Cosminexus 機能解説
バッチアプリケーションではリソースとしてデータベースを使用できます。ここでは,バッチアプリケーションからのデータベースへの接続について説明します。
バッチサーバからは次のデータベースに接続できます。
ただし,バッチサーバではグローバルトランザクションは使用できません。
データベースとの接続については次の個所を参照してください。
バッチアプリケーションからデータベースに接続するには,JDBCドライバを直接使用するか,またはCosminexusで提供しているリソースアダプタを使用します。リソースアダプタを使用する場合は,DB Connectorを使用します。バッチアプリケーションからデータベースに接続するときに使用できる機能を,接続方法ごとに次の表に示します。なお,DB Connectorを使用すると次の表の機能に加えて,DB Connectorが提供している機能も使用できます。DB Connectorが提供している機能については,(5)を参照してください。
表14-6 データベースに接続するときに使用できる機能
| 使用できる機能 | 接続方法 | |||
|---|---|---|---|---|
| DB Connector | JDBCドライバ | |||
| SQLの実行 | ○ | ○ | ||
| トランザクションの利用 | Connection APIによるトランザクション | ○ | ○ | |
| JTA | ローカルトランザクション | ○ | × | |
| グローバルトランザクション | × | × | ||
| ガーベージコレクション制御機能 | ○ | × | ||
(凡例)○:使用できる ×:使用できない
DB Connectorを使用してデータベースに接続する場合,使用するJDBCドライバに応じたRARファイルを使用します。RARファイルは,サーバ管理コマンドを使用して操作します。サーバ管理コマンドを使用してRARファイルを操作する方法については,マニュアル「Cosminexus アプリケーション設定操作ガイド」を参照してください。
JDBCドライバの種類とバッチサーバの場合に使用できるRARファイルについて次の表に示します。
表14-7 JDBCドライバとRARファイルの対応
| JDBCドライバ | RARファイル | 説明 |
|---|---|---|
| HiRDB Type4 JDBC Driver | DBConnector_HiRDB_Type4_CP.rar | トランザクション管理をしない場合,またはローカルトランザクションを使用する場合に使用します。 |
| Cosminexus DABroker Library | DBConnector_DABJ_CP.rar | トランザクション管理をしない場合,またはローカルトランザクションを使用する場合に使用します。 |
| Oracle JDBC Thin Driver | DBConnector_Oracle_CP.rar | トランザクション管理をしない場合,またはローカルトランザクションを使用する場合に使用します。 |
| DBConnector_CP_ClusterPool_Root.rar | コネクションプールのクラスタ化機能でルートリソースアダプタを使用する場合に使用します。 | |
| DBConnector_Oracle_CP_ClusterPool_Member.rar | コネクションプールのクラスタ化機能でメンバリソースアダプタを使用する場合に使用します。 | |
| SQL ServerのJDBCドライバ | DBConnector_SQLServer_CP.rar | SQL Server 2000への接続に使用するRARファイルです。トランザクション管理をしない場合,またはローカルトランザクションを使用する場合に使用します。 |
| DBConnector_SQLServer2005_CP.rar | SQL Server 2005への接続に使用するRARファイルです。トランザクション管理をしない場合,またはローカルトランザクションを使用する場合に使用します。 |
リソースアダプタを使用してリソースと接続する場合,リソースアダプタをJ2EEリソースアダプタとしてデプロイしてください。J2EEリソースアダプタとは,J2EEサーバ上に配置されたリソースアダプタです。デプロイ方法については,マニュアル「Cosminexus システム構築ガイド」のリソースアダプタの設定に関する説明を参照してください。
バッチサーバの場合にデータベース接続で使用できる機能を,リソースアダプタの種類ごとに次の表に示します。それぞれの機能の詳細については,参照先の説明を参照してください。
表14-8 リソースアダプタの種類ごとの使用できる機能
| 機能 | リソースアダプタの種類 | 参照先 | ||
|---|---|---|---|---|
| DB Connector | ルートリソースアダプタ | メンバリソースアダプタ | ||
| コネクションプーリング | ○ | × | ◎ | 9.10.1 |
| コネクションプールのウォーミングアップ | ○ | × | ○ | |
| コネクションプール数調節機能 | ○ | × | ○ | |
| コネクションシェアリング・アソシエーション | ○ | × | ○ | 9.10.2 |
| ステートメントプーリング | ○ | × | ○ | 9.10.3 |
| DataSourceオブジェクトのキャッシング | ○ | ○ | × | 9.10.6 |
| DB Connectorのコンテナ管理でのサインオンの最適化 | ○ | × | ○ | 9.10.7 |
| コネクション障害検知 | ○ | × | ◎ | 9.11.1 |
| コネクション枯渇時のコネクション取得待ち | ○ | × | ◎ | 9.11.2 |
| コネクション取得リトライ | ○ | × | × | 9.11.3 |
| コネクションプールの情報表示 | ○ | × | ○ | 9.11.4 |
| コネクションプールのクリア | ○ | × | ○ | 9.11.5 |
| ステートメントキャンセル | ○ | × | ○ | 9.11.8 |
| 障害調査用SQLの出力 | ◎ | × | ◎ | 9.11.10 |
| オブジェクトの自動クローズ | ○ | × | ○ | 9.11.11 |
| コネクションプールの一時停止 | × | × | ○ | 9.12 |
| コネクションプールの再開 | × | × | ○ | |
| コネクションプールの状態表示 | ○ | × | ○ | |
| リソースへの接続テスト | ○ | ○ | ○ | 9.14 |
| J2EEリソースへの別名付与※ | ○ | ○ | × | 8.3 |
| コネクションIDのPRFトレース | ○ | ○ | ○ | 17.10 |
| クライアントAPIで発生した例外の通知機能 | ○ | ○ | ○ | − |
(凡例) ◎:必ず有効になる ○:使用できる ×:使用できない −:該当しない
注※ バッチサーバの場合,リソースアダプタのオプショナル名機能は必ず使用します。
ここでは,リソースアダプタ以外で実現される機能について説明します。ここで説明する機能は,リソースアダプタの種類に関係なく使用できます。
リソースアダプタ以外で実現される機能を,次の表に示します。それぞれの機能の詳細については,参照先の説明を参照してください。
表14-9 リソースアダプタ以外の機能
| 機能 | 参照先 |
|---|---|
| ライトトランザクション※ | 9.10.4 |
| 受信バッファのプーリング(Cosminexus DABroker Libraryを使用する場合) | 9.10.8 |
| トランザクションタイムアウト | 9.11.8 |
注※ バッチサーバの場合,ライトトランザクション機能は必ず有効にします。
同じオプショナル名で複数のリソースアダプタをデプロイしている場合,エラーメッセージが出力されて,リソースアダプタの開始に失敗します。
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