Groupmax Scheduler/Facilities Manager Version 7 システム管理者ガイド
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(1) サーバホスト名の変更手順(Assist連携していない場合)
(a) 事前準備(クライアント側の設定変更)
Scheduler Client又はFacilities Manager Clientを使用する場合,事前にすべてのクライアントで次の手順を実施します。
- Scheduler Client又はFacilities Manager Clientを起動します。
- 「ツール」−「環境設定」を選択します。
- 「ユーザ情報の保存」を「サーバで保存」にします。
- Scheduler Client又はFacilities Manager Clientを終了します。
終了時に次のメッセージが出力された場合は,「はい」を選択してください。
『現在クライアントにあるユーザ情報をサーバに保存しますか?
[注意]「はい」を選択すると別のクライアントPCから既にサーバに
保存している場合,上書きされます。』
- 注意事項1
- クライアント側で上記の設定をしないでhostchgコマンドを実行すると,ホームサーバを変更したメンバに対して一部の操作が実行できない場合があります。該当するケースを次に示します。
- ホームサーバを変更したメンバが,各ユーザが登録したローカルグループに含まれている場合
- ホームサーバを変更したメンバが,クライアント起動時に自動表示されるスケジュール画面に含まれている場合
- これらのメンバに対しては次の操作が実行できません。
- スケジュールの表示
- 予約
- 空時間検索
- 自分又は上司のスケジュールの登録・変更・削除・回答
- クライアント側で上記の設定変更を実施できない場合は,次のどちらかの対処を実施してください。
- 移行後の運用開始後に,上記の設定変更手順をエンドユーザに実施してもらい,該当するユーザのSchedulerホームサーバでhostchgコマンドを再実行してください。
その際,hostchgコマンドで使用するホスト名変換ファイルは,移行時と同じものを使用してください。
- 移行後に,エンドユーザが終了保存しているタブ情報とローカルグループを再作成してください。
なお,移行後に移行元サーバが稼働しない場合,「詳細エラー番号:12060」又は「詳細エラー番号:12061」が発生します。これらのエラーが発生したら,次の手順で対応してください。
1. エラーとなったメンバをタブ情報,及びローカルグループから削除する。
2. メンバツリーの「メンバ」下から選択して再追加する。
- 注意
- サーバ移行後もしばらくの間(1か月程度)は,移行元のサーバを次の状態で起動しておいてください。
- LANに接続した状態でマシンを起動しておく。
- Groupmaxのサービスはすべて停止しておく。
- 理由は次のとおりです。
- Scheduler Client又はFacilities Manager Clientで上記のクライアント側の設定変更を実施していない場合,終了保存しているタブ情報とローカルグループを使用すると,移行元サーバへの通信が発生します。その際に移行元マシンが起動していれば,即時にクライアントへエラーを返します。
- 移行元マシンが起動していないと,Scheduler Client又はFacilities Manager Clientはタイムアウトするまで移行元サーバから応答を待つことになります(タイムアウト時間は60秒です)。例えば,移行元サーバに登録されていたメンバを30人表示していた場合,すべてがエラーになるまでに「60秒×30人=30分」かかることになります。
- 移行元サーバを起動状態にできない場合は,DNSサーバで移行元サーバのホスト名に対し,Scheduler Serverが稼働していないマシンのIPアドレスが解決されるよう設定してください。この方法は,DNSを使用されている場合だけ可能です。
- 注意事項2
- Groupmax Client Light又はGroupmax Client Light Ex 07-52以前で,ホームサーバの変更作業前から保存していたスケジュール画面を操作した際に,次の現象が発生する場合があります。
- スケジュールの表示に失敗する
- 予約に失敗する
- 自分又は上司のスケジュールを登録できない
- 自分又は上司のスケジュールを削除できない
- 自分又は上司のスケジュールの回答ができない
- これらの現象が発生した場合は,クライアントで次の手順で対処してください。
- ホームサーバ変更作業前から保存していたスケジュール画面を閉じる。
- メンバツリーからメンバのスケジュール画面を開き直す。
(b) 移行当日の作業(サーバ側)
サーバ側で実施する作業の手順を次に示します。
- 注意
- スケジュールデータの変換作業中は,必ずScheduler Server及びFacilities Managerを停止してください。また,作業する場合,エラー時のリカバリ用として事前にスケジュールデータ・管理データのバックアップをとってください。
- すべてのSchedulerサーバで次のサービスを停止してください。
- Groupmax Scheduler Server
- Groupmax Facilities Manager
- Groupmax Scheduler Server Tool
- Groupmax Facilities Manager Tool
- すべてのサーバで次のデータのバックアップを取得してください。
- <インストールディレクトリ>\etc配下
- <インストールディレクトリ>\room配下
- <インストールディレクトリ>\log配下
- スケジュール格納ディレクトリ配下
- Address Serverでサーバのホスト名を変更してください。
- 「ユーザ情報再作成」を実行してください。
- すべてのSchedulerサーバで次のサービスを起動してください。
- Groupmax Scheduler Server Tool
- Groupmax Facilities Manager Tool
- すべてのScheduler子サーバ上で,「Groupmax Facilities Managerコンフィギュレーション」の「手動実行」の「管理データ取得」を実行してください。
- すべてのSchedulerサーバで次のサービスを停止してください。
- Groupmax Scheduler Server Tool
- Groupmax Facilities Manager Tool
- ホスト名変換ファイルを作成してください(ホスト名変換ファイルは事前に作成しておいてもかまいません)。
ホスト名が変更になるサーバに登録されている,すべてのメンバとすべての施設をホスト名変換ファイルに登録してください。ホスト名変換ファイルについては,「11.2.8(1) コマンドを実行する前の準備(ホスト名変換ファイルの作成)」を参照してください。
なお,SFexportコマンドを使用すれば,メンバと施設の一覧を出力できます。SFexportコマンドについては,「11.2.11 SFexport(CSVファイルへの出力)」を参照してください。
- すべてのSchedulerサーバで,hostchgコマンドを実行してください。
hostchg <ファイル名> <Schedulerインストールディレクトリ> <スケジュール格納ディレクトリ> <ログファイル名>
|
hostchgコマンドについては,「11.2.8 hostchg(ホスト名変換)」を参照してください。
- 「Groupmax Scheduler Serverコンフィギュレーション」画面の次に示す項目に,変更前のホスト名が指定されている場合は,変更してください。
- メニュー画面の項番3の「親サーバホスト名/IPアドレス」
- メニュー画面の項番11の「Addressホスト名/IPアドレス」
作業完了後,必要に応じて手順1で示すサービスを起動してください。
(2) サーバホスト名の変更手順(Assist連携している場合)
(a) 事前準備(クライアント側の設定変更)
Scheduler Client又はFacilities Manager Clientを使用する場合,事前にすべてのクライアントで次の手順を実施します。
- Scheduler Client又はFacilities Manager Clientを起動します。
- 「ツール」−「環境設定」を選択します。
- 「ユーザ情報の保存」を「サーバで保存」にします。
- Scheduler Client又はFacilities Manager Clientを終了します。
終了時に次のメッセージが出力された場合は,「はい」を選択してください。
『現在クライアントにあるユーザ情報をサーバに保存しますか?
[注意]「はい」を選択すると別のクライアントPCから既にサーバに
保存している場合,上書きされます。』
- 注意事項1
- クライアント側で上記の設定をしないでhostchgコマンドを実行すると,ホームサーバを変更したメンバに対して一部の操作が実行できない場合があります。該当するケースを次に示します。
- ホームサーバを変更したメンバが,各ユーザが登録したローカルグループに含まれている場合
- ホームサーバを変更したメンバが,クライアント起動時に自動表示されるスケジュール画面に含まれている場合
- これらのメンバに対しては次の操作が実行できません。
- スケジュールの表示
- 予約
- 空時間検索
- 自分又は上司のスケジュールの登録・変更・削除・回答
- なお,クライアント側で上記の設定変更を実施できない場合は,次のどちらかの対処を実施してください。
- 移行後の運用開始後に,上記の設定変更手順をエンドユーザに実施してもらい,該当するユーザのSchedulerホームサーバでhostchgコマンドを再実行してください。
その際,hostchgコマンドで使用するホスト名変換ファイルは,移行時と同じものを使用してください。
- 移行後に,エンドユーザが終了保存しているタブ情報とローカルグループを再作成してください。
なお,移行後に移行元サーバが稼働しない場合,「詳細エラー番号:12060」又は「詳細エラー番号:12061」が発生します。これらのエラーが発生したら,次の手順で対応してください。
1. エラーとなったメンバをタブ情報,及びローカルグループから削除する。
2. メンバツリーの「メンバ」下から選択して再追加する。
- 注意
- サーバ移行後もしばらくの間(1か月程度)は,移行元のサーバをLAN接続状態で起動(Groupmaxのサービスはすべて停止)しておいてください。
- 理由は次のとおりです。
- Scheduler Client又はFacilities Manager Clientで上記のクライアント側の設定変更を実施していない場合,終了保存しているタブ情報とローカルグループを使用すると,移行元サーバへの通信が発生します。その際に移行元マシンが起動していれば,即時にクライアントへエラーを返します。
- 移行元マシンが起動していないと,Scheduler Client又はFacilities Manager Clientはタイムアウトするまで移行元サーバから応答を待つことになります(タイムアウト時間は60秒です)。例えば,移行元サーバに登録されていたメンバを30人表示していた場合,すべてがエラーになるまでに「60秒×30人=30分」かかることになります。
- 移行元サーバを起動状態にできない場合は,DNSサーバで移行元サーバのホスト名に対し,Scheduler Serverが稼働していないマシンのIPアドレスが解決されるよう設定してください。この方法は,DNSを使用されている場合だけ可能です。
- 注意事項2
- Groupmax Client Light又はGroupmax Client Light Ex 07-52以前で,ホームサーバの変更作業前から保存していたスケジュール画面を操作した際に,次の現象が発生する場合があります。
- スケジュールの表示に失敗する
- 予約に失敗する
- 自分又は上司のスケジュールを登録できない
- 自分又は上司のスケジュールを削除できない
- 自分又は上司のスケジュールの回答ができない
- これらの現象が発生した場合は,クライアントで次の手順で対処してください。
- ホームサーバ変更作業前から保存していたスケジュール画面を閉じる。
- メンバツリーからメンバのスケジュール画面を開き直す。
(b) 移行当日の作業(サーバ側)
サーバ側で実施する作業の手順を次に示します。
- 注意
- スケジュールデータの変換作業中は,必ずScheduler Server及びFacilities Managerを停止してください。また,作業する場合,エラー時のリカバリ用として事前にスケジュールデータ・管理データのバックアップをとってください。
- Scheduler親サーバにある次に示すログファイルの内容を確認して,前回のAssist連携が正常に完了していることを確認してください。
<Groupmaxインストールディレクトリ>\apposv\log\agent\ScheExec.log
Assist連携が正常に完了していない場合は,SFagentコマンドを実行して,Assist連携を再実行してください。SFagentコマンドについては,「9.7 Assist連携機能の再実行」を参照してください。
- Scheduler親サーバに次のファイルがあるか確認してください。
<Groupmaxインストールディレクトリ>\apposv\etc\MV.tbl
MV.tblファイルがある場合は,以前のユーザのホームサーバ移動が完了していないことを意味します。その場合は,SFdatacpコマンドを実行して,ホームサーバ移動を完了させてください。SFdatacpコマンドについては,「11.2.10 SFdatacp(ユーザのホームサーバの移動)」を参照してください。
- すべてのSchedulerサーバで次のサービスを停止してください。
- Groupmax Scheduler Server
- Groupmax Facilities Manager
- Groupmax Scheduler Server Tool
- Groupmax Facilities Manager Tool
- すべてのサーバで,次のデータのバックアップを取得してください。
- <インストールディレクトリ>\etc配下
- <インストールディレクトリ>\room配下
- <インストールディレクトリ>\log配下
- スケジュール格納ディレクトリ配下
- Address Serverでサーバのホスト名を変更してください。
- 「ユーザ情報再作成」を実行してください。
- すべてのSchedulerサーバで次のサービスを起動してください。
- Groupmax Scheduler Server Tool
- Groupmax Facilities Manager Tool
- すべてのScheduler子サーバ上で,「Groupmax Facilities Managerコンフィギュレーション」の「手動実行」の「管理データ取得」を実行してください。
- すべてのSchedulerサーバで次のサービスを停止してください。
- Groupmax Scheduler Server Tool
- Groupmax Facilities Manager Tool
- ホスト名変換ファイルを作成してください(ホスト名変換ファイルは事前に作成しておいてもかまいません)。
ホスト名が変更になるサーバに登録されているすべてのメンバとすべての施設をホスト名変換ファイルに登録してください。ホスト名変換ファイルについては,「11.2.8(1) コマンドを実行する前の準備(ホスト名変換ファイルの作成)」を参照してください。
なお,SFexportコマンドを使用すれば,メンバと施設の一覧を出力できます。SFexportコマンドについては「11.2.11 SFexport(CSVファイルへの出力)」を参照してください。
- すべてのSchedulerサーバで,hostchgコマンドを実行してください。
hostchg <ファイル名> <Schedulerインストールディレクトリ> <スケジュール格納ディレクトリ> <ログファイル名>
|
hostchgコマンドについては,「11.2.8 hostchg(ホスト名変換)」を参照してください。
- 「Groupmax Scheduler Serverコンフィギュレーション」画面の次の項目に,変更前のホスト名が指定されている場合は,変更してください。
- メニュー画面の項番3の「親サーバホスト名/IPアドレス」
- メニュー画面の項番11の「Addressホスト名/IPアドレス」
- Assist連携用ホームサーバ一覧を変更してください。
Assist連携用ホームサーバ一覧については,「9.3.3 Assist連携用ホームサーバ一覧の作成」を参照してください。
作業完了後,必要に応じて手順3.で示すサービスを起動してください。
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