Cosminexus 簡易構築・運用ガイド
アプリケーションサーバでは,次の表に示す環境変数を設定します。データベースの接続に必要な環境変数については,各データベースのマニュアルを参照してください。なお,Windowsで,システム環境変数を設定した場合は,OSを再起動する必要があります。
表6-3 アプリケーションサーバに設定する環境変数と設定値(Windowsの場合)
環境変数名 | 設定値 | 備考 |
---|---|---|
PATH |
|
− |
TPDIR | <Cosminexusのインストールディレクトリ>\TPB | Cosminexus TPBrokerのインストールディレクトリを設定します。 |
VBROKER_ADM | <Cosminexusのインストールディレクトリ>\TPB\adm | ログ出力先などの管理ディレクトリを設定します。 |
PRFSPOOL | <Cosminexusのインストールディレクトリ>\PRF\spool | 必要に応じて,パフォーマンストレーサの実行環境ディレクトリを設定します。 |
TZ | JST-9 | タイムゾーンを設定します。 |
表6-4 アプリケーションサーバに設定する環境変数と設定値(UNIXの場合)
環境変数名 | 設定値 | 備考 |
---|---|---|
LIBPATH (AIXの場合) |
|
− |
LD_LIBRARY_PATH (HP-UX,Linux,またはSolarisの場合) |
||
CSCCFJ_SERVER_HOME | /opt/Cosminexus/CC | Cosminexus Component Containerのインストールディレクトリを設定します。 |
PATH |
|
− |
TPDIR | /opt/Cosminexus/TPB | Cosminexus TPBrokerのインストールディレクトリを設定します。 |
VBROKER_ADM | /opt/Cosminexus/TPB/adm | ログ出力先などの管理ディレクトリを設定します。 |
PRFSPOOL | /opt/Cosminexus/PRF/spool | 必要に応じて,パフォーマンストレーサの実行環境ディレクトリを設定します。 |
TZ | JST-9 | タイムゾーンを設定します。 |
AIXの場合は,表6-4に示す環境変数とは別に,AIX固有の環境変数を設定する必要があります。AIX固有の環境変数を次の表に示します。
表6-5 AIX固有の環境変数
環境変数名 | 設定値 | 説明 |
---|---|---|
PSALLOC※1 ※2 | early | メモリ確保時に必要なページングスペースをすぐに確保する設定にします。 |
NODISCLAIM※1 ※2 | true | free()に対するコールの処理方法として,nodisclaim()の発行抑止をする設定にします。 |
AIXTHREAD_SCOPE※2 | S | コンテンションの有効範囲として,システム・ベースのコンテンションの有効範囲(1:1)を設定します。 |
AIXTHREAD_MUTEX_DEBUG※2 | OFF | デバッグリストを使用しない設定にします。 |
AIXTHREAD_RWLOCK_DEBUG※2 | OFF | デバッグリストを使用しない設定にします。 |
AIXTHREAD_COND_DEBUG※2 | OFF | デバッグリストを使用しない設定にします。 |
EXTSHM | ON | プロセス空間の共有メモリ領域数の制限をなくす設定にします。 |
LDR_CNTRL(任意) | MAXDATA=0x40000000 | カーネルの従来の区分化より大きいデータエリアを扱えるようにするための設定です。必要に応じて設定してください。 「0x40000000」は,未設定時のJ2EEサーバのmalloc領域サイズ(単位:バイト)です。mmap領域のJavaHeapや共用メモリなどを確保するためには,指定サイズを小さくするなど調整してください。 |
LC__FASTMSG(任意) | false | Cosminexus DABroker Libraryを使用してDBにアクセスし,かつCosminexus Component ContainerをCロケールで動作させる場合には,環境変数「LC__FASTMSG」に「false」を指定してください。 |
注※1 システム構築の初期段階でメモリの見積もりができていない場合は,Hitachi Web Serverに対してPSALLOCにearly,およびNODISCLAIMにtrueを設定しないでください。設定した場合,ページングスペースが十分に確保できなくなり,プロセスの起動に失敗することがあります。
注※2 Management Server利用時,これらの環境変数に対してユーザ側で値を設定していない場合には,運用管理エージェントに「設定値」に示した値が自動的に設定されます。なお,ユーザが値を設定している場合は,ユーザが設定した値が有効になります。
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