Cosminexus 簡易構築・運用ガイド

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付録K.2 Oracleの設定(Cosminexus DABroker Libraryの場合)

Cosminexus DABroker Libraryを使用してOracleに接続する場合の設定について説明します。なお,データベースとしてOracleを使用する場合は,Oracleをインストールして初期設定を済ませておいてください。詳細については,Oracleのマニュアルを参照してください。Cosminexus DABroker Libraryの設定については,「付録I Cosminexus DABroker Libraryの設定(Windowsの場合)」,または「付録J Cosminexus DABroker Libraryの設定(UNIXの場合)」を参照してください。

ここでは,Cosminexus DABroker Libraryを使用して,OracleでJ2EEリソースを扱う場合に必要な次の設定について説明します。

<この項の構成>
(1) 環境変数の設定
(2) トランザクションリカバリを行うための権限の設定
(3) タイムアウトの設定
(4) 動的パフォーマンスビューの参照権の設定

(1) 環境変数の設定

次の環境変数を設定する必要があります。

PATH(Windowsの場合)
Oracleのクライアントライブラリとして,次の値を指定します。通常,Oracleのインストーラによってシステム環境変数に設定されます。
<Oracleのホームディレクトリ>\bin

LIBPATH(AIXの場合)
Oracleのクライアントライブラリとして,次の値を指定します。
<Oracleのホームディレクトリ>/lib32

LD_LIBRARY_PATH(HP-UX,Linux,およびSolarisの場合)
Oracleのクライアントライブラリとして,次の値を指定します。
<Oracleのホームディレクトリ>/lib32

NLS_LANG(UNIXの場合)
Oracleのクライアントで使用する言語を設定します。
設定値の例
japanese_japan.ja16sjis
Japanese_Japan.UTF8

(2) トランザクションリカバリを行うための権限の設定

Oracleへの接続でグローバルトランザクションを使用する場合には,Oracleの接続ユーザにトランザクションリカバリを行うための権限を付与する必要があります。

付与する権限
  • SYS.DBA_PENDING_TRANSACTIONSのSELECT権限
  • FORCE_ANY_TRANSACTION権限

権限の付与の方法
次のどちらかの方法で権限を付与します。
  • Oracle Enterprise Managerコンソールを使用する
  • sqlplusを使用する

次に,Oracle 9.2.0で権限を付与する場合の例を示します。なお,権限を付与する方法の詳細については,Oracleのマニュアルを参照してください。

(3) タイムアウトの設定

必要に応じて,Oracleのタイムアウトを設定してください。タイムアウトは,Oracleのサーバ定義のDISTRIBUTED_LOCK_TIMEOUTパラメタに設定します。

なお,このほか,XAOpenStringのSesTmパラメタの設定がタイムアウトに影響します。このパラメタは,チューニングできません。

詳細については,マニュアル「Cosminexus システム設計ガイド」,およびOracleのマニュアルを参照してください。

(4) 動的パフォーマンスビューの参照権の設定

Oracleに接続するユーザは,動的パフォーマンスビューの参照権を持っている必要があります。次のどちらかの方法でOracleに接続するユーザに動的パフォーマンスビューの参照権を設定してください。