JP1/IT Service Level Management
ここでは,監視対象となるWebトランザクションを設定する方法を説明します。Webトランザクションには次の3項目を指定します。
Webアクセス条件は,ユーザーが監視対象サービスにアクセスしたときに発生するWebアクセスに含まれるURIとCookieが,Webトランザクションとして監視する処理に該当するかどうかを判定する条件です。監視対象サービスに含まれるすべてのWebアクセスのうちWebアクセス条件に該当するWebアクセスがWebトランザクションとして監視されます。また,セッション条件は,Webアクセスが同一ユーザーからのものかどうかを識別するための条件です。
サービスグループ管理者は,Webアクセス条件を設定するとき,監視対象サービスからURIとCookieを検出して設定したり,直接URIとCookieを入力して設定したりできます。
なお,負荷分散装置やルータなどの機器を経由したシステム構成で,IPアドレスが変換される設定になっている場合は,URIを監視対象サービスから検出するときの接続元IPに変換されたIPアドレスを指定する必要があります。
1つの監視対象サービスに登録できるWebトランザクションは10個までです。また,1つのJP1/ITSLM - Managerに登録できるWebトランザクションの最大数はAll Web AccessとWebトランザクション数を合わせて50個までです。
作業の流れを次に示します。
この作業で使用する[設定]画面,[Webトランザクション登録]画面,[Webアクセス条件追加]画面,[Cookie編集]画面,および[クエリ編集]画面を次に示します。
図3-23 [状態]が[検出中]に変化した場合([Webアクセス条件追加]画面)
図3-24 [状態]が[停止中]に変化した場合([Webアクセス条件追加]画面)
項番 | パス | クエリ条件 | Cookie条件 |
---|---|---|---|
1 | /top.html | a=1△b=.* | session=.*△c=0 |
2 | /middle.html | b=.* | session=.*△d=0 |
図3-25 [クエリ条件候補]および[Cookie条件候補]が表示された例
[クエリ条件]および[Cookie条件]からクエリ条件およびCookie条件を削除したい場合は,[クエリ条件]および[Cookie条件]からクエリ条件およびCookie条件を選択して[<]ボタンをクリックすると,選択したクエリ条件およびCookie条件が[クエリ条件候補]および[Cookie条件候補]に戻ります。[クエリ条件]および[Cookie条件]に指定できる件数の上限は,クエリ条件とCookie条件を合わせて10件です。[登録]ボタンをクリックすると,[Webトランザクション登録]画面が閉じて,[Webトランザクション設定]エリアに戻ります。[Webトランザクション登録]画面の設定内容が,Webトランザクションとして[Webトランザクション設定]エリアに追加されます。
項番 | 項目 | 説明 |
---|---|---|
1 | 監視対象サービス検索テキストボックスおよび(検索)ボタン | サービスグループ,監視対象サービスの一覧に表示する監視対象サービスを検索によって絞り込みます。検索の対象となるのは監視対象サービス名だけです。サービスグループ名および監視対象名は検索できません。 テキストボックスに文字列を入力して,(検索)ボタンをクリックするか,またはキーボードの「Enter」キーを押すと,検索が開始されます。入力した文字列と部分一致する名称を持つ監視対象サービスが,サービスグループとともに表示されます。サービスグループは開いた状態で表示されます。 テキストボックスに入力できる文字列は64文字以内です。 テキストボックスが空欄の状態で検索を実行した場合,ログインしているユーザーが監視を担当しているサービスグループの一覧が表示されます。 |
2 | [すべてのサービスを表示] | ログインしているユーザーが監視を担当している監視対象サービスの一覧が階層表示されます。 |
3 | サービスグループ,監視対象サービス,監視対象サービスの監視対象の一覧 | サービスグループ,監視対象サービス,および監視対象サービスの監視対象が,階層表示されます。 一覧に表示されたサービスグループ,監視対象サービス,および監視対象サービスの監視対象をクリックすると,[Webトランザクション設定]エリアの表示内容が切り替わります。 サービスグループだけを選択した状態では[Webトランザクション設定]エリアには何も表示されません。監視対象サービスを選択すると,監視対象サービスに設定されたWebトランザクションが[Webトランザクション設定]エリアに表示されます。なお,選択中の監視対象サービスを再度選択しても,画面の表示は更新されません。 |
項番 | 項目 | 説明 |
---|---|---|
1 | サービスグループ名および監視対象サービス名 | [サービス一覧]エリアで選択した監視対象サービスについて,サービスグループ名と監視対象サービス名を次の形式で表示します。 [サービスグループ名△-△監視対象サービス名] |
2 | [新規登録]ボタン | Webトランザクションを新規に登録します。クリックすると[Webトランザクション登録]画面が開きます。 監視対象サービスに登録されているWebトランザクションが10個に達している,またはJP1/ITSLM - Managerに登録されているAll Web AccessとWebトランザクションの合計が50個に達している場合は非活性となります。 |
3 | [編集]ボタン | 登録されているWebトランザクションを編集します。クリックすると[Webトランザクション編集]画面が開きます。[Webトランザクション]および[Webアクセス条件]からWebトランザクションを選択すると活性化します。 |
4 | [削除]ボタン | 登録されているWebトランザクションを削除します。[Webトランザクション]および[Webアクセス条件]からWebトランザクションを選択すると活性化します。 |
5 | [Webトランザクション]および[Webアクセス条件] | 登録されているWebトランザクションが表示されます。Webトランザクション名の左にある[]をクリックすると[]に変化して,選択したWebトランザクションのWebアクセス条件が[Webアクセス条件]に表示されます。選択したWebトランザクションに複数のWebアクセス条件がある場合は複数行で表示されます。 Webトランザクション名をドラッグすると表示順序を入れ替えることができます。タイトル行にドラッグした場合は,いちばん最後の順序に移動します。 [Webアクセス条件]には次の項目が表示されます。
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項番 | 項目 | 説明 |
---|---|---|
1 | [Webトランザクション名] | 登録するWebトランザクションの名称を入力します。登録済みのWebトランザクションを編集する場合は,登録したWebトランザクション名が表示されます。 入力できる文字数は,全角・半角に関係なく,1~64文字です。65文字以上入力できますが,エラーになるため範囲内の文字数で入力してください。「"」「,」「'」「\」,スペース,タブ,機種依存文字,および制御文字は使用しないでください。 |
2 | [条件追加]ボタン | Webアクセス条件を新規に追加します。クリックすると[Webアクセス条件追加]画面が表示されます。ただし,Webアクセス条件が5件ある場合は,件数の上限に達しているため非活性となります。 |
3 | [条件編集]ボタン | [Webアクセス条件]から選択したWebアクセス条件を編集します。[Webアクセス条件]からWebアクセス条件を選択すると活性化します。クリックすると,[Webアクセス条件定義]にWebアクセス条件が入力された状態で[Webアクセス条件編集]画面が表示されます。 |
4 | [条件削除]ボタン | [Webアクセス条件]から選択したWebアクセス条件を削除します。[Webアクセス条件]からWebアクセス条件を選択すると活性化します。 |
5 | [Webアクセス条件] | 登録済みのWebトランザクションの編集の場合は,WebトランザクションのWebアクセス条件が表示されます。新規登録の場合は何も表示されません。
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6 | [セッション条件] | 同一のユーザーからのWebアクセスかどうかを判定するためのクエリ条件,およびCookie条件を設定します。
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7 | [登録]ボタンまたは[更新]ボタン | [Webトランザクション登録]画面または[Webトランザクション編集]画面の設定内容を,Webトランザクションとして[Webトランザクション設定]エリアに反映します。クリックすると[Webトランザクション登録]画面または[Webトランザクション編集]画面が閉じます。 なお,[Webアクセス条件]に何も登録されていない場合は[登録]ボタンは非活性となります。 登録したWebトランザクションの監視は,Webトランザクションを含む監視対象サービスの監視を次に開始したときに始まります。 |
8 | [キャンセル]ボタン | [Webトランザクション登録]画面または[Webトランザクション編集]画面が閉じて,[Webトランザクション設定]エリアに戻ります。[Webトランザクション登録]画面および[Webトランザクション編集]画面の設定内容は反映されません。 |
項番 | 項目 | 説明 |
---|---|---|
1 | [接続元IP] | 接続元のIPアドレスを指定します。監視対象サービスを検出するとき,このIPアドレスに一致する接続元だけが検出されます。 デフォルトでは現在操作しているマシン(ブラウザを起動してJP1/ITSLMにアクセスしているマシン)のIPアドレスが表示されます。 負荷分散装置やルータなどの機器を経由したシステム構成で,IPアドレスが変換される設定になっている場合は,変換されたIPアドレスに変更する必要があります。IPアドレスは「XXX.XXX.XXX.XXX」(XXX:0~255)の形式で入力します。上限を超えた値を入力できますが,エラーになるため範囲内の数値を入力してください。 |
2 | [検出開始]ボタンまたは[検出停止]ボタン |
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3 | [状態] | 監視対象サービスを検出中かどうかが表示されます。次のどちらかの状態が表示されます。 [検出中]はURIが検出される状態です。 [停止中]はURIが検出されない状態です。 |
4 | [一行追加]ボタン | [URI候補]に直接入力するための行が,[サービス監視対象]のURIが入力された状態で1行追加されます。 |
5 | [全URI候補削除]ボタン | [URI候補]に表示されているURIをすべて削除します。 クリック時に表示されるダイアログで,[OK]をクリックすると削除が実行されます。 |
6 | [URI候補] | 検出または直接入力したURIが表示されます。クリックすると編集できます。 入力には,次の制限があります。
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7 | [サービス監視対象] | 監視対象サービスのURIが表示されます。 |
8 | [Cookie編集]ボタン | [Cookie編集]画面が開き,[URI候補]で選択したURIのCookieが表示されます。ただし,KeyまたはValueが何も入力されていないCookieは表示されません。 [URI候補]を選択していない場合は非活性となります。 |
9 | [Webアクセス条件定義] | 登録するWebトランザクションのWebアクセス条件を入力します。 |
10 | [∨ URI候補取り込み]ボタン | [URI候補]で選択したURIのパス,クエリ,Cookieを[Webアクセス条件定義]の[パス][クエリ][Cookie]に自動で入力できます。[URI候補]で選択したURIにパス,クエリ,またはCookieがない場合,項目は空欄となります。また,クエリおよびCookieは,KeyまたはValueが何も入力されていない場合は[Webアクセス条件定義]に入力されません。 適切なURIを選択していない状態では非活性になります。 また,取り込みによってクエリ条件とCookie条件の合計が20件を超える場合は,[条件追加]ボタンが非活性になります。 |
11 | [∧ Webアクセス条件適用]ボタン | [URI候補]に表示するURIを[Webアクセス条件定義]に完全に一致するものだけに絞り込みます。 [∧ Webアクセス条件適用]ボタンは,[Webアクセス条件定義]が入力制限に従わない場合は非活性となります。 |
12 | [全条件削除]ボタン | [Webアクセス条件定義]のすべてのテキストボックスを空欄にします。 |
13 | [パス] | パス条件を入力します。パス条件ではWebトランザクションとして監視するURIのパスを指定します。入力には次の制限があります。
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14 | [クエリ] | クエリ条件を入力します。 テキストボックスをクリックすると,[クエリ編集]画面が開きます。[クエリ編集]画面では,KeyおよびValueを指定できます。 [クエリ編集]画面で複数のクエリ条件を定義すると,順不同で△で区切られて表示されます。 |
15 | [Cookie] | Cookie条件を入力します。 テキストボックスをクリックすると,[Cookie編集]画面が開きます。[Cookie編集]画面では,KeyおよびValueを指定できます。 [Cookie編集]画面で複数のCookie条件を定義すると,順不同で△で区切られて表示されます。 |
16 | [条件追加]ボタンまたは[更新]ボタン |
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17 | [閉じる]ボタン | [Webアクセス条件追加]画面または[Webアクセス条件編集]画面を閉じて,[Webトランザクション登録]画面または[Webトランザクション編集]画面へ戻ります。 |
項番 | 項目 | 説明 |
---|---|---|
1 | [一行追加]ボタン | Cookie一覧またはクエリ一覧に空行を1行追加します。 |
2 | [削除]ボタン | Cookie一覧またはクエリ一覧でチェックボックスがチェックされているCookieまたはクエリを削除します。 |
3 | Cookie一覧またはクエリ一覧 | Cookieまたはクエリの一覧が表示されます。
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4 | [OK]ボタン | Cookie一覧またはクエリ一覧の編集内容を[Webアクセス条件追加]画面または[Webアクセス条件編集]画面に反映します。Cookie一覧またはクエリ一覧の文字数と入力制限に従わない場合は非活性となります。 |
5 | [キャンセル]ボタン | [Cookie編集]画面および[クエリ編集]画面を閉じて,[Webアクセス条件追加]画面または[Webアクセス条件編集]画面へ戻ります。Cookie一覧およびクエリ一覧の編集内容は反映されません。 |
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