Cosminexus 簡易構築・運用ガイド

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6.11.3 J2EEアプリケーションのインポートと開始

J2EEアプリケーションのインポートと開始について説明します。J2EEアプリケーションのインポートと開始には,サーバ管理コマンドを使用します。サーバ管理コマンドの詳細についてはマニュアル「Cosminexus リファレンス コマンド編」,サーバ管理コマンドでのリソースアダプタの操作の詳細についてはマニュアル「Cosminexus アプリケーション設定操作ガイド」を参照してください。

また,Smart Composer機能のコマンドを使用したJ2EEアプリケーションのインポートと一括開始についても説明します。

ここで説明するJ2EEアプリケーションは作成済みであることを前提としています。J2EEアプリケーションは,アプリケーション開発時に作成しておいてください。アプリケーションの作成については,マニュアル「Cosminexus アプリケーション開発ガイド」を参照してください。

参考
サーバ管理コマンドの指定値について

サーバ管理コマンドの引数に指定するサーバ名
サーバ管理コマンドの引数に指定するサーバ名は実サーバ名です。「6.8 システムの構成定義」で,実サーバ名を設定していない場合,実サーバ名は論理サーバ名と同じです。なお,論理サーバ名の設定を省略している場合,論理サーバ名は「cmx_<Webシステム名>_<サービスユニット名>_<種別>_<通番>」となります。論理サーバ名の定義ルールについては,「12.3 コマンドの詳細」の「cmx_build_system」を参照してください。

サーバ管理コマンドを使用する操作
ここで説明する操作のうち,サーバ管理コマンドを使用する操作は,サービスユニットごとに実行します。
なお,ここで示すサーバ管理コマンドの実行例は,すべてサービスユニット1を対象としています。サービスユニット2に対しても,コマンド実行例中の値を次のように読み替えて同じ操作をしてください。
J2EEサーバ名:cmx_MyWebSystem_unit2_J2EE_01
-nameserver指定値:corbaname::192.168.1.12:900
<この項の構成>
(1) サーバ管理コマンドを使用したJ2EEアプリケーションのインポートと開始
(2) Smart Composer機能のコマンドを使用したJ2EEアプリケーションのインポートと一括開始

(1) サーバ管理コマンドを使用したJ2EEアプリケーションのインポートと開始

J2EEアプリケーションのインポートと開始の手順を次に示します。ここでは,次に示すJ2EEアプリケーションをインポートして開始する手順を例にして説明します。

表6-11 例で使用するJ2EEアプリケーションのファイル名と表示名

種別 名前
ファイル名 MyApp.ear
表示名 MyApp
アプリケーション統合属性ファイルのファイル名 MyAppprop.xml
  1. J2EEアプリケーションをインポートします。
    サーバ管理コマンドを使用して,J2EEアプリケーションをJ2EEサーバへインポートします。
    Windowsの場合
     
    <Cosminexusインストールディレクトリ>\CC\admin\bin\cjimportapp cmx_MyWebSystem_unit1_J2EE_01 -nameserver corbaname::192.168.1.11:900 -f MyApp.ear
     
    UNIXの場合
     
    # /opt/Cosminexus/CC/admin/bin/cjimportapp cmx_MyWebSystem_unit1_J2EE_01 -nameserver corbaname::192.168.1.11:900 -f MyApp.ear
     
  2. アプリケーション統合属性ファイルを取得します。
    サーバ管理コマンドを使用して,アプリケーション統合属性ファイルを取得します。
    Windowsの場合
     
    <Cosminexusインストールディレクトリ>\CC\admin\bin\cjgetappprop cmx_MyWebSystem_unit1_J2EE_01 -nameserver corbaname::192.168.1.11:900 -name MyApp -type all -c <任意のディレクトリ>\MyAppprop.xml
     
    UNIXの場合
     
    # /opt/Cosminexus/CC/admin/bin/cjgetappprop cmx_MyWebSystem_unit1_J2EE_01 -nameserver corbaname::192.168.1.11:900 -name MyApp -type all -c <任意のディレクトリ>/MyAppprop.xml
     
  3. アプリケーション統合属性ファイルを編集します。
    手順2.で取得したアプリケーション統合属性ファイルを編集します。
    J2EEアプリケーションのプロパティの設定の詳細については,マニュアル「Cosminexus アプリケーション設定操作ガイド」の属性ファイルによるプロパティの設定についての説明,およびマニュアル「Cosminexus システム構築ガイド」のJ2EEアプリケーションのプロパティ定義で設定できることについての説明を参照してください。J2EEアプリケーションのプロパティ定義で設定できる機能の詳細については,マニュアル「Cosminexus 機能解説」の各機能についての説明を参照してください。
  4. 編集したアプリケーション統合属性ファイルをJ2EEアプリケーションに反映します。
    サーバ管理コマンドを使用して,編集したアプリケーション統合属性ファイルをJ2EEアプリケーションに反映します。-cオプションには,手順3.で編集したアプリケーション統合属性ファイルを指定します。
    Windowsの場合
     
    <Cosminexusインストールディレクトリ>\CC\admin\bin\cjsetappprop cmx_MyWebSystem_unit1_J2EE_01 -nameserver corbaname::192.168.1.11:900 -name MyApp -type all -c <任意のディレクトリ>\MyAppprop.xml
     
    UNIXの場合
     
    # /opt/Cosminexus/CC/admin/bin/cjsetappprop cmx_MyWebSystem_unit1_J2EE_01 -nameserver corbaname::192.168.1.11:900 -name MyApp -type all -c <任意のディレクトリ>/MyAppprop.xml
     
  5. J2EEアプリケーションを開始します。
    サーバ管理コマンドを使用して,J2EEアプリケーションを開始します。
    Windowsの場合
     
    <Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\admin\bin\cjstartapp cmx_MyWebSystem_unit1_J2EE_01 -nameserver corbaname::192.168.1.11:900 -name MyApp
     
    UNIXの場合
     
    # /opt/Cosminexus/CC/admin/bin/cjstartapp cmx_MyWebSystem_unit1_J2EE_01 -nameserver corbaname::192.168.1.11:900 -name MyApp
     

(2) Smart Composer機能のコマンドを使用したJ2EEアプリケーションのインポートと一括開始

Smart Composer機能のコマンドを使うと,J2EEアプリケーションのインポートと開始が一括で実行できます。J2EEアプリケーションのインポートと一括開始の手順を次に示します。各手順で使用するSmart Composer機能のコマンドの詳細については,「12.3 コマンドの詳細」を参照してください。

  1. cmx_register_applicationコマンドを使用して,J2EEアプリケーションをManagement Serverに登録します。
  2. cmx_define_applicationコマンドを使用して,Management Serverへ登録したJ2EEアプリケーションをWebシステムに関連づけます。
  3. cmx_deploy_applicationコマンドを使用して,Webシステムへ関連づけたJ2EEアプリケーションをシステムに一括デプロイします。
  4. cmx_start_applicationコマンドを使用して,J2EEアプリケーションを一括開始します。