Cosminexus 機能解説
トランザクションの開始時点からの経過時間を監視し,指定された時間が経過した時点でトランザクションをロールバックする機能です。監視期間は,トランザクションの開始時点から,トランザクションの決着時点までです。トランザクションタイムアウトが発生したあと,該当するトランザクションでのJTA,およびJDBCインタフェースへのアクセスは例外が通知されます。
トランザクションタイムアウト機能は,Application Serverが管理するトランザクションの場合に有効です。
なお,BMT,サーブレット,またはJSPの場合,トランザクションタイムアウトが発生したあと,該当するトランザクションに対してUserTransaction.commit/rollbackを発行すると,JTA,およびJDBCインタフェースにアクセスできるようになります。
トランザクションタイムアウトの設定は,J2EEサーバ単位またはBean単位で設定できます。
J2EEサーバ単位の設定は,J2EEサーバのプロパティをカスタマイズして設定します。J2EEサーバの動作設定のカスタマイズについては,マニュアル「Cosminexus システム構築ガイド」を参照してください。
Bean単位で設定するには,BMTの場合とCMTの場合で異なります。
Bean単位のトランザクションタイムアウトの設定は,J2EEアプリケーションに含まれるSession Bean,Entity BeanまたはMessage-driven Beanの属性(プロパティ)として設定します。J2EEアプリケーションの設定については,マニュアル「Cosminexus システム構築ガイド」を参照してください。
実行中のSQL処理が返ってこない状態でトランザクションタイムアウトが発生すると,ステートメントがキャンセルされます。
ステートメントのキャンセルを有効にする場合,DB ConnectorのCancelStatementプロパティにtrueを設定する必要があります。リソースアダプタの設定については,マニュアル「Cosminexus システム構築ガイド」を参照してください。
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