JP1/Performance Management リファレンス

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1.4 [エージェント階層]画面

エージェントに関連したレポートを表示させたり,アラームの状態やイベントの履歴などを確認したりする画面です。また,新規のエージェントの追加や監視用エージェント階層の編集,エージェントとアラームテーブルのバインドなどもこの画面で行います。この画面は,PFM - Web Console各画面のナビゲーションフレームで[エージェント階層]タブを選択すると表示されます。

[エージェント階層]画面を次の図に示します。

図1-8 [エージェント階層]画面

[図データ]

表示項目について説明します。

メニューバーフレーム
各画面で共通のメニュー項目を表示します。
詳細については,「1.3 [メイン]画面」のメニューバーフレームの説明を参照してください。

ナビゲーションフレーム
Performance Managementで管理しているエージェントが階層表示されます。
目的に応じて,エージェント階層の表示形式を選択できます。

[表示形式]
エージェント階層の表示形式を選択できます。表示形式には次の二つがあります。
  • 「Products」
    PFM - Agentの製品ごとにグルーピングされたエージェント階層が表示されます。
  • 「User Agents」
    ログインユーザーが任意で作成したエージェント階層が表示されます。

[複数選択]
この項目のチェックをオンにすると,何らかの操作を実行する際に,エージェント階層から操作対象のエージェントを複数選択できます。デフォルトは,オフの状態です。

[自動更新する]
この項目のチェックをオンにすると,ナビゲーションフレームに階層表示されているエージェントの状態およびヘルスチェック状態が自動更新されます。デフォルトは,オンの状態です。

エージェント階層
[表示形式]で「Products」と「User Agents」のどちらを選択したかによって,表示が異なります。
  • [表示形式]で「Products」を選択している場合
    ルートは「Products」です。2階層目には,PFM - Agentのプロダクト名が付いたフォルダがアルファベット順に表示されます。3階層目には,エージェントが表示されます。エージェントの名前は,サービスIDで表示されます。データモデルのバージョンを複数持つプロダクトの場合は,「サービスID+(データモデルバージョン)」で表示されます。
    サービスIDについては,マニュアル「JP1/Performance Management システム構築・運用ガイド」の付録を参照してください。
  • [表示形式]で「User Agents」を選択している場合
    ルートは「User Agents(ログインユーザー名)」です。2階層目〜n階層目には,ログインユーザーが作成したフォルダが表示されます。監視エージェントは,任意の階層に表示されます。エージェントの名前は,「サービスID+(データモデルバージョン)」です。
    サービスIDについては,マニュアル「JP1/Performance Management システム構築・運用ガイド」の付録を参照してください。
[表示形式]で「Products」を選択している場合,PFM - Agent for Platform以外のPFM - Agentをインストールした監視エージェントでPFM - Agentの登録を実施していない(jpcagtsetupコマンド未実行の)ものは,「Unknown」フォルダの下に表示されます。なお,新たなPFM - Agentのプロダクトを追加した場合は,Performance Managementのサービスを再起動する必要があります。サービスの再起動後,PFM - Web Consoleにアクセスしたときにプロダクトを取得し直します。

アイコン
エージェント階層の各構成要素には,左側にアイコンが表示されています。
アイコンの意味を次に示します。
  • [図データ]:ルートを表します。
  • [図データ]:フォルダを表します。
  • [図データ]:監視エージェントを表します。
また,各アイコンはエージェントのステータスを表します。
  • [図データ]:正常な状態であることを示します。
  • [図データ]:警告状態であることを示します。
  • [図データ]:異常状態であることを示します。
ヘルスチェック状態を示すアイコンがフォルダおよびエージェントのアイコンの左側に表示されます。ヘルスチェック状態の詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management システム構築・運用ガイド」のPerformance Managementの障害検知について説明している章を参照してください。
  • [図データ]:非対応
  • [図データ]:動作中
  • [図データ]:縮退稼働
  • [図データ]:サービス停止
  • [図データ]:状態不明
  • [図データ]:ホスト停止
フォルダアイコンでは,下層のエージェントの全状態が伝播されて,集約して表示されます。ヘルスチェック状態は,フォルダの下層で存在する状態で最も優先度が高い状態だけが表示されます。表示優先度を次に示します。
ホスト停止 > 状態不明 > サービス停止 > 縮退稼働 > 動作中 > 非対応
なお,フォルダ伝播時の優先度をconfig.xmlで変更できます。config.xmlについては,「付録E 初期設定ファイル(config.xml)」を参照してください。
ステータスの表示が更新されるタイミングは次のとおりです。
  • ナビゲーションフレームで[最新情報に更新]タブをクリックしたとき
  • エージェント階層で監視エージェントをクリックしたとき
  • メソッドフレームで選択した操作の実行結果を表示したとき
なお,[自動更新する]をチェックしている場合は自動更新されます。
注意
PFM - Agent for Platform以外のPFM - AgentでjpcwagtsetupコマンドによってPFM - Agentの登録を実施していない場合は,監視エージェントのアイコンが正しく表示されません。正しく表示するためにはjpcwagtsetupコマンドによってPFM - Agentを登録したあと,PFM - Web Consoleを再起動してください。

メソッドフレーム
エージェント階層や個々のエージェントに対して実行できる操作項目が表示されます。表示される操作項目は,選択したオブジェクトによって変わります。

[レポートの表示]
選択した監視エージェントに関連するレポートを表示します。この項目は,ナビゲーションフレームで監視エージェントを選択した場合に表示されます。同じプロダクト間であれば複数選択もできます。この項目を選択すると,[レポートの表示]画面が表示されます。インフォメーションフレーム上で,レポートツリーとブックマークツリーを切り替えることで,任意のブックマークや複合ブックマークのレポートを表示できます。ただし,ブックマークツリーから選択した場合,ナビゲーションフレームで選択した監視エージェントは無視されます。

[アラームの状態の表示]
選択した監視エージェントにバインドされている(関連づけられている)アラームテーブル内のアラームの状態を表示します。この項目は,ナビゲーションフレームで監視エージェントを一つだけ選択している場合だけ表示されます。この項目を選択すると,[アラームの状態の表示]画面に遷移します。

[プロパティの表示]
選択した監視エージェントのサービス(Agent Collectorサービス)のプロパティを表示します。この項目は,ナビゲーションフレームで監視エージェントを一つだけ選択している場合だけ表示されます。この項目を選択すると,[サービスのプロパティ]画面に遷移します。[サービスのプロパティ]画面は,[サービス階層]画面から表示する[サービスのプロパティ]画面と同じ情報を表示します。ただし,この項目から表示させた場合,プロパティの変更はできません。

[イベント履歴]
監視エージェントのイベント履歴情報を表示します。この項目を選択すると,[イベント履歴]画面に遷移します。ナビゲーションフレームで監視エージェントが選択されている場合は,選択した監視エージェントのイベント履歴情報を,選択されていない場合はすべての監視エージェントのイベント履歴情報を表示します。

アラームテーブル複数バインド機能有効時

[アラームテーブルのバインド設定]
PFM - Web Console 08-50以降の場合に,アラームテーブルと監視エージェントとをバインド(関連づけ)したり,アンバインド(バインド解除)したりします。この項目は,ナビゲーションフレームで監視エージェントを選択した場合に表示されます。また,ログインユーザーが管理ユーザー権限をもつ場合だけ表示されます。
同じプロダクト間であれば複数選択もできます。一つの監視エージェントに複数のアラームテーブルをバインドしたり,アンバインドしたりできます。
この項目を選択すると,[アラームテーブルのバインド設定[アラームテーブル選択]]画面に遷移します。

アラームテーブル複数バインド機能無効時

[アラームテーブルのバインド]
アラームテーブルと監視エージェントとをバインド(関連づけ)します。この項目は,ナビゲーションフレームで監視エージェントを選択した場合に表示されます。また,ログインユーザーが管理ユーザー権限を持つ場合だけ表示されます。
同じプロダクト間であれば複数選択もできます。ただし,一つの監視エージェントにバインドできるアラームテーブルは一つだけです。
なお,すでにアラームテーブルがバインドされているエージェントに対してこの操作を実行した場合は,あとからバインドしたアラームテーブルに置き換えられます。
この項目を選択すると,[アラームテーブルのバインド]画面に遷移します。

[アラームテーブルのアンバインド]
アラームテーブルと監視エージェントとのバインド(関連づけ)を解除します。この項目は,ナビゲーションフレームで監視エージェントを選択した場合に表示されます。また,ログインユーザーが管理ユーザー権限を持つ場合だけ表示されます。
同じプロダクト間であれば複数選択もできます。この項目を選択すると,アンバインドの実行を確認するメッセージボックスが表示されます。

[エージェント階層の編集]
エージェント階層の構成を変更します。この項目を選択すると,[エージェント階層の編集]画面に遷移します。[エージェント階層の編集]画面では,エージェント階層に対して構成要素の新規作成,コピー,削除,およびフォルダ名の変更ができます。

[ブックマークの登録]
エージェント階層からレポートをブックマークに登録します。この項目を選択すると,インフォメーションフレームにレポート階層が表示され,レポートをクリックすると[ブックマークの登録]画面が表示されます。

インフォメーションフレーム
ナビゲーションフレームで選択したオブジェクトに対し,メソッドフレームで選択したメソッドによる操作結果が表示されます。

[エージェント階層]画面から各画面への遷移を次の図に示します。

図1-9 [エージェント階層]画面から各画面への遷移

[図データ]

<この節の構成>
1.4.1 レポート選択画面
1.4.2 レポート表示画面
1.4.3 複合レポート表示画面
1.4.4 [アラームの状態の表示]画面
1.4.5 [サービスのプロパティ]画面
1.4.6 [イベント履歴]画面
1.4.7 [アラームテーブルのバインド設定]画面
1.4.8 [アラームテーブルのバインド]画面
1.4.9 [エージェント階層の編集]画面
1.4.10 [ブックマークの登録]画面
1.4.11 [レポート印刷]画面

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