JP1/Integrated Management - Service Support システム構築・運用ガイド

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4.3 案件のステータスの検討

4.2 対象システム,プロセスの決定と体制作り」の表4-2のような運用の検討結果を基に,案件の処理状況を示すステータスについて検討します。JP1/IM - Service Supportでは,デフォルトの設定で使用する8種類のステータスのほかに,ユーザー拡張用のステータスも用意しています。また,ステータスはユーザーの運用に合わせて次のカスタマイズができます。

運用に合わせてカスタマイズを検討してください。ステータスのカスタマイズは,プロセスやプロセスワークボードごとに,[ステータス管理]画面から行います。ステータスをカスタマイズする手順については,「7.8 ステータスのカスタマイズ」を参照してください。

ステータスをカスタマイズする上で検討が必要な項目について,「(1) デフォルトの設定で使用するステータスをカスタマイズする場合」および「(2) ユーザー拡張用のステータスを使用してカスタマイズする場合」で説明します。

注意事項
  • ほかのステータスと同じステータス名称を設定するとエラーとなるため,名称は一意である必要があります。
  • メイン画面(案件状況)での案件状況の確認に影響が出るため,「受付(ステータスID:JIMSD_STAT_INQUIRY)」や「クローズ(ステータスID:JIMSD_STAT_CLOSE)」など,デフォルトの設定で使用するステータスは,完全に意味の異なる名称に変更しないでください。
  • メイン画面(案件状況)での案件状況の確認のために集計されている案件は,ステータスIDで特定されています。例えば,ユーザー拡張用のステータスで新たに「審議中」というステータスを作成しても,「審議中」の案件としては集計されません。
  • ステータスの名称を変更した場合は,案件情報インポートコマンドに影響が出るため,コードマッピングファイルもあわせて変更する必要があります。詳細については,「14. 定義ファイル」の「コードマッピングファイル(jp1imss_itemimport_codemap.conf)」を参照してください。
  • ステータスをカスタマイズする場合は,案件をどう処理していくかの処理ルートや案件へのアクセス権などについても考慮する必要があります。案件を処理していくための体制作りの段階で,ステータスをカスタマイズするかどうか検討してください。体制作りの検討については,「4.2 対象システム,プロセスの決定と体制作り」を参照してください。
<この節の構成>
(1) デフォルトの設定で使用するステータスをカスタマイズする場合
(2) ユーザー拡張用のステータスを使用してカスタマイズする場合

(1) デフォルトの設定で使用するステータスをカスタマイズする場合

「受付」や「クローズ」など,デフォルトの設定で使用するステータスをカスタマイズする場合に検討する項目について次に示します。

(2) ユーザー拡張用のステータスを使用してカスタマイズする場合

ユーザー拡張用のステータスはデフォルトで10種類用意されています。それらを利用して新たにステータスを作成できます。また,プロセスワークボードごとにステータス名称をカスタマイズしたい場合にも,ユーザー拡張用ステータスを使うことで運用に合わせた名称のステータスを使用できます。ユーザー拡張用のステータスを使用してカスタマイズする場合に検討する項目について次に示します。