Cosminexus 簡易構築・運用ガイド

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13.4 .cmxrcクライアント設定プロパティファイル

<この節の構成>
(1) 形式
(2) ファイルの格納先
(3) 機能
(4) 設定できるキー
(5) 記述例
(6) 注意事項

(1) 形式

Javaプロパティ形式です。

(2) ファイルの格納先

コマンドを実行するOSユーザのホームディレクトリに格納します。

(3) 機能

Smart Composer機能で提供するコマンドの共通引数のデフォルト値を設定します。このファイルはクライアントごとに個別にデフォルト値を設定する場合に使用します。

次のテンプレートファイルをコピーして利用してください。

(4) 設定できるキー

指定できるキーとデフォルト値を次に示します。

キー名称 内容 デフォルト値
cmx.connect.host※1 共通引数の-mオプション省略時に仮定するホスト名,およびポート番号を設定します。
IPアドレスは,メタキャラクタを用いた正規表現で指定できます。IPアドレスが正規表現で指定された場合,利用できるローカルIPアドレスのうちマッチするIPアドレスを採用します。※2
なし
cmx.connect.userid 共通引数の-uオプション省略時に仮定するユーザIDを設定します。 なし
cmx.connect.passwd 共通引数の-pオプション省略時に仮定するパスワードを設定します。 なし
cmx.wait 共通引数の-waitオプションをデフォルトにする場合は,trueを,-nowaitオプションをデフォルトにする場合は,falseを設定します。 false
cmx.verbose 共通引数の-verboseオプションをデフォルトにする場合は,trueを,-noverboseオプションをデフォルトにする場合は,falseを設定します。 false
cmx.websystem.name 次に示すコマンドの-sオプション省略時に,Webシステム名を設定します。
  • cmx_build_system※3
  • cmx_define_application※4
  • cmx_define_resource
  • cmx_delete_serverref※4
  • cmx_delete_system
  • cmx_deploy_application※4
  • cmx_deploy_resource
  • cmx_list_model※5
  • cmx_list_status
  • cmx_resume_lb※4
  • cmx_start_application※4
  • cmx_start_resource
  • cmx_start_target
  • cmx_stop_application※4
  • cmx_stop_resource
  • cmx_stop_target
  • cmx_test_lb※4
  • cmx_undefine_application※4
  • cmx_undefine_resource
  • cmx_undeploy_application※4
  • cmx_undeploy_resource
なし
cmx.lb※4 cmx_delete_systemコマンドの-lbオプション省略時に,負荷分散機の仮想サーバに対する動作を設定します。
  • keepvs:仮想サーバを削除しません。
  • deletevs:仮想サーバを削除します。
なし
cmx.encoding cmx_export_modelコマンドの-indentオプション省略時に仮定する文字エンコーディングを指定します。
指定できる値については,「12.3 コマンドの詳細」の「cmx_export_model」を参照してください。
UTF-8
cmx.indent cmx_export_modelコマンドの-indentオプション省略時に仮定するインデントサイズを指定します。
指定できる値については,「12.3 コマンドの詳細」の「cmx_export_model」を参照してください。
2
cmx.myhost cmx_export_modelコマンドの-myhostオプション省略時に仮定する運用管理サーバマシンのホスト名を指定します。
指定できる値については,「12.3 コマンドの詳細」の「cmx_export_model」を参照してください。
なし

注※1
次の場合にmserver.propertiesのwebserver.connector.http.bind_hostに値を指定しているときは,cmx.connect.hostキーにも同じ値を指定してください。
  • J2EEアプリケーションを実行するシステムをホスト単位管理モデルで運用する場合
  • バッチアプリケーションを実行するシステムの場合

注※2
運用管理ドメイン内で運用管理エージェントとの通信に使用されるIPアドレスのサブネットが一つに決められている場合,指定するIPアドレスを"192\\.168\\.0\\..+"のように記述しておけば,前方が"192.168.0."であるIPアドレス("192.168.0.32"や"192.168.0.128"など)にマッチするため,設定ファイルを修正しないで,すべてのホストに配布して利用できます。正規表現についての詳細は,Javaのjava.util.regex.Patternクラスの仕様を確認してください。
指定した正規表現にマッチするIPアドレスが複数個検出された場合は,最も小さい値のIPアドレスを採用します。例えば,"192.168.0.32"と"192.168.0.128"が検出された場合は"192.168.0.32"を採用します。この場合,採用されたIPアドレスが意図するIPアドレスになるとは限らないため,"192\\.168\\.0\\.1.."のように必ず1個だけマッチする正規表現を記述してください。
IPアドレスを正規表現で指定する場合は,次の点に注意してください。
  • \を指定する場合は2文字連続して(\\)指定してください。\\は1文字の\に置き換えられます。
  • コロン(:)を使用しないでください。コロン以降はポート番号とみなされます。

注※3
cmx_build_systemコマンド実行時に,-fオプションを指定している場合は,キーの設定は無効になります。

注※4
バッチアプリケーションを実行するシステムでは使用できません。

注※5
cmx.websystem.nameキーを設定している場合に,cmx_list_modelコマンドを使用して,登録されているすべてのWebシステムの情報モデルを取得するときは,-allオプションを指定してください。

(5) 記述例

cmx.connect.host=localhost:28080
cmx.connect.userid=admin
cmx.connect.passwd=p1574809
cmx.wait=true
#cmx.verbose=false
cmx.websystem.name=MyWebSystem
cmx.lb=deletevs
 

(6) 注意事項