Hitachi Command Suite Software システム構成ガイド(Web Version)

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11.2.5 ホストで100個以上のLUを管理する場合に必要な設定

1台のホストでLUを100個以上管理する場合,管理対象のLU数に応じて,Device Managerサーバが受信できるデータ長や,Device Managerエージェントのタイムアウト値などを変更する必要があります。

次に示すプロパティの設定値を変更します。設定する値は,ホストがボリュームマネージャーを使用しているかどうかによって異なります。

重要
  • 環境によっては,目安値に従って設定しても問題を解消できないことがあります。設定値は環境に応じて調整してください。
  • 次の場合は,目安値の2~3倍の値を設定してください。
    Device Managerエージェントを再起動した直後にHiScanコマンドを実行するとき
    hldutilコマンドとHiScanコマンドを同時に実行するとき
    HiScanコマンドを同時に複数実行するとき

関連項目

この項の構成
(1) ホストで100個以上のLUを管理する場合のプロパティの目安値(ボリュームマネージャーを使用していないとき)
(2) ホストで100個以上のLUを管理する場合のプロパティの目安値(ボリュームマネージャーを使用しているとき)

(1) ホストで100個以上のLUを管理する場合のプロパティの目安値(ボリュームマネージャーを使用していないとき)

ボリュームマネージャーを使用しない場合のプロパティの目安値を次に示します。

表11-1 ホストで100個以上のLUを管理する場合のプロパティ目安値(ボリュームマネージャーを使用していないとき)

ホストが認識するDevice Manager管理下のLU数 server.http.entity.maxLength
(単位:バイト)
server.http.server.timeOut
(単位:秒)
server.util.processTimeOut
(単位:ミリ秒)
100 131,072以上 600
(デフォルト値)
600,000
(デフォルト値)
256 153,600以上 600 600,000
512 307,200以上 600 600,000
1,024 614,400以上 1,200 1,200,000

関連項目

(2) ホストで100個以上のLUを管理する場合のプロパティの目安値(ボリュームマネージャーを使用しているとき)

ボリュームマネージャーを使用する場合のプロパティの目安値を次に示します。

OSごとに「表11-2 ホストで100個以上のLUを管理する場合のプロパティ目安値(Windows環境でボリュームマネージャーを使用しているとき)」から「表11-6 ホストで100個以上のLUを管理する場合のプロパティ目安値(HP-UX環境でボリュームマネージャーを使用しているとき)」に示します。各表は,HiScanコマンドの実行が1時間以内に完了する場合の設定値を記載しています。各表に示すLU数,または論理ボリューム数を超える構成では,HiScanコマンドの実行に1時間以上掛かりHiScanコマンドが正常終了しないことがあるため,推奨できません。

表11-2 ホストで100個以上のLUを管理する場合のプロパティ目安値(Windows環境でボリュームマネージャーを使用しているとき)

ホストが認識する
Device Manager管理下の
LU数/論理ボリューム数
server.http.entity.maxLength
(単位:バイト)
server.http.server.timeOut
(単位:秒)
server.util.processTimeOut
(単位:ミリ秒)
server.agent.maxMemorySize
(単位:MB)
88/10 230,000以上 600
(デフォルト値)
600,000
(デフォルト値)
64
88/20 750,000以上 600 600,000 64
100/200 12,000,000以上 600 600,000 128
100/500 30,000,000以上 600 600,000 384

表11-3 ホストで100個以上のLUを管理する場合のプロパティ目安値(Solaris環境でボリュームマネージャーを使用しているとき)

ホストが認識する
Device Manager管理下の
LU数/論理ボリューム数
server.http.entity.maxLength
(単位:バイト)
server.http.server.timeOut
(単位:秒)
server.util.processTimeOut
(単位:ミリ秒)
server.agent.maxMemorySize
(単位:MB)
100/200 3,100,000以上 600
(デフォルト値)
600,000
(デフォルト値)
128
100/500 7,200,000以上 600 600,000 384
150/500 12,000,000以上 600 600,000 512
250/500 18,000,000以上 600 600,000 768
500/1,000 36,000,000以上 600 600,000 768
1,000/1,000 72,000,000以上 1,200 600,000 768

表11-4 ホストで100個以上のLUを管理する場合のプロパティ目安値(AIX環境でボリュームマネージャーを使用しているとき)

ホストが認識する
Device Manager管理下の
LU数/論理ボリューム数
server.http.entity.maxLength
(単位:バイト)
server.http.server.timeOut
(単位:秒)
server.util.processTimeOut
(単位:ミリ秒)
server.agent.maxMemorySize
(単位:MB)
100/200 2,500,000以上 600
(デフォルト値)
600,000
(デフォルト値)
128
100/500 6,000,000以上 600 600,000 384
175/500 11,000,000以上 600 600,000 640
250/500 15,000,000以上 600 600,000 768
500/1,000 19,000,000以上 600 600,000 768
1,000/1,000 38,000,000以上 600 600,000 768

表11-5 ホストで100個以上のLUを管理する場合のプロパティ目安値(Linux環境でボリュームマネージャーを使用しているとき)

ホストが認識する
Device Manager管理下の
LU数/論理ボリューム数
server.http.entity.maxLength
(単位:バイト)
server.http.server.timeOut
(単位:秒)
server.util.processTimeOut
(単位:ミリ秒)
server.agent.maxMemorySize
(単位:MB)
100/50 748,000以上 600
(デフォルト値)
600,000
(デフォルト値)
64
100/100 1,420,000以上 600 600,000 64
100/256 3,600,000以上 600 600,000 192
200/256 7,100,000以上 600 600,000 512

表11-6 ホストで100個以上のLUを管理する場合のプロパティ目安値(HP-UX環境でボリュームマネージャーを使用しているとき)

ホストが認識する
Device Manager管理下の
LU数/論理ボリューム数
server.http.entity.maxLength
(単位:バイト)
server.http.server.timeOut
(単位:秒)
server.util.processTimeOut
(単位:ミリ秒)
server.agent.maxMemorySize
(単位:MB)
100/50 745,000以上 600
(デフォルト値)
600,000
(デフォルト値)
64
100/100 1,400,000以上 600 600,000 64
100/256 3,500,000以上 600 600,000 192
200/256 7,000,000以上 600 600,000 512
500/1,000 40,000,000以上 600 600,000 896
1,000/100 8,000,000以上 600 600,000 192
1,000/500 42,000,000以上 600 1,200,000 896

関連項目

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