Cosminexus 簡易構築・運用ガイド

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6.11.2 リソースアダプタのインポートと開始

DB Connectorを使用する場合と,ほかのリソースアダプタを使用する場合で,Connector属性ファイルの取得方法が異なります。それぞれの場合のリソースアダプタのインポートと開始について説明します。リソースアダプタのインポートと開始には,サーバ管理コマンドを使用します。サーバ管理コマンドの詳細についてはマニュアル「Cosminexus リファレンス コマンド編」を参照してください。サーバ管理コマンドでのリソースアダプタの操作の詳細についてはマニュアル「Cosminexus アプリケーション設定操作ガイド」を参照してください。

また,Smart Composer機能のコマンドを使用したリソースアダプタのインポートと一括開始についても説明します。

参考
サーバ管理コマンドの指定値について

サーバ管理コマンドの引数に指定するサーバ名
サーバ管理コマンドの引数に指定するサーバ名は実サーバ名です。「6.8 システムの構成定義」で,実サーバ名を設定していない場合,実サーバ名は論理サーバ名と同じです。なお,論理サーバ名の設定を省略している場合,論理サーバ名は「cmx_<Webシステム名>_<サービスユニット名>_<種別>_<通番>」となります。論理サーバ名の定義ルールについては,「12.3 コマンドの詳細」の「cmx_build_system」を参照してください。

サーバ管理コマンドを使用する操作
ここで説明する操作のうち,サーバ管理コマンドを使用する操作は,サービスユニットごとに実行します。
なお,ここで示すサーバ管理コマンドの実行例は,すべてサービスユニット1を対象としています。サービスユニット2に対しても,コマンド実行例中の値を次のように読み替えて同じ操作をしてください。
J2EEサーバ名:cmx_MyWebSystem_unit2_J2EE_01
-nameserver指定値:corbaname::192.168.1.12:900
<この項の構成>
(1) サーバ管理コマンドを使用したリソースアダプタのインポートと開始(DB Connectorを使用する場合)
(2) サーバ管理コマンドを使用したリソースアダプタのインポートと開始(DB Connector以外のリソースアダプタを使用する場合)
(3) Smart Composer機能のコマンドを使用したリソースアダプタのインポートと一括開始

(1) サーバ管理コマンドを使用したリソースアダプタのインポートと開始(DB Connectorを使用する場合)

DB Connectorを使用する場合のリソースアダプタのインポートと開始について説明します。ここでは,次に示すリソースアダプタをインポートして開始する手順を例にして説明します。

表6-9 例で使用するリソースアダプタのファイル名と表示名

種別 名前
ファイル名 DBConnector_HiRDB_Type4_CP.rar
表示名 DB_Connector_for_HiRDB_Type4
Connector属性ファイルのファイル名 MyDBConnectorAttr.xml

注※ HiRDB Type4 JDBC Driverを使用して,ローカルトランザクションまたはトランザクション管理なしでHiRDBに接続する場合に使用するRARファイルです。


なお,「6.9 DB ConnectorのConnector属性ファイルの編集」でConnector属性ファイルの取得と編集が済んでいることを前提にしています。

DB Connectorを使用する場合のリソースアダプタのインポートと開始の手順を次に示します。

  1. リソースアダプタをインポートします。
    サーバ管理コマンドを使用して,リソースアダプタをJ2EEサーバへインポートします。
    Windowsの場合
     
    <Cosminexusインストールディレクトリ>\CC\admin\bin\cjimportres cmx_MyWebSystem_unit1_J2EE_01 -nameserver corbaname::192.168.1.11:900 -type rar -f <Cosminexusインストールディレクトリ>\CC\DBConnector\DBConnector_HiRDB_Type4_CP.rar
     
    UNIXの場合
     
    # /opt/Cosminexus/CC/admin/bin/cjimportres cmx_MyWebSystem_unit1_J2EE_01 -nameserver corbaname::192.168.1.11:900 -type rar -f /opt/Cosminexus/CC/DBConnector/DBConnector_HiRDB_Type4_CP.rar
     
  2. リソースアダプタをデプロイします。
    サーバ管理コマンドを使用して,J2EEサーバにリソースアダプタをデプロイします。
    Windowsの場合
     
    <Cosminexusインストールディレクトリ>\CC\admin\bin\cjdeployrar cmx_MyWebSystem_unit1_J2EE_01 -nameserver corbaname::192.168.1.11:900 -resname DB_Connector_for_HiRDB_Type4
     
    UNIXの場合
     
    # /opt/Cosminexus/CC/admin/bin/cjdeployrar cmx_MyWebSystem_unit1_J2EE_01 -nameserver corbaname::192.168.1.11:900 -resname DB_Connector_for_HiRDB_Type4
     
  3. 編集したConnector属性ファイルをリソースアダプタに反映します。
    サーバ管理コマンドを使用して,Connector属性ファイルをリソースアダプタに反映します。-cオプションには,「6.9 DB ConnectorのConnector属性ファイルの編集」で編集したConnector属性ファイルを指定します。
    Windowsの場合
     
    <Cosminexusインストールディレクトリ>\CC\admin\bin\cjsetrarprop cmx_MyWebSystem_unit1_J2EE_01 -nameserver corbaname::192.168.1.11:900 -resname DB_Connector_for_HiRDB_Type4 -c <任意のディレクトリ>\MyDBConnectorAttr.xml
     
    UNIXの場合
     
    # /opt/Cosminexus/CC/admin/bin/cjsetrarprop cmx_MyWebSystem_unit1_J2EE_01 -nameserver corbaname::192.168.1.11:900 -resname DB_Connector_for_HiRDB_Type4 -c <任意のディレクトリ>/MyDBConnectorAttr.xml
     
  4. リソースアダプタの接続を確認します。
    サーバ管理コマンドを使用して,リソースアダプタの接続を確認します。
    Windowsの場合
     
    <Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\admin\bin\cjtestres cmx_MyWebSystem_unit1_J2EE_01 -nameserver corbaname::192.168.1.11:900 -resname DB_Connector_for_HiRDB_Type4
     
    UNIXの場合
     
    # /opt/Cosminexus/CC/admin/bin/cjtestres cmx_MyWebSystem_unit1_J2EE_01 -nameserver corbaname::192.168.1.11:900 -resname DB_Connector_for_HiRDB_Type4
     
  5. リソースアダプタを開始します。
    サーバ管理コマンドを使用して,リソースアダプタを開始します。
    Windowsの場合
     
    <Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\admin\bin\cjstartrar cmx_MyWebSystem_unit1_J2EE_01 -nameserver corbaname::192.168.1.11:900 -resname DB_Connector_for_HiRDB_Type4
     
    UNIXの場合
     
    # /opt/Cosminexus/CC/admin/bin/cjstartrar cmx_MyWebSystem_unit1_J2EE_01 -nameserver corbaname::192.168.1.11:900 -resname DB_Connector_for_HiRDB_Type4
     

(2) サーバ管理コマンドを使用したリソースアダプタのインポートと開始(DB Connector以外のリソースアダプタを使用する場合)

DB Connector以外のリソースアダプタを使用する場合のリソースアダプタのインポートと開始について説明します。

ここでは,次に示すリソースアダプタをインポートして開始する手順を例にして説明します。

表6-10 例で使用するリソースアダプタのファイル名と表示名

種別 名前
ファイル名 MyResourceAdapter.rar
表示名 MyResourceAdapter
Connector属性ファイルのファイル名 MyResourceAdapter.xml

なお,提供されるRARファイルの種類や使い分けについては,マニュアル「Cosminexus システム構築ガイド」のリソースアダプタの設定に関する説明を参照してください。

DB Connector以外のリソースアダプタを使用する場合のリソースアダプタのインポートと開始の手順を次に示します。

  1. リソースアダプタをインポートします。
    サーバ管理コマンドを使用して,リソースアダプタをJ2EEサーバへインポートします。
    Windowsの場合
     
    <Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\admin\bin\cjimportres cmx_MyWebSystem_unit1_J2EE_01 -nameserver corbaname::192.168.1.11:900 -type rar -f <任意のディレクトリ>\MyResourceAdapter.rar
     
    UNIXの場合
     
    # /opt/Cosminexus/CC/admin/bin/cjimportres cmx_MyWebSystem_unit1_J2EE_01 -nameserver corbaname::192.168.1.11:900 -type rar -f <任意のディレクトリ>/MyResourceAdapter.rar
     
  2. リソースアダプタをデプロイします。
    サーバ管理コマンドを使用して,J2EEサーバにリソースアダプタをデプロイします。
    Windowsの場合
     
    <Cosminexusインストールディレクトリ>\CC\admin\bin\cjdeployrar cmx_MyWebSystem_unit1_J2EE_01 -nameserver corbaname::192.168.1.11:900 -resname MyResourceAdapter
     
    UNIXの場合
     
    # /opt/Cosminexus/CC/admin/bin/cjdeployrar cmx_MyWebSystem_unit1_J2EE_01 -nameserver corbaname::192.168.1.11:900 -resname MyResourceAdapter
     
  3. Connector属性ファイルを取得します。
    サーバ管理コマンドを使用して,Connector属性ファイルを取得します。ここでは,Connector属性ファイルを,MyResourceAdapter.xmlの名前で出力します。
    Windowsの場合
     
    <Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\admin\bin\cjgetrarprop cmx_MyWebSystem_unit1_J2EE_01 -nameserver corbaname::192.168.1.11:900 -resname MyResourceAdapter -c <任意のディレクトリ>\MyResourceAdapter.xml
     
    UNIXの場合
     
    # /opt/Cosminexus/CC/admin/bin/cjgetrarprop cmx_MyWebSystem_unit1_J2EE_01 -nameserver corbaname::192.168.1.11:900  -resname MyResourceAdapter -c <任意のディレクトリ>/MyResourceAdapter.xml
     
    なお,Connector属性ファイルの取得方法については,マニュアル「Cosminexus システム構築ガイド」のリソースアダプタの設定に関する説明を参照してください。また,Connector属性ファイルの詳細については,マニュアル「Cosminexus リファレンス 定義編」を参照してください。
  4. Connector属性ファイルを編集します。
    取得したConnector属性ファイルで,データベースへの接続の設定など必要な項目を編集してください。
  5. 編集したConnector属性ファイルをリソースアダプタに反映します。
    サーバ管理コマンドを使用して,Connector属性ファイルを各リソースアダプタに反映します。-cオプションには,手順4で編集したConnector属性ファイルを指定します。
    Windowsの場合
     
    <Cosminexusインストールディレクトリ>\CC\admin\bin\cjsetrarprop cmx_MyWebSystem_unit1_J2EE_01 -nameserver corbaname::192.168.1.11:900 -resname MyResourceAdapter -c <任意のディレクトリ>\MyResourceAdapter.xml
     
    UNIXの場合
     
    # /opt/Cosminexus/CC/admin/bin/cjsetrarprop cmx_MyWebSystem_unit1_J2EE_01 -nameserver corbaname::192.168.1.11:900 -resname MyResourceAdapter -c <任意のディレクトリ>/MyResourceAdapter.xml
     
  6. リソースアダプタの接続を確認します。
    サーバ管理コマンドを使用して,リソースアダプタの接続を確認します。
    Windowsの場合
     
    <Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\admin\bin\cjtestres cmx_MyWebSystem_unit1_J2EE_01 -nameserver corbaname::192.168.1.11:900 -resname MyResourceAdapter
     
    UNIXの場合
     
    # /opt/Cosminexus/CC/admin/bin/cjtestres cmx_MyWebSystem_unit1_J2EE_01 -nameserver corbaname::192.168.1.11:900 -resname MyResourceAdapter
     
  7. リソースアダプタを開始します。
    サーバ管理コマンドを使用して,リソースアダプタを開始します。
    Windowsの場合
     
    <Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\admin\bin\cjstartrar cmx_MyWebSystem_unit1_J2EE_01 -nameserver corbaname::192.168.1.11:900 -resname MyResourceAdapter
     
    UNIXの場合
     
    # /opt/Cosminexus/CC/admin/bin/cjstartrar cmx_MyWebSystem_unit1_J2EE_01 -nameserver corbaname::192.168.1.11:900 -resname MyResourceAdapter
     

(3) Smart Composer機能のコマンドを使用したリソースアダプタのインポートと一括開始

Smart Composer機能のコマンドを使うと,リソースアダプタの一括開始ができます。リソースアダプタの一括開始の手順を次に示します。各手順で使用するSmart Composer機能のコマンドの詳細については,「12.3 コマンドの詳細」を参照してください。

  1. Connector属性ファイルを取得します。
  2. Connector属性ファイルを編集します。
  3. cmx_register_resourceコマンドを使って,リソースアダプタをManagement Serverに登録します。
  4. cmx_define_resourceコマンドを使って,リソースアダプタをWebシステムへ関連づけます。
  5. cmx_deploy_resourceコマンドを使って,リソースアダプタを一括デプロイします。
  6. cmx_start_resourceコマンドを使って,リソースアダプタを一括開始します。

なお,手順1.〜2.は,使用するリソースアダプタによって操作が異なります。それぞれの操作について次に示します。