JP1/Integrated Management - Service Support システム構築・運用ガイド
JP1/IM - Service Supportには,案件に対するアクセス権を設定する機能があります。アクセス権は,プロセスワークボードごとに設定できます。それぞれのプロセスに合ったアクセス権を設定し,適切なユーザーだけが案件を操作できるため,管理体制を強化できます。
アクセス権は次の図のように設定します。
図2-19 アクセス権の管理
アクセス権は,案件の作成や案件の編集など,案件の操作に対して設定します。また,案件の編集権限には,受付やクローズなどのステータスごとにさらに細かくアクセス権を設定できます。アクセス権は,プロセスワークボードごとに設定します。案件ごとに異なるアクセス権は設定できません。
プロセスワークボードに設定できるアクセス権の種類を次の図に示します。
図2-20 プロセスワークボードに設定できるアクセス権の種類
プロセスワークボード管理ロールに所属するユーザーとプロセスワークボード管理者は,これらのアクセス権に関係なく,案件を操作できます。プロセスワークボードに設定できるアクセス権の詳細について次の表に示します。
表2-27 設定できるアクセス権一覧
案件の操作権限 | アクセス権の内容 |
---|---|
案件の作成権限 | 対象のプロセスワークボードに案件を新規に作成,登録できる権限。 |
案件の編集権限※ | 対象のプロセスワークボードに登録されたすべての案件を編集できる権限。この権限を持つユーザーは,ステータスの案件を「承認済み」,「クローズ」以外のステータスに変更できる。 案件の編集権限は,ステータスごとに設定できる。ステータスごとに設定できるアクセス権を次に示す。
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案件の参照権限 | 対象のプロセスワークボードに登録されたすべての案件を参照できる権限。この権限を持つとメイン画面(案件一覧)のプロセスワークボード一覧に対象のプロセスワークボードが表示され,そこに登録されている案件を参照できるようになる。 |
案件の削除権限 | 対象のプロセスワークボードに登録されたすべての案件を削除できる権限。 |
エスカレーション権限 | ほかのプロセスワークボードから対象のプロセスワークボードに案件をエスカレーションできる権限。 |
案件の承認権限 | 対象のプロセスワークボードに登録されたすべての案件を承認できる権限。 |
案件のクローズ権限 | 対象のプロセスワークボードに登録されたすべての案件をクローズできる権限。 |
JP1/IM - Service Supportでは運用に合わせて,次の二つの方法で,案件を編集できます。
案件のステータスに関係なく,決まった担当者が案件を編集する場合は,担当者に案件の編集権限を割り当てます。
案件のステータスごとに異なる担当者が案件を編集する場合は,該当するステータスに適切な担当者を割り当てます。これによって,案件の処理の流れに合わせて,担当者が変更できます。
なお,案件の担当者に設定するユーザーには,案件の参照権限と次のどちらかのアクセス権が必要です。
アクセス権を設定した案件の運用例については,「4.2.3(4) 運用例(案件の処理)」を参照してください。
アクセス権を設定する操作については,「7.5 アクセス権の割り当て」を参照してください。
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