JP1/Integrated Management - Rule Operation システム構築・運用ガイド

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7.5.1 セントラルコンソール・ビューアーでルールを監視する

セントラルコンソール・ビューアーは,JP1/IM - Managerの統合コンソール用のビューアーです。統合コンソールでは,システムで発生した事象(JP1イベント)を[イベントコンソール]画面に一覧表示することで,障害の発生を集中的に管理できます。

ルール起動対象イベントや,ルールの状態に応じてJP1/IM - RLが発行するJP1イベントからJP1/IM - RLのルールオペレーション・ビューアーを表示し,ルールの実行状況を監視できます。

JP1/IM - RLが発行するルール実行関連のJP1イベントを次の表に示します。

表7-1 JP1/IM - RLが発行するルール実行関連のJP1イベント

JP1イベントの発行契機 JP1イベント(イベントID)
ルールの開始時 ルール開始イベント(00005812)
ルールが判断待ち状態になった時 判断待ちイベント(00005813)
ルールの正常終了時 ルール正常終了イベント(00005814)
ルールの異常終了時 ルール異常終了イベント(00005815)
ルールの強制終了時 ルール強制終了イベント(00005816)
ルールの終了状態が不明のまま終了した時 ルール終了状態不明イベント(00005817)
ルールの遅延監視時間を経過してもルールが終了しない場合 ルール終了遅延イベント(00005818)※1
ルールの開始失敗時 ルール開始失敗イベント(00005819)
ルールエレメントの開始時 ルールエレメント開始イベント(00005820)※2
ルールエレメントの終了時 ルールエレメント終了イベント(00005821)※2
ルールエレメントの異常終了時 ルールエレメント異常終了イベント(00005822)※2
ルールエレメントの強制終了時 ルールエレメント強制終了イベント(00005823)※2
ルールエレメントの終了状態が不明のまま終了した時 ルールエレメント終了状態不明イベント(00005824)※2
ルール実行結果数のしきい値を超過した時 ルール実行結果数のしきい値超過イベント(00005825)※3

注※1 ルールに遅延監視を設定している場合だけ発行されます。

注※2 デフォルトでは発行されません。JP1イベントを発行する設定方法については,「3.4.3(2) ルールエレメントに関するJP1イベントの発行設定」を参照してください。

注※3 デフォルトでは発行されません。JP1イベントを発行する設定方法については,「3.4.3(5) ルール実行結果数のしきい値の設定」を参照してください。


セントラルコンソール・ビューアーでのルール監視の流れを次の図に示します。

図7-6 セントラルコンソール・ビューアーでのルール監視の流れ

[図データ]

ここでは,上記図に示す流れに沿って,セントラルコンソール・ビューアーでルールを監視する方法について説明します。

セントラルコンソール・ビューアーの操作については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager システム構築・運用ガイド」を参照してください。

<この項の構成>
(1) ルール起動対象イベントを契機に実行されたルールを確認する
(2) ルール開始イベントからルールの実行状況を確認する
(3) 判断待ちイベントから対処の判断をする
(4) ルール起動対象イベントからルールの実行完了を確認する

(1) ルール起動対象イベントを契機に実行されたルールを確認する

JP1/IM - Managerが受信したJP1イベントが,自動アクションに定義した通知条件に一致するJP1イベント(ルール起動対象イベント)の場合,自動アクションによってJP1/IM - RLへ通知されます。同時に,[イベントコンソール]画面のイベント一覧では,[アクション種別]にルール起動対象イベントを示すアイコンが表示されます。

図7-7 ルール起動対象イベントのアイコン表示

[図データ]

ルール起動対象イベントのアイコン表示は,ルールの起動要求をJP1/IM - RLへ通知したことを表しています。通知を受けたJP1/IM - RLは,ルール起動対象イベントがルールの起動条件に一致するかどうかを判定し,一致すればルールを起動します。そのため,ルール起動対象イベントに対して必ずルールが起動するわけではありません。

自動アクションの実行結果の確認方法と,起動対象ルールの確認方法について説明します。

(a) 起動要求を通知する自動アクションの実行結果の確認

JP1/IM - RLにルールの起動要求を通知する自動アクションの実行が正常に終了したかどうかは,[アクション結果]画面または[アクション結果一覧]画面で確認してください。

(b) 起動対象ルールの確認

ルール起動対象イベントに対して,起動対象のルールがあるかどうかは,[アクション結果詳細]画面に表示される終了コードおよびメッセージで確認してください。[アクション結果詳細]画面は,[アクション結果]画面または[アクション結果一覧]画面で,実行結果を一つ選択してから[詳細]ボタンをクリックするか,選択した項目をダブルクリックすると表示されます。

起動対象ルールがある場合に,[ルール結果詳細]画面を表示する流れを次の図に示します。

図7-8 ルール起動対象イベントから[ルール結果詳細]画面の表示

[図データ]

[ルール結果詳細]画面では,ルール起動対象イベントに対して実行されたルールインスタンスと,その実行結果を確認できます。一つのルール起動対象イベントに対して,起動条件に一致するすべてのルールが起動します。

[ルール結果詳細]画面の詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Rule Operation GUIリファレンス」を参照してください。

(c) ルールエレメントの実行状況の確認

[ルール結果詳細]画面のルールインスタンスをダブルクリックすると,[ルールモニタ]画面が表示され,ルールエレメントの実行状況を確認できます。[ルールモニタ]画面でできる操作については,「7.5.6 ルールエレメントの実行状況を監視する」を参照してください。

図7-9 [ルール結果詳細]画面から[ルールモニタ]画面の表示

[図データ]

(2) ルール開始イベントからルールの実行状況を確認する

ルールインスタンスが実行されると,JP1/IM - RLはルール開始イベント(イベントID:00005812)を発行します。[イベントコンソール]画面に表示されたルール開始イベントから[ルールモニタ]画面を表示して,ルールエレメントの実行状況を確認できます。

[ルールモニタ]画面は,ルール開始イベントの[イベント詳細]画面にある[モニター起動]をクリックすると表示されます。

[ルールモニタ]画面でできる操作については,「7.5.6 ルールエレメントの実行状況を監視する」を参照してください。

(3) 判断待ちイベントから対処の判断をする

実行中のルールの処理が判断待ちルールエレメントに移行すると,JP1/IM - RLは判断待ちイベント(イベントID:00005813)を発行します。[イベントコンソール]画面に表示された判断待ちイベントから[ルールモニタ]画面を表示し,対処方法を選択して実行します。[ルールモニタ]画面で対処を選択する方法については,「7.6 判断待ちのルールの対処」を参照してください。

[ルールモニタ]画面は,判断待ちイベントの[イベント詳細]画面にある[モニター起動]ボタンをクリックすると表示されます。

図7-10 判断待ちイベントから[ルールモニタ]画面の表示

[図データ]

(4) ルール起動対象イベントからルールの実行完了を確認する

ルール起動対象イベントを契機に実行されたすべてのルールインスタンスが実行完了したら,ルールの終了状態から,対処が問題なく完了したかどうかを判断した上で,[イベントコンソール]画面上で,ルール起動対象イベントの状態を「対処済み」に変更してください。

ルール起動対象イベントから実行されたルールインスタンスがすべて完了したかどうかは,ルール起動対象イベントの[イベント詳細]画面,[アクション結果]画面,または[アクション結果一覧]画面から表示する[ルール結果詳細]画面で確認します。

[ルール結果詳細]画面の詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Rule Operation GUIリファレンス」を参照してください。

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