォルトでは現在操作しているマシン(ブラウザを起動してJP1/ITSLMにアクセスしているマシン)のIPアドレスが表示されます。
負荷分散装置やルータなどの機器を経由したシステム構成で,IPアドレスが変換される設定になっている場合は,変換されたIPアドレスに変更する必要があります。IPアドレスは「XXX.XXX.XXX.XXX」(XXX:0~255)の形式で入力します。上限を超えた値を入力できますが,エラーになるため範囲内の数値を入力してください。
2 [検出開始]ボタンまたは[検出停止]ボタン
  • [検出開始]ボタン
    URIの検出を開始します。[状態]が[停止中]の場合に表示されます。[Webアクセス条件追加]画面または[Webアクセス条件編集]画面を表示した時点で表示されています。クリックして検出を開始すると,[検出停止]ボタンに変わります。
    [検出開始]ボタンをクリックしてから[検出停止]ボタンをクリックするまでは,ほかの項目は操作できません。
  • [検出停止]ボタン
    URIの検出を停止します。[状態]が[検出中]の場合に表示されます。クリックして検出を停止すると,[検出開始]ボタンに変わります。
3 [状態] 監視対象サービスを検出中かどうかが表示されます。次のどちらかの状態が表示されます。
[検出中]はURIが検出される状態です。
[停止中]はURIが検出されない状態です。
4 [一行追加]ボタン [URI候補]に直接入力するための行が,[サービス監視対象]のURIが入力された状態で1行追加されます。
5 [全URI候補削除]ボタン [URI候補]に表示されているURIをすべて削除します。
クリック時に表示されるダイアログで,[OK]をクリックすると削除が実行されます。
6 [URI候補] 検出または直接入力したURIが表示されます。クリックすると編集できます。
入力には,次の制限があります。
  • 1~255文字まで入力できます。256文字以上入力できますが,エラーになるため範囲内の数値を入力してください。
  • スペース,「"」「<」「>」「[」「\」「]」「^」「`」「{」「|」「}」,ASCII文字以外の文字は入力できません。
  • 監視対象サービスの配下のURIを指定します。
なお,表記はRFC3986に従います。
7 [サービス監視対象] 監視対象サービスのURIが表示されます。
8 [Cookie編集]ボタン [Cookie編集]画面が開き,[URI候補]で選択したURIのCookieが表示されます。ただし,KeyまたはValueが何も入力されていないCookieは表示されません。
[URI候補]を選択していない場合は非活性となります。
9 [Webアクセス条件定義] 登録するWebトランザクションのWebアクセス条件を入力します。
10 [∨ URI候補取り込み]ボタン [URI候補]で選択したURIのパス,クエリ,Cookieを[Webアクセス条件定義]の[パス][クエリ][Cookie]に自動で入力できます。[URI候補]で選択したURIにパス,クエリ,またはCookieがない場合,項目は空欄となります。また,クエリおよびCookieは,KeyまたはValueが何も入力されていない場合は[Webアクセス条件定義]に入力されません。
適切なURIを選択していない状態では非活性になります。
また,取り込みによってクエリ条件とCookie条件の合計が20件を超える場合は,[条件追加]ボタンが非活性になります。
11 [∧ Webアクセス条件適用]ボタン [URI候補]に表示するURIを[Webアクセス条件定義]に完全に一致するものだけに絞り込みます。
[∧ Webアクセス条件適用]ボタンは,[Webアクセス条件定義]が入力制限に従わない場合は非活性となります。
12 [全条件削除]ボタン [Webアクセス条件定義]のすべてのテキストボックスを空欄にします。
13 [パス] パス条件を入力します。パス条件ではWebトランザクションとして監視するURIのパスを指定します。入力には次の制限があります。
  • 1~255文字まで入力できます。また,エスケープ文字を使用した場合,エスケープ文字も1文字として数えます。256文字以上入力できますが,エラーになるため範囲内の数値を入力してください。
  • スペース,ASCII文字以外の文字は入力できません。
  • 全角文字は使用できません。UTF-8でURLエンコードした文字は使用できます。
なお,[パス]が空欄のまま[条件追加]ボタンまたは[更新]ボタンをクリックすると,パス条件は「.*」(すべてのパスが該当)となります。
14 [クエリ] クエリ条件を入力します。
テキストボックスをクリックすると,[クエリ編集]画面が開きます。[クエリ編集]画面では,KeyおよびValueを指定できます。
[クエリ編集]画面で複数のクエリ条件を定義すると,順不同で△で区切られて表示されます。
15 [Cookie] Cookie条件を入力します。
テキストボックスをクリックすると,[Cookie編集]画面が開きます。[Cookie編集]画面では,KeyおよびValueを指定できます。
[Cookie編集]画面で複数のCookie条件を定義すると,順不同で△で区切られて表示されます。
16 [条件追加]ボタンまたは[更新]ボタン
  • [条件追加]ボタン
    [Webアクセス条件定義]に入力したWebアクセス条件が[Webトランザクション登録]画面または[Webトランザクション編集]画面の[Webアクセス条件]に追加されます。追加されると[Webアクセス条件定義]のテキストボックスは空欄になります。ただし,Webアクセス条件は1つのWebトランザクションにつき5件までです。
  • [更新]ボタン
    編集したWebアクセス条件が[Webトランザクション登録]画面または[Webトランザクション編集]画面の[Webアクセス条件]に反映されます。[Webアクセス条件編集]画面が閉じ,[Webトランザクション登録]画面または[Webトランザクション編集]画面へ戻ります。
[条件追加]ボタンおよび[更新]ボタンは,[Webアクセス条件定義]が入力制限に従わない場合は非活性となります。
17 [閉じる]ボタン [Webアクセス条件追加]画面または[Webアクセス条件編集]画面を閉じて,[Webトランザクション登録]画面または[Webトランザクション編集]画面へ戻ります。
[Cookie編集]画面
[図データ]
[クエリ編集]画面
[図データ]
[Cookie編集]画面および[クエリ編集]画面では,[Webアクセス条件追加]画面または[Webアクセス条件編集]画面のCookie条件およびクエリ条件の入力と編集ができます。
また,[Cookie編集]画面は,[Webアクセス条件追加]画面または[Webアクセス条件編集]画面で[URI候補]のURIのCookieを確認および編集する場合にも使用します。
表示項目を次の表に示します。
項番 項目 説明
1 [一行追加]ボタン Cookie一覧またはクエリ一覧に空行を1行追加します。
2 [削除]ボタン Cookie一覧またはクエリ一覧でチェックボックスがチェックされているCookieまたはクエリを削除します。
3 Cookie一覧またはクエリ一覧 Cookieまたはクエリの一覧が表示されます。
  • チェックボックス
    Cookieまたはクエリを削除するときにチェックします。
  • Key
    Cookieまたはクエリのキーが表示されます。テキストボックスをクリックすることで編集できます。
  • Value
    Cookieまたはクエリのキーの値が表示されます。テキストボックスをクリックすることで編集できます。
Key,およびValueの入力には,次の制限があります。
  • Javaの正規表現に従います。
  • KeyおよびValueとあわせて1~255文字まで入力できます。256文字以上入力できますが,エラーになるため範囲内の数値を入力してください。
  • Keyには,スペース,「=」,ASCII文字以外の文字は使用できません。
  • Keyの重複はできません(正規表現も文字列として扱われます)。
  • Valueには,スペース,ASCII文字以外の文字は使用できません。
  • KeyおよびValueに全角文字は使用できません。UTF-8でURLエンコードした文字は使用できます。
なお,[Value]に何も入力していない状態で[OK]ボタンをクリックすると,[Value]は「.*」(すべてのValueが該当)となります。
4 [OK]ボタン Cookie一覧またはクエリ一覧の編集内容を[Webアクセス条件追加]画面または[Webアクセス条件編集]画面に反映します。Cookie一覧またはクエリ一覧の文字数と入力制限に従わない場合は非活性となります。
5 [キャンセル]ボタン [Cookie編集]画面および[クエリ編集]画面を閉じて,[Webアクセス条件追加]画面または[Webアクセス条件編集]画面へ戻ります。Cookie一覧およびクエリ一覧の編集内容は反映されません。

(4) 補足事項

(5) 次の作業

(6) 関連項目