Cosminexus 簡易構築・運用ガイド
各サーバの初期設定が終わったら,システムの一括構築,リソースアダプタのインポートと開始,J2EEアプリケーションのインポートと開始の順に操作してシステムを構築していきます。システムの一括構築の操作はSmart Composer機能のコマンド,リソースアダプタとJ2EEアプリケーションの操作はサーバ管理コマンドを使用して実施します。サーバ管理コマンドの詳細については,マニュアル「Cosminexus リファレンス コマンド編」のJ2EEサーバで使用するコマンドに関する説明を参照してください。
ここでは,Smart Composer機能を使用したシステム構築の概要を説明します。なお,JP1/IM - CMおよびJP1/AJS2 - SOと連携するときのシステム構築については,「15. JP1と連携したSmart Composer機能でのシステム構築・運用」もあわせて参照してください。
J2EEアプリケーションを実行するシステムの一括構築について,使用するコマンドとシステム構築との関係を,次の図に示します。なお,システムの一括構築で使用するSmart Composer機能のコマンドは,運用管理サーバ上で実行します。
図6-1 コマンドとシステム構築の関係(J2EEアプリケーションを実行するシステムの一括構築)
図中の記号(A-1〜A-2)について説明します。
操作 | 図中の記号 | 操作の詳細 | 使用するコマンド |
---|---|---|---|
システムの一括構築 | A-1 | 簡易構築定義ファイルの情報を基にして,Management Server上にシステムの情報モデルを生成します。 | cmx_build_system |
A-2 | 生成した情報モデルに従って,すべてのアプリケーションサーバ上にシステムを構築します。 |
リソースアダプタおよびJ2EEアプリケーションのインポートと開始について,使用するコマンドとシステム構築との関係を,次の図に示します。なお,リソースアダプタおよびJ2EEアプリケーションのインポートと開始で使用するサーバ管理コマンドは,アプリケーションサーバ上で実行します。
図6-2 コマンドとシステム構築の関係(リソースアダプタおよびJ2EEアプリケーションのインポートと開始)
図中の記号(B-1〜C-3)について説明します。
操作 | 図中の記号 | 操作の詳細 | 使用するコマンド |
---|---|---|---|
リソースアダプタのインポートと開始 | B-1 | リソースアダプタをJ2EEサーバにインポートします。 | cjimportres |
B-2 | J2EEサーバにリソースアダプタをデプロイします。 | cjdeployrar | |
B-3 | Connector属性ファイルをリソースアダプタに反映します。 | cjsetrarprop | |
B-4 | リソースアダプタの接続テストをします。 | cjtestres | |
B-5 | J2EEサーバでリソースアダプタを開始します。 | cjstartrar | |
J2EEアプリケーションのインポートと開始 | C-1 | J2EEアプリケーションをJ2EEサーバにインポートします。 | cjimportapp |
C-2 | アプリケーション統合属性ファイルをJ2EEアプリケーションに反映します。 | cjsetappprop | |
C-3 | J2EEサーバでJ2EEアプリケーションを開始します。 | cjstartapp |
リソースアダプタおよびJ2EEアプリケーションのインポートと開始は,J2EEサーバごとに実施してください。
Smart Composer機能を使用して構築できるシステムと,システム構築手順の参照先を次の表に示します。なお,Smart Composer機能を使用して構築できるシステムの構成パターンについては,「4.3 システム構成パターン」を参照してください。
表6-1 Smart Composer機能を使用して構築できるシステムと,システム構築手順の参照先
システムの構成パターン | システム構築手順の参照先 |
---|---|
WebサーバとJ2EEサーバを同じサーバマシンに配置する構成(combined-tier構成) | 「6.1.2 WebサーバとJ2EEサーバを同じサーバマシンに配置する構成のシステムを構築する流れ」 |
WebサーバとJ2EEサーバを別のサーバマシンに配置する構成(http-tierとj2ee-tierを組み合わせた構成) | 「6.1.2 WebサーバとJ2EEサーバを同じサーバマシンに配置する構成のシステムを構築する流れ」 |
インプロセスHTTPサーバ機能を使用する構成 | 「6.13 インプロセスHTTPサーバ機能を使用する場合に必要な設定」 |
負荷分散機を冗長化する構成 | 「6.14 負荷分散機を冗長化する場合に必要な設定」 |
セッションフェイルオーバ機能を使用する構成 | 「6.15 セッションフェイルオーバ機能を使用する場合に必要な設定」 |
CTMを使用する構成 | 「6.16 CTMを使用する場合に必要な設定」 |
サーバマシン内に複数のサービスユニットを配置する構成 | 「6.17 サーバマシン内に複数のサービスユニットを配置する場合に必要な設定」 |
論理ユーザサーバを使用する構成 | 「6.18 論理ユーザサーバを使用する場合に必要な設定」 |
All Rights Reserved. Copyright (C) 2006, 2007, Hitachi, Ltd.