Compute Systems Manager Software ユーザーズガイド
Compute Systems Managerは,N+Mコールドスタンバイに対応しています。コールドスタンバイとは,エラー発生時に現用ブレードの代わりに予備ブレードが稼働されるように,多数の現用ブレード(N)に対して複数の予備ブレード(M)を電源OFFの状態で用意しておくことです。
このタスクを実行するには,N+Mコールドスタンバイのライセンスを登録しておく必要があります。
日立製ブレードサーバを使用している場合,ブレードをN+Mコールドスタンバイの構成にできます。N+Mコールドスタンバイグループをあらかじめ構成しておくと,現用ブレードでエラーが発生した場合,その現用ブレードは同一グループ内の予備ブレードに自動的に切り替わります。現用ブレードでタスクを実行していたホストは切り替え後,予備ブレードで再起動され,運用を再開します。
また,切り替え先の予備ブレードを診断することで,異常がある予備ブレードを事前に検知できます。予備ブレードは,定期的に,または手動で診断できます。異常がある予備ブレードは自動的に切り替えの対象外になります。
N+Mコールドスタンバイには,次のような利点があります。
- 複数の現用ブレードに対して必要な予備ブレードは1台だけなので,低コストでシステムの可用性が向上します。
- 複数の予備ブレードを構成した場合,複数の現用ブレードでエラーが発生しても,切り替え機能によって運用を続行できます。
N+Mコールドスタンバイの概要を,次の図に示します。
エラーに対処したあと,予備ブレードから現用ブレードに切り戻しを実行することで,現用ブレードで運用を再開できます。または,予備ブレードを現用ブレードに変更することで,予備ブレードで運用を続行することもできます。
- 4.3.2 N+Mコールドスタンバイを運用するための確認事項
- 4.3.3 N+Mコールドスタンバイを設定する
- 4.3.4 N+Mコールドスタンバイグループにブレードを追加する
- 4.3.5 N+Mコールドスタンバイグループからブレードを削除する
- 4.3.6 予備ブレードを手動で診断する
- 4.3.7 N+Mコールドスタンバイをテストする
- 4.3.8 現用ブレードおよび予備ブレードの状態を確認する
- 4.3.9 予備ブレードから現用ブレードへ切り戻す
- 4.3.10 予備ブレードを現用ブレードに変更する
- 4.3.11 現用ブレードを予備ブレードに手動で切り替える
- 4.3.12 切り替えに失敗したブレードの状態を元に戻す
- 6.1.14 自動アカウントロックを設定する
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