JP1/Integrated Management - Service Support システム構築・運用ガイド

[目次][用語][索引][前へ][次へ]

2.9 メールによる通知

JP1/IM - Service Supportには,案件やユーザー・ロールを変更したことをユーザーにメールで通知する機能があります。これをメール通知機能と呼びます。案件を作成したり,ユーザーやロールを削除したりするときに,案件の担当者やプロセスワークボードの管理者にメールを送信できます。

メールを送信する場合は,メールを送信するSMTPサーバやどのタイミングでメールを送信するかをあらかじめメール定義ファイル,または[プロセスワークボード作成]画面または[プロセスワークボード編集]画面で設定しておきます。

<この節の構成>
(1) メール送信のタイミング
(2) メールで通知できる内容

(1) メール送信のタイミング

JP1/IM - Service Supportでは,次の表に示したタイミングでメールを送信できます。

表2-28 メール送信のタイミング一覧

送信情報 説明 送信対象者
案件作成通知 プロセスワークボードに案件が作成されたときにメールを送信する。
メールは,[案件作成]画面で案件を作成したときにだけ送信する。コマンドで案件を登録した場合は送信しない。
案件担当者
案件エスカレーション通知 プロセスワークボードに案件がエスカレーションされたときにメールを送信する。 案件担当者
案件の担当者変更通知 プロセスワークボードの案件担当者が変更されたときにメールを送信する。 変更後の案件担当者
作業期限前通知 案件の作業期限が,あらかじめ指定した日数前まで迫ったときにメールを送信する。 案件担当者,およびプロセスワークボード管理者
案件クローズ通知 プロセスワークボードの案件がクローズされたときにメールを送信する。 案件作成者
ユーザー/ロール削除通知 ユーザーまたはロールが削除されたときにメールを送信する。 プロセスワークボード管理者

どのタイミングでメールを送信するかは,あらかじめメール定義ファイル,または[プロセスワークボード作成]画面または[プロセスワークボード編集]画面で設定しておきます。

(2) メールで通知できる内容

メール通知をする際には,ユーザーがあらかじめ設定したメールタイトル,メール本文の中に,次の案件情報を含められます。

メールのタイトルや本文,メールの送信元アドレスは,メール定義ファイルで設定できます。

JP1/IM - Service Supportで送信できるメールの例を次の図に示します。

図2-21 メールの送信例(案件作成時)

[図データ]

メールタイトルと本文はユーザーが設定できます。ヘッダーとフッターは,JP1/IM - Service Supportが自動的に作成します。

送信例に示したメールを送る場合は,メール定義ファイルに次のように設定します。

メール定義ファイルの設定例
 
hptl_jp1_imss_mail_role_delete_title =【案件作成通知 %ITEMID%】%TITLE%
hptl_jp1_imss_mail_role_delete_text = --------\n「%SYSTEM%」システムの「%PROCESS%」プロセスに新規案件を作成しました。\n案件ID:%ITEMID%\nタイトル:%TITLE%\n優先度:%PRIORITY%\nステータス:%STATUS%\n担当者:%CHARGE%\n作業期限:%PERIOD%\n\nこのメールのアドレスには返信できません。\nこちらのアドレスまでお問い合わせください。\njp1-ss@hitachi.com
 

メール定義ファイルの設定手順については,「7.9 定義ファイルによる環境設定」を参照してください。

また,[プロセスワークボード作成]画面,および[プロセスワークボード編集]画面でのメール通知の設定手順については,「7.4 プロセスワークボードの作成」を参照してください。