Groupmax Scheduler/Facilities Manager Version 7 システム管理者ガイド

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13.11 Assist連携時トラブルシューティング

Assist連携時に発生するおそれのあるトラブルと原因,その回復方法について示します。

<この節の構成>
(1) Assist連携時に,Assist ViewerやAddress Server上の変更がSchedulerに反映されない
(2) Assist連携時に,Assist ViewerのSchedulerサーバ名コンボボックスにScheduler以外のサーバ名が表示される
(3) Assist連携時にAssist Viewerでユーザ情報を変更した後,クライアントからスケジュールの更新ができない
(4) Assist連携時Assist Viewerでユーザ情報を変更した後,コンフィギュレーションで何らかの手動実行をした場合に「サーバで別の処理(13)が実行中です。再実行してください」というメッセージが出力され失敗する
(5) 「Error! : Assist連携機能が正常に終了していません。」というエラーになり,「ユーザ情報再作成」(GetAdAll)が実行できない

(1) Assist連携時に,Assist ViewerやAddress Server上の変更がSchedulerに反映されない

原因1
管理ツールサーバが起動していないサーバがあります。

回復方法1
親サーバ,及びすべての子サーバで次に示すサービスを起動してください。
  • Groupmax Scheduler Server Tool
  • Groupmax Facilities Manager Tool
    施設管理を使用していない場合は,親サーバ,及びすべての子サーバで「Groupmax Facilities Manager Tool」を起動しないでください。
    その後,SFagentコマンドを実行してください。SFagentコマンドについては,「9.7 Assist連携機能の再実行」を参照してください。

原因2
ホームサーバ一覧がありません。

回復方法2
6.1.4(2) Assist連携用ホームサーバ一覧作成」を参照して管理ツールでホームサーバ一覧を作成した後,SFagentコマンドを実行してください。SFagentコマンドについては,「9.7 Assist連携機能の再実行」を参照してください。

原因3
ユーザのSchedulerホームサーバ名に不正なサーバが指定されています。

回復方法3
Assist ViewerでSchedulerのホームサーバを選択し直してください。手入力する場合でも,Schedulerサーバ名のドロップダウンメニューに表示されるサーバ名以外を入力しないでください。

原因4
親サーバ上のAddress Serverが停止しているため,Address Serverのマスター管理サーバの変更内容が,親サーバ上のAddress Serverに反映されていません。

回復方法4
親サーバ上のAddress Serverを起動してください。

原因5
コンフィギュレーションで「コンフィギュレーション」メニューの項番16(ファイルモードの場合)又は項番9(DBモードの場合)の「Assist連携」を「使用する」に設定されていません。既に,「使用する」に設定されている場合は,Address Serverを再起動していないおそれがあります。

回復方法5
「コンフィギュレーション」の「Assist連携」を「使用する」に設定して,Address Serverを再起動してください。詳細は,「9.3 Assist連携の設定」を参照してください。

原因6
SFagent.iniファイルに「Exec=0」が指定されています。

回復方法6
<インストールディレクトリ>\bin\SFagent.iniファイルの設定を確認して「Exec=0」を削除するか,又は「Exec=1」と変更した後にSFagentコマンドを実行してください。SFagentコマンドについては,「9.7 Assist連携機能の再実行」を参照してください。

(2) Assist連携時に,Assist ViewerのSchedulerサーバ名コンボボックスにScheduler以外のサーバ名が表示される

原因
Assist連携用ホームサーバ一覧が正しく作成されていません。

回復方法
6.1.4(2) Assist連携用ホームサーバ一覧作成」を参照して管理ツールでホームサーバ一覧を作成した後,Assist Viewerを再起動してください。

(3) Assist連携時にAssist Viewerでユーザ情報を変更した後,クライアントからスケジュールの更新ができない

原因1
Assist連携機能が処理中です。

回復方法1
しばらく待って,<インストールディレクトリ>\log\agent\ScheExec.log
の内容を確認してください。処理終了時には「★★★ : Assist連携機能を終了します」と出力されます。

原因2
Assist連携機能が,処理の途中で発生した障害によって中断しました。

回復方法2
<インストールディレクトリ>\log\agent\ScheExec.log
の内容を確認してください。処理中断時には「★★★ : Assist連携機能を中断します」と出力されています。
このログを確認したら,次の手順で回復してください。
  1. 親サーバで更新禁止解除コマンドを実行してください。詳細は「9.6 更新禁止解除コマンド(agtcoutコマンド)」を参照してください。
  2. すべての子サーバでコンフィギュレーションで「管理データ取得」を実行してください。

(4) Assist連携時Assist Viewerでユーザ情報を変更した後,コンフィギュレーションで何らかの手動実行をした場合に「サーバで別の処理(13)が実行中です。再実行してください」というメッセージが出力され失敗する

原因
上記(3)と同じ原因です。

回復方法
上記(3)と同じ回復方法を実行してください。

(5) 「Error! : Assist連携機能が正常に終了していません。」というエラーになり,「ユーザ情報再作成」(GetAdAll)が実行できない

原因
このエラーが出る場合は,前回のAssist連携が完了していないことを示します。前回のAssist連携が完了していない原因は,次に示すログファイルで確認してください。
<Scheduler Serverインストールディレクトリ>\apposv\log\agent\ScheExec.log

回復方法
次の手順で回復してください。
  1. SFagentコマンドを実行して,Assist連携を再実行してください。
    SFagentコマンドについては,「9.7 Assist連携機能の再実行」を参照してください。
  2. SFagentコマンド実行後に,次のファイルを開いてください。
     <Scheduler Serverインストールディレクトリ>\apposv\log\agent\ScheExec.log
    ScheExec.logの最後から6行目前後に次に示すログが出力されている場合は,SFdatacpコマンド及びhostchgコマンドを実行してください。
    W ユーザのホームサーバ移動が発生しています
    W SFdatacpを利用してスケジュールデータの移動を行ってください
    W SFdatacpについては,システム管理者ガイドを参照してください
    SFdatacpコマンドについては,「11.2.10 SFdatacp(ユーザのホームサーバの移動)」をご参照ください。hostchgコマンドについては,「11.2.8 hostchg(ホスト名変換)」をご参照ください。

注意
Assist連携の場合,「ユーザ情報再作成」(GetAdAllコマンド)は使用しないで,Assist連携でユーザ情報を反映する運用をしてください。
ただし,サーバのホスト名変更作業の場合などで,「ユーザ情報再作成」(GetAdAllコマンド)の実行が必要な場合は,次の【実行条件】を満たす場合だけ,次の【手順】に示す手順で実行してください。
【実行条件】
次のどちらかの条件を満たす場合。
  • Scheduler Serverがシングルサーバ構成である。
  • Scheduler Serverがマルチサーバ構成であるが,最後にAssist連携が正常終了した以降にユーザのSchedulerホームサーバを変更をしていない,かつ,<Scheduler Serverインストールディレクトリ>\apposv\etc\MV.tblファイルが存在しない。
【手順】
  1. <Scheduler Serverインストールディレクトリ>\apposv\log\SFagent.lckファイルを削除する。
  2. 「ユーザ情報再作成」(GetAdAllコマンド)を実行する。