Hitachi Command Suite Software システム構成ガイド(Web Version)
Device Managerエージェントに起因するトラブルが発生した場合の対処方法を示します。
- この項の構成
- (1) HiScanコマンドを実行しても,Device Managerサーバにホスト情報を登録できない
- (2) 通信エラーが発生して,ほかのHitachi Command Suite製品の処理が停止した
- (3) [プログラムと機能]画面に[HBase Agent]が2つ表示されている
- (4) [プログラムと機能]画面に[HBase Agent]が残っている
- (5) JavaVMが異常終了する
- (6) ホストでOutOfMemoryエラーが発生し,しばらく時間が経過しても応答がない
- (7) Device ManagerのGUIにファイルシステム名が表示されない
- (8) ストレージシステムの構成変更がDevice Managerサーバに反映されない
- (9) Device Managerエージェントの機能が使用できない
- (10) 対処不要なエラー
(1) HiScanコマンドを実行しても,Device Managerサーバにホスト情報を登録できない
HiScanコマンドを実行しても,エラーメッセージが出力されてDevice Managerサーバにホスト情報を登録できない場合,要因に対応する対処を実施してください。
- KAIC22019-Eのエラーメッセージが出力される場合:
- 次の要因が考えられます。
- ホストが認識しているDevice Managerの管理下のボリュームへのLUNパスが,断線などの理由によって無効になっているおそれがあります。
- 1つのホストで認識しているDevice Manager管理下のLUが100個以上ある場合に発生することがあります。
- KAIC22009-E,KAIC22014-E,またはKAIC22048-Eのエラーメッセージが出力される場合:
- 1つのホストで認識しているDevice Manager管理下のLUが100個以上ある場合に発生することがあります。
- ホストが認識しているDevice Managerの管理下のボリュームへのLUNパスが無効になっている場合:
- 無効になっているLUNパスを復旧させるか,無効になっているLUNパスを認識しないようにOSの設定を変更してください。
- 1つのホストで認識しているDevice Manager管理下のLUが100個以上ある場合:
- ホストで100個以上のLUを管理する場合に必要な設定をしてください。
(2) 通信エラーが発生して,ほかのHitachi Command Suite製品の処理が停止した
通信エラーが発生して,ほかのHitachi Command Suite製品の処理が停止した場合,数分待ってから,処理を再度実行してください。
Device Managerエージェントのインストールが終了した直後や,Device Managerエージェントのサービスが起動された直後に,ほかのHitachi Command Suite製品からDevice Managerエージェントにアクセスしたおそれがあります。
数分待ってから,処理を再度実行してください。
(3) [プログラムと機能]画面に[HBase Agent]が2つ表示されている
Windows環境で,Device ManagerエージェントまたはDynamic Link Managerがインストールされているマシンの[プログラムと機能]画面に[HBase Agent]が2つ表示されている場合は,hbsa_utilコマンドを実行して,Device Managerエージェントのレジストリーとファイルを削除してください。
(4) [プログラムと機能]画面に[HBase Agent]が残っている
Windows環境で,Device ManagerエージェントとDynamic Link Managerの両方をアンインストールしたにも関わらず,[プログラムと機能]画面に[HBase Agent]が残っている場合は,hbsa_utilコマンドを実行して,Device Managerエージェントのレジストリーとファイルを削除してください。
Windows(x64およびIPF)の環境で,JavaVMが異常終了する場合は,Server.cmdファイルを編集してください。
動作しているDevice Managerエージェントに対して,Device Managerと連携するほかのプログラムが頻繁にアクセスしたおそれがあります。
次の手順に従って,Server.cmdファイルを編集してください。
- 次の場所に格納されているServer.cmdファイルをテキストエディターで開きます。
<Device Managerエージェントのインストールフォルダ>\agent\bin\Server.cmd- Java起動オプションに-Djava.compiler=NONEを追加します。
Server.cmdファイルの編集例を次に示します。
.java -Dalet.msglang -Djava.compiler=NONE %1 %2 -classpath "C:\Program Files\HITACHI\HDVM\HBaseAgent\agent\jar\agent4.jar;C:\Program Files\HITACHI\HDVM\HBaseAgent\agent\jar\jdom.jar;C:\Program Files\HITACHI \HDVM\HBaseAgent\agent\jar\xerces.jar;C:\Program Files\HITACHI\HDVM\HBaseAgent\agent \jar\servlet.jar;C:\Program Files\HITACHI\HDVM\HBaseAgent\agent\jar \log4j-1.2.3.jar" com.Hitachi.soft.HiCommand.DVM.agent4.as. export.Server %* exit /b %ERRORLEVEL%
(6) ホストでOutOfMemoryエラーが発生し,しばらく時間が経過しても応答がない
ホストリフレッシュなどを実行したときにホストでOutOfMemoryエラーが発生し,しばらく時間が経過しても応答がない場合,要因に対応する対処を実施してください。
- 1つのホストで認識しているDevice Manager管理下のLUが100個以上ある場合に発生することがあります。
- HiScanコマンドの-tオプションで指定したログファイル,またはHiScan.msgファイルに次のエラーメッセージが出力されている場合は,Device Managerサーバの負荷が高くなっているため,発生することがあります。
HiScan.msgファイルの格納場所は次のとおりです。
<html><head><title>400 Bad request</title> <meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=ISO-8859-1"> </head><body> <h1>400 Bad request</h1> <p><strong>ServiceConnection#0: java.lang.OutOfMemoryError</strong> </body></html>
- Windowsの場合
- <Device Managerエージェントのインストールフォルダ>\bin\logs\
- Solaris,Linux,またはHP-UXの場合
- /opt/HDVM/HBaseAgent/bin/logs/
- AIXの場合
- /usr/HDVM/HBaseAgent/bin/logs/
- 1つのホストで認識しているDevice Manager管理下のLUが100個以上ある場合,ホストで100個以上のLUを管理する場合に必要な設定をしてください。
- Device Managerサーバの負荷が高くなっている場合,次のとおり対処してください。
- Device Managerサーバのメモリーヒープサイズを変更してください。
- 複数ホストでHiScanコマンドの実行時間が重なっているときは,hdvmagt_settingコマンドを使用して実行周期を設定してください。
(7) Device ManagerのGUIにファイルシステム名が表示されない
Solaris環境でDevice ManagerのGUIにファイルシステム名が表示されない場合,バージョン4.0以降のVxVMを使用してください。
バージョン4.0より前のVxVMを使用している場合,デバイス名をエンクロージャに基づいて命名したとき,Device Managerエージェントは,ファイルシステムとLUNとの対応をDevice Managerサーバに通知しません。
ファイルシステムとLUNとの対応を確認したい場合は,バージョン4.0以降のVxVMを使用してください。
(8) ストレージシステムの構成変更がDevice Managerサーバに反映されない
ストレージシステムの構成変更がDevice Managerサーバに反映されない場合,hldutilコマンドやHiScanコマンドを実行して,最新の情報をDevice Managerサーバに反映してください。
LUの登録や削除など,ストレージシステムの構成を変更した直後は,OSが変更を認識しないことがあります。このとき,Device Managerエージェントは古い情報をDevice Managerサーバに通知します。
- hldutilコマンドを実行して最新の情報を確認する。
- ホストのOSを再起動する。
- HiScanコマンドを実行する。
(9) Device Managerエージェントの機能が使用できない
RAID ManagerとP9000 RAID Managerを同一ディレクトリにインストールしている環境でDevice Managerエージェントの機能が使用できない場合は,RAID ManagerとP9000 RAID Managerをインストールし直してください。
RAID ManagerとP9000 RAID Managerを同一ディレクトリにインストールしている場合,RAID Managerをインストールしたあとに,P9000 RAID Managerをインストールした環境でDevice Managerエージェントを使用すると発生することがあります。
RAID ManagerとP9000 RAID Managerをインストールし直してください。
RAID ManagerとP9000 RAID Managerをアンインストールしたあと,P9000 RAID Managerを先にインストールしてから,RAID Managerをインストールしてください。
- RAID Managerのアンインストール手順およびインストール手順:RAID Managerのマニュアル
- P9000 RAID Managerのアンインストール手順およびインストール手順:P9000 RAID Managerのマニュアル
次のエラーが発生した場合,対処は不要です。
- 複数のHiScanコマンドが同時に実行されたときに,イベントログまたはシステムログに次のメッセージが出力された。
- [HORCM_005] Could not create endpoint for remote connection.
- [HORCM_007] Illegal parameter values in HORCM configuration file.
- ペア状態のS-VOLをマウントしているときに,WindowsのイベントログにイベントID:51またはイベントID:57の次のメッセージが出力された。
- イベントID:51
ページング操作中にデバイス \Device\Harddisknn\DRn 上でエラーが検出されました。
(nは数字を示します)- イベントID:57
データをトランザクション ログにフラッシュできませんでした。障害が発生する可能性があります。- Device ManagerエージェントのHiScanコマンドの実行周期が,実行系ノードと待機系ノードで同じ時間に設定されているときに,AIXの待機系ノードのエラーログ上にSC_DISK_ERR2(Device Busy)やHSDRV_RSV_CONFLICTが出力された。
この現象は,共有ディスクに対するI/O負荷が高くなった場合にまれに発生することがあります。
共有ディスクは実行系ノードが正常にディスク予約(Reserve)をしているため,システムには問題ありません。共有ディスクの情報は実行系ノードで動作しているDevice Managerエージェントから取得されているので,Device Managerの運用についても問題ありません。- Linux環境で,rpm -Vコマンドを実行したらエラーになった。
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