Cosminexus 簡易構築・運用ガイド
データベースとして,HiRDB,またはOracleを使用する場合に必要な設定について説明します。ここでは,HiRDB Type4 JDBC Driverを使用してHiRDBに接続する場合,およびOracle JDBC Thin Driverを使用してOracleに接続する場合に必要な設定について,設定方法を,データベースごとに示します。
なお,Cosminexus DABroker Libraryを使用した場合のHiRDBまたはOracleの設定,XDM/RD E2の設定,およびSQL Serverの設定については,「付録K データベースの設定」を参照してください。
HiRDB Type4 JDBC Driverを使用してHiRDBに接続する場合の設定について説明します。なお,データベースとしてHiRDBを使用する場合は,HiRDBをインストールして初期設定を済ませておいてください。詳細については,マニュアル「HiRDB システム導入・設計ガイド」を参照してください。
ここでは,HiRDB Type4 JDBC Driverを使用して,HiRDBでJ2EEリソースを扱う場合に必要な次の設定について説明します。
ここでは,HiRDB Type4 JDBC Driverの準備について説明します。
<param-name>タグの指定値 | <param-value>タグの指定値 |
---|---|
add.class.path | <pdjdbc2.jarのクラスパス> |
HiRDBクライアント環境変数グループを使用するには,HiRDBのクライアント環境変数グループの設定ファイルを作成します。この場合,DB Connectorのプロパティ定義内のHiRDBクライアント環境変数グループ名を指定する部分には,ここで作成した設定ファイルのパスを指定してください。設定ファイルの作成方法については,マニュアル「HiRDB UAP開発ガイド」を参照してください。
なお,グローバルトランザクションを使用する場合には,必ずHiRDBクライアント環境変数グループを設定する必要があります。グローバルトランザクションを使用しない場合には,HiRDBクライアント環境変数グループの使用は任意です。
HiRDBのタイムアウトは,次に示すHiRDBのクライアント環境変数を,DB ConnectorのenvironmentVariablesプロパティまたはHiRDBのクライアント環境変数グループの設定ファイルに追加することで設定します。
なお,コネクション確立時のタイムアウトは,DB ConnectorのloginTimeoutプロパティに設定します。
DB Connectorのプロパティは,システム構築前,またはシステム構築後のリソースアダプタのデプロイ時に設定します。リソースアダプタのデプロイについては「6.11.2 リソースアダプタのインポートと開始」を参照してください。
また,タイムアウトの設定の詳細についてはマニュアル「Cosminexus システム設計ガイド」のデータベースのタイムアウトに関する説明を参照してください。DB Connectorのプロパティの設定については,マニュアル「Cosminexus アプリケーション設定操作ガイド」のDB Connectorのプロパティ定義に関する説明を参照してください。
Oracle JDBC Thin Driverを使用してOracleに接続する場合の設定について説明します。なお,データベースとしてOracleを使用する場合は,Oracleをインストールして初期設定を済ませておいてください。詳細については,Oracleのマニュアルを参照してください。
ここでは,Oracle JDBC Thin Driverを使用して,OracleでJ2EEリソースを扱う場合に必要なデータベース側での設定と,J2EEサーバ側での設定について説明します。また,Oracleのタイムアウトの設定についても説明します。
ここでは,Oracle JDBC Thin Driverを使用する場合に,データベース側で必要な設定について説明します。詳細については,マニュアル「Cosminexus システム設計ガイド」,およびOracleのマニュアルを参照してください。
Oracleへの接続でグローバルトランザクションを使用する場合には,Oracleの接続ユーザにトランザクションリカバリを行うための権限を付与する必要があります。
ここでは,Oracle JDBC Thin Driverを使用する場合に,J2EEサーバ側で必要な設定について説明します。なお,Oracle JDBC Thin Driverを使用する場合,J2EEサーバに追加する環境変数はありません。
Cosminexusがサポートするバージョンの,Oracle JDBC Thin DriverのJARファイルを入手してください。Oracleクライアントのインストールディレクトリ下の「jdbc/lib/ojdbc14.jar」,および「jdbc/lib/ojdbc14_g.jar」が該当するJARファイルです。
このとき,Oracle JDBC Thin Driverのバージョンは,パッチレベル(パッチ番号)まで一致している必要があります。例えば,Oracle JDBC Thin Driverのバージョンが9.2.0.5の場合は,「9.2.0」がバージョン番号で,末尾の「5」がパッチ番号になります。
Oracle JDBC Thin Driverの入手方法の具体例としては,J2EEサーバを動作させるマシンにOracleクライアントをインストールする方法があります。Oracleクライアントのインストール手順の概略を次に示します。
<param-name>タグの指定値 | <param-value>タグの指定値 |
---|---|
add.class.path | <ojdbc14.jarのクラスパス> |
Oracleのサーバ定義のDISTRIBUTED_LOCK_TIMEOUTパラメタに設定します。
なお,このほか,XAOpenStringのSesTmパラメタの設定がタイムアウトに影響します。このパラメタは,チューニングできません。
詳細については,マニュアル「Cosminexus システム設計ガイド」,およびOracleのマニュアルを参照してください。
Oracleに接続するユーザは,動的パフォーマンスビューの参照権を持っている必要があります。次のどちらかの方法でOracleに接続するユーザに動的パフォーマンスビューの参照権を設定してください。
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