JP1/Integrated Management - Service Support システム構築・運用ガイド

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2.4 案件の検索

JP1/IM - Service Supportに登録された案件を,さまざまな条件を指定して検索できます。検索条件の指定はメイン画面(案件一覧)の簡易検索エリアおよび[案件検索条件指定]画面で,検索結果の表示は[案件検索結果一覧]画面で行います。ただし,次の案件は検索の対象外となります。

次に,検索範囲および検索条件の指定,ならびに検索結果の表示について説明します。

<この節の構成>
(1) 検索範囲および検索条件の指定
(2) 検索結果の表示

(1) 検索範囲および検索条件の指定

メイン画面(案件一覧)の簡易検索エリアでは,検索条件の文字列を入力し,検索ボタンを選択することで簡易検索を実行します。簡易検索については,「10.4.2 案件を簡易検索する」を参照してください。

[案件検索条件指定]画面では,検索範囲および検索条件を次の方法で指定できます。

表2-12 検索範囲の指定方法

指定項目 説明
対象システム 検索範囲とする対象システムを,コンボボックスから選択する。
プロセス 検索範囲とするプロセスを,コンボボックスから選択する。

表2-13 検索条件の指定方法

指定項目 説明
文字列 テキスト入力した項目を条件に指定する。検索したい項目をコンボボックスで選択し,記入した文字列と部分一致する案件を検索する。
次の特殊文字を使い,検索条件に指定できる。
  • 「_」:アンダーバー。任意の1文字。
    「a_c」と指定して検索すると,「aac」,「abc」などの案件が検索される。
  • 「%」:パーセント。0文字以上の任意の文字列。
    「a%c」と指定して検索すると,「ac」,「abc」,「abbbc」などの案件が検索される。
選択 重大度,影響度などに,コンボボックスから選択した値を条件として指定する。NOT検索のチェックボックスにチェックした場合,NOT検索となる。
日時 発生日時,登録日時などに,日時を条件として指定する。
数値 費用(予算),費用(実績)などに,数値を条件として指定する。
ユーザーまたはロール 登録者,担当者などに,ユーザーまたはロールを条件として指定する。

これらの条件を組み合わせることで,検索結果を絞り込めます。

直接条件指定で検索条件を複数指定した場合,「すべての条件を満たす」(AND検索)または「いずれかの条件を満たす」(OR検索)の検索方法を選択できます。

絞り込み条件指定で検索条件を複数指定した場合,絞り込み条件指定はAND検索となります。

直接条件指定と絞り込み条件指定を同時に指定した場合,直接条件指定はラジオボタンで選択している検索方法(AND検索またはOR検索)となり,直接条件指定と絞り込み条件指定はAND検索となります。

直接条件指定での検索方法の指定と,複数の検索条件を指定した場合にどのような検索条件になるかを次の表に示します。

表2-14 検索方法と複数の検索条件の指定

検索方法 説明
すべての条件を満たす
  • 直接条件指定にAとBの検索条件を指定した場合
    A AND B
  • 絞り込み条件指定にAとBの検索条件を指定した場合
    A AND B
  • 直接条件指定にAとB,絞り込み条件指定にCの検索条件を指定した場合
    A AND B AND C
いずれかの条件を満たす
  • 直接条件指定にAとBの検索条件を指定した場合
    A OR B
  • 絞り込み条件指定にAとBの検索条件を指定した場合
    A AND B
  • 直接条件指定にAとB,絞り込み条件指定にCの検索条件を指定した場合
    A AND C または B AND C

なお,[案件検索条件指定]画面を呼び出す際,メイン画面(案件一覧)のプロセスワークボード一覧から,最上位の[プロセスワークボード],対象システムおよびプロセスワークボードのうち,どれを選択するかによって,検索条件の指定項目および検索範囲が異なります。検索条件の指定項目および検索範囲の違いを,次の表に示します。

表2-15 検索条件として指定できる項目および検索範囲の違い

プロセスワークボード一覧で選択した項目 検索条件として指定できる項目 検索範囲
最上位の[プロセスワークボード] すべての案件の表示項目 JP1/IM - Service Supportに登録されているすべての案件。なお,表2-12で示した検索範囲の指定方法で,検索範囲を変更できる。
対象システム すべての案件の表示項目 選択した対象システムに登録されている案件。なお,表2-12で示した検索範囲の指定方法で,検索範囲を変更できる。
プロセスワークボード 選択したプロセスワークボードに設定された案件の表示項目 選択したプロセスワークボードに登録されている案件。
注※
表示項目は,案件検索用の案件フォームで定義されています。各プロセスで作成,表示される案件の項目をカスタマイズした場合や,使用頻度に合わせて表示項目を減らしたい場合には,案件検索用の案件フォームをカスタマイズする必要があります。カスタマイズ手順については,「7.7 案件フォームのカスタマイズ」を参照してください。

注意事項
削除待ちのプロセスワークボードに登録されている案件は検索の対象になりません。

対象システムを選択した場合およびプロセスワークボードを選択した場合の,[案件検索条件指定]画面を次の図に示します。

図2-13 [案件検索条件指定]画面

[図データ]

(2) 検索結果の表示

簡易検索の結果,または[案件検索条件指定]画面で指定した条件に従って,検索結果が[案件検索結果一覧]画面に表示されます。

[案件検索結果一覧]画面を次の図に示します。

図2-14 [案件検索結果一覧]画面

[図データ]

[案件検索結果一覧]画面のデフォルトの表示順は,登録日時の降順です。なお,検索条件に当てはまる案件が100件以上ある場合,案件は100件だけ表示され,超過した案件は表示されません。検索結果が100件を超過した場合,検索結果件数に「100+件」と表示されます。101件目以降の検索結果を表示したい場合は,検索条件を追加してさらに検索結果を絞り込む必要があります。例えば,100件目の登録日時を確認し,[再検索]ボタンをクリックします。[再検索]ボタンをクリックすると,検索時の条件が入力された[案件検索条件指定]画面が表示されます。そこに100件目の登録日時以前の日時を,検索条件に追加して再度検索します。

次に,[案件検索結果一覧]画面でできる操作について説明します。

案件の再検索
[再検索]ボタンをクリックすると,検索時の条件が入力された[案件検索条件指定]画面が表示されます。簡易検索の結果から再検索を行った場合は,検索時の条件が,[案件検索条件指定]画面の直接条件指定に入力された状態で表示されます。新たな検索条件を追加して,検索結果をさらに絞り込むことができます。
案件のCSVファイル出力
[CSV]ボタンをクリックすると,検索結果の一覧で,チェックした案件をCSVファイルに出力できます。また,複数の案件をチェックして出力することもできます。CSVファイルの出力については,「2.10 案件情報をCSVファイルに出力」を参照してください。
表示内容からの情報呼び出し
「タイトル」,「担当者」のアンカーをクリックすると,詳細または関連情報が表示されます。