JP1/Performance Management リファレンス
監視エージェントのイベント履歴情報を表示する画面です。この画面は,[エージェント階層]画面のメソッドフレームで[イベント履歴]メソッドを選択すると表示されます。
[イベント履歴]画面には,次の二つのタブがあります。
- [Report]タブ
- [Show Options]タブ
[エージェント階層]画面のメソッドフレームで[イベント履歴]メソッドを選択すると,まず[Show Options]タブの画面が表示されます。[Show Options]タブの画面で表示期間や最大表示数などの表示条件を設定して[OK]ボタンをクリックすると,[Report]タブの画面が表示されます。
それぞれの画面について説明します。
- <この項の構成>
- (1) [Report]タブ
- (2) [Show Options]タブ
(1) [Report]タブ
[エージェント階層]画面のナビゲーションフレームで選択した監視エージェントのイベント履歴情報を表示する画面です。[Show Options]タブの画面で設定した表示条件でイベント履歴が表示されます。
[イベント履歴]画面([Report]タブ)を次の図に示します。
図1-20 [イベント履歴]画面([Report]タブ)
表示項目について説明します。
- [最新情報に更新]
- テーブルフレームの表示情報を最新の状態にします。
- [CSV出力]
- イベント履歴の表示のために取得したデータをCSV形式のテキストファイルに出力します。この項目を選択すると,ファイルのダウンロードダイアログボックスが表示されます。
- [印刷画面]
- 新しいウィンドウに[レポート印刷]画面が表示されます。
- [レポート印刷]画面については,「1.4.11 [レポート印刷]画面」を参照してください。
- データグループボタン
- データグループとは,レコードの取得時間ごとにまとめたデータ群を指します。
ボタン
- 最新のデータまたはデータグループを表示します。
ボタン
- 表示しているデータまたはデータグループよりも,一つ前の(新しい)データまたはデータグループを表示します。
ボタン
- 表示しているデータまたはデータグループよりも,一つあとの(古い)データまたはデータグループを表示します。
ボタン
- 最も古いデータまたはデータグループを表示します。
- テーブルフレーム
- [エージェント階層]画面のナビゲーションフレームで選択した監視エージェントで発生したイベントの履歴が一覧表示されます。
- テーブルフレームの表示項目について,次に示します。
- [Date And Time]
- イベントが発生した監視エージェントのホストのシステム日付および時刻が表示されます。
- [Agent]
- 監視エージェントのサービスIDが表示されます。
- [Host]
- 監視エージェントのホスト名が表示されます。
- [StateEx]
- 発生したイベントの種類が表示されます。表示されるイベントの種類を次に示します。
- OK:正常イベント
- Exception:異常イベント
- Warning:警告イベント
- Inactive:未起動または状態不明のイベント
- Not Supported:非対応
- Running:動作中
- Incomplete:縮退稼働
- Stopped:サービス停止
- Unconfirmed:状態不明
- Host Not Available:ホスト停止
- ヘルスチェック状態の詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management システム構築・運用ガイド」のPerformance Managementの障害検知について説明している章を参照してください。
- [Alarm Name]
- イベントが発生したアラーム名が表示されます。エージェントイベントおよびヘルスチェックイベントの場合は,「n/a」と表示されます。
- [Alarm Table]
- イベントが発生したアラームが属するアラームテーブル名が表示されます。エージェントイベントおよびヘルスチェックイベントの場合は,「n/a」と表示されます。
- [Message]
- 監視エージェントが出力したメッセージまたは[アラーム階層]画面の[新規アラーム]メソッドで定義したメッセージが表示されます。表示される主なメッセージを次に示します。
- エージェントイベントの場合
- Startup:PFM - Agentが起動した
- Shutdown:PFM - Agentが停止した
- State change:PFM - Agentの状態が変更した
- Heartbeat timeout:
Agent Collectorサービスがビジー状態または停止状態になった
- Heartbeat detected:
Agent Collectorサービスがビジー状態または停止状態から回復した
- 「Heartbeat timeout」が表示された場合は,PFM - Agentの状態を確認してください。それ以外のメッセージは,異常を示すエラーメッセージではないため,対処は不要です。
- アラームイベントの場合
- Alarm updated/deleted:アラーム定義を更新または削除した
- Alarm deactivated:アラームが非アクティブ状態になった
- Alarm cleared:アラームのバインドを解除した
- Alarm expired:現在時刻がアラーム評価時間外となった
- Heartbeat timeout:
Agent Collectorサービスがビジー状態または停止状態となった
- Heartbeat detected:
Agent Collectorサービスがビジー状態または停止状態から回復した
- なお,複数インスタンスレコードでは,次の動作になります。
- 対象インスタンスのうち一つでも異常域や警告域の値が検知された場合
アラーム定義時に設定されたユーザー定義メッセージが[Message]に表示されます。また,メッセージテキストにパフォーマンスデータの測定値を表示するように設定している場合は,しきい値を超えたことが検知されたインスタンスの値が設定されます。
- 異常または警告から正常に状態が戻る場合
正常イベントは発行されますが,すべてのインスタンスの値が正常域となり,イベント発行要因となる値が特定されないため,[Message]には何も表示されません。
- ヘルスチェックイベントの場合
- 「HC: ヘルスチェック状態」の形式でメッセージテキストが表示されます。
- また,エージェントの稼働状態のあとにサービスの稼働状態を示すメッセージテキストが表示されます。メッセージテキストの表示規則,表示例については,マニュアル「JP1/Performance Management システム構築・運用ガイド」の付録のヘルスチェックエージェントについて記載されている個所を参照してください。
- [先頭へ]
- 先頭ページを表示します。前ページがない場合,このボタンは非活性となります。
- [前へ]
- 表示しているページの前ページを表示します。前ページがない場合,このボタンは非活性となります。
- ページ番号
- 「表示ページ内の先頭データ番号 - 表示ページ内の最終データ番号 OF 総データ数」が表示されます。
- 例:5-24 OF 50
- [次へ]
- 表示しているページの次ページを表示します。次ページがない場合,このボタンは非活性となります。
- [最後へ]
- 最終ページを表示します。次ページがない場合,このボタンは非活性となります。
(2) [Show Options]タブ
イベント履歴の表示期間や最大表示件数など,[Report]タブの画面の表示条件を設定する画面です。この画面での設定内容は[イベント履歴]画面を表示している間だけ有効であり,設定内容は保存できません。
[イベント履歴]画面([Show Options]タブ)を次の図に示します。
図1-21 [イベント履歴]画面([Show Options]タブ)
表示項目について説明します。
- [レポート表示期間の設定]
- [Report]タブの画面にイベント履歴として表示させるデータの対象期間について設定します。設定項目を次に示します。
- [対象期間]
- イベントの表示対象期間をドロップダウンリストから選択します。
- 選択できる値を次に示します。
- [レポートの表示時に指定]
- [過去1時間以内]
- [過去1日(24時間)以内]
- [過去7日以内]
- [過去1ヶ月以内]
- [過去1年以内]
- デフォルトは,「過去1日(24時間)以内」です。
- [レポートの表示時に指定]以外を選択した場合は,[開始日時]および[終了日時]に対応する日時が自動的に設定されます。
- [開始日時]および[終了日時]
- [対象期間]で[レポートの表示時に指定]を選択した場合に,イベント表示対象期間の開始日時および終了日時を設定します。
- [開始日時]および[終了日時]は,「YYYY MM DD hh:mm」の形式で指定します(YYYY=西暦年,MM=月,DD=日,hh=時,mm=分)。
- 指定できる日時の範囲は,1971年1月1日00時00分〜2035年12月31日23時59分です。[終了日時]には,[開始日時]に指定した日時以降の日時を指定してください。
- なお,[レポートの表示時に指定]以外を選択した場合は,対応する日時が自動的に設定されます。また,自動的に表示された日時を変更した場合,[対象期間]の設定が[レポートの表示時に指定]になります。
- [最大レコード数]
- [Report]タブの画面にイベント履歴として表示させるイベントの最大数を,1〜1440の範囲で指定できます。デフォルトは「1000」です。
- なお,PFM - Web Consoleの初期設定ファイル(config.xml)で,最大レコード数(maxFetchCount)を1〜2147483647の範囲で指定できます。この場合は,config.xmlファイルに指定した範囲で最大レコード数を指定できます。
- [条件式の定義]
- イベント履歴の表示項目で条件を設定できます。設定項目を次に示します。
- [Alarm Name]
- 表示させるイベントのアラーム名を2,048文字以内の全角または半角文字で指定できます。この項目にアラーム名を指定すると,そのアラームが発生しているイベントが表示の対象になります。
- デフォルトで「*(半角アスタリスク)」がワイルドカードとして設定されています。
- [Alarm Table]
- 表示させるイベントのアラームテーブル名を2,048文字以内の全角または半角文字で指定できます。この項目にアラームテーブル名を指定すると,そのアラームテーブルのアラームが発生しているイベントが表示の対象になります。
- デフォルトで「*(半角アスタリスク)」がワイルドカードとして設定されています。
- [Message]
- メッセージテキストに含まれる文字列を2,048文字以内の全角または半角文字で指定できます。この項目に文字列を指定すると,その文字列が含まれるメッセージテキストを出力したイベントが表示の対象になります。
- デフォルトで「*(半角アスタリスク)」がワイルドカードとして設定されています。
- [OK]ボタン
- 設定した内容を確定し,[Report]タブの画面に戻ります。[Report]タブの画面には,設定した表示条件の内容でイベント履歴が表示されます。
- [キャンセル]ボタン
- 設定した内容を破棄し,[Report]タブの画面に戻ります。
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