14.3.19 get(指定したデータの取得)
- 〈この項の構成〉
(1) 機能
指定したvalueを取得します。
このサブコマンドは,構築後の実行環境が正常に動作するかどうかテストするために使用します。
(2) 規則
このサブコマンドはEADSサーバが稼働状態(running)のときに実行できます。
(3) 形式
eztool get <キャッシュ名> <key> [--format <フォーマット名>] [--columns <列名>[,<列名>]…] [--filter <フィルタの条件>] [--match <一致条件>]
(4) オプションおよび引数
(a) <キャッシュ名>
取得するvalueが格納されているキャッシュの名称を指定します。
キャッシュ名に指定できる文字を次に示します。
-
キャッシュ作成時にキャッシュ定義ファイルを使用しなかった場合
半角32文字までの,ASCIIコード「0x20」〜「0x7E」の文字が指定できます。
-
キャッシュ作成時にキャッシュ定義ファイルを使用した場合
半角32文字までの,半角英数字(0〜9,A〜Z,およびa〜z)が指定できます。
(c) --format <フォーマット名>
このオプションの詳細については,「14.4.2 表示形式の指定方法」を参照してください。
(d) --columns <列名>[,<列名>]…
このオプションの詳細については,「14.4.3 列のフィルタリングの指定方法」を参照してください。
(e) --filter <フィルタの条件>
このオプションの詳細については,「14.4.4 行のフィルタリングの指定方法」を参照してください。
(f) --match <一致条件>
このオプションの詳細については,「14.4.5 条件一致の指定方法」を参照してください。
(5) 出力例
eztool getコマンドの実行結果の出力例を次に示します。
表示の構成要素については,「14.4.1 表示内容の構成要素」を参照してください。
サマリの表示内容を次の表に示します。
項番 |
サマリ名 |
説明 |
---|---|---|
1 |
Value |
取得したvalue |
2 |
ValueSize |
取得したvalueのサイズ(単位:バイト) |
(6) リターンコード
次の表に示すリターンコードが返却されます。
項番 |
リターンコード |
リターンコードの説明 |
|
---|---|---|---|
コマンド定義のeads.command.compatパラメタを指定していない場合 |
コマンド定義のeads.command.compatパラメタに0300を指定した場合 |
||
1 |
0 |
0 |
コマンドの実行に成功しました。 |
2 |
101 |
101 |
コマンドの初期化に失敗しました。 |
3 |
120 |
構文不正で失敗しました。 |
|
4 |
150 |
コマンド実行中に失敗しました。 |
|
5 |
200 |
コマンドタイムアウトで失敗しました。 |
- --matchオプションを指定した場合
-
条件に一致した場合は0,一致しなかった場合は1を,リターンコードとして返します。ただし,コマンドの実行に失敗したときは,--matchオプションを指定しなかった場合と同じになります。
(7) 注意事項
-
APIで操作したデータをコマンドで操作したり,コマンドで操作したデータをAPIで操作したりすることができます。
ただし,keyやvalueに指定できるデータ型とサイズについて,APIとの完全な互換性はありません。
-
--formatオプション,--columnsオプション,および--filterオプションは,指定しても効果がありません。今後の機能拡張を考慮して,あらかじめ用意しています。
-
出力処理中にコマンドがタイムアウトした場合,出力結果が欠落することがあります。また,出力処理が完了していても,コマンドがタイムアウトになることがあります。このような場合には,コマンドのタイムアウト時間を大きくしてから再実行してください。