Collaboration - File Sharing ユーザーズガイド

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1.2 File Sharingでできること

File Sharingを使用すると,格納したファイルの物理的な場所に関係なく,いつでもファイルを参照,登録,変更できます。

File Sharingでは,ファイルおよびフォルダを,個人フォルダ,グループフォルダおよびコミュニティフォルダで管理しています。

File Sharingでは,[ファイル共有]ポートレットを使用して,ファイルおよびフォルダを操作します。

[ファイル共有]ポートレットでできる操作の一覧は,「1.2(2) [ファイル共有]ポートレットでできるファイルおよびフォルダの操作」を参照してください。

また,File Sharingでは,システム管理者が[ファイル共有設定]ポートレットを使用して,File Sharingのファイルやフォルダを管理するための情報の設定を画面上で操作できます。

注意
システム管理者
File Sharingを運用,管理および保守するのはシステム管理者です。そのため,File Sharingではシステム管理者を定義する必要があります。システム管理者を決定するための詳細は,マニュアル「Collaboration - File Sharing システム管理者ガイド」を参照してください。

なお,このマニュアルは,できる操作,操作する画面や対象となるユーザによって参照する個所が異なります。次の表から対象となる個所を参照してください。

対象 できる操作または操作する画面 参照個所
File Sharingのユーザ [ファイル共有]ポートレットを使用した操作 2章
[ファイル共有]ポートレットの画面 3章
コミュニティ管理者,コミュニティ運用者 コミュニティフォルダ内のファイルの管理 2.4節
グループフォルダの運用者 グループフォルダ内のファイルの管理 2.4節
グループフォルダの運用 2.5節
システム管理者 [ファイル共有設定]ポートレットを使用した操作 4章
[ファイル共有設定]ポートレットの画面 5章
<この節の構成>
(1) [ファイル共有]ポートレットの概要
(2) [ファイル共有]ポートレットでできるファイルおよびフォルダの操作
(3) [ファイル共有設定]ポートレットの概要

(1) [ファイル共有]ポートレットの概要

[ファイル共有]ポートレットとは,File Sharingが管理するファイルおよびフォルダを,ポータル上で操作する画面のことです。Webブラウザを使用して操作できます。

[ファイル共有]ポートレットには,次の特長があります。

きめ細かいアクセス制御
個人フォルダでは,最初は個人フォルダの所有者だけがファイルを操作できます。個人フォルダの所有者が,ファイルにアクセス権を設定することで,所有者以外のユーザもファイルを参照できるようになります。
グループフォルダでは,参照権,更新権,作成権,削除権,およびアクセス権変更権を,組織単位またはユーザ単位で設定できます。
コミュニティフォルダでは,参照権,更新権,作成/削除権,およびアクセス権変更権を,役割単位で設定できます。
きめ細かいアクセス制御をすることによって,不正なアクセスや情報の漏洩を防止できます。

配布URLで簡単アクセス
配布URLとは,ほかのポートレットに貼り付けるファイルのURLのことです。配布URLは,[メール]ポートレットのメール,および[電子会議室]ポートレットの議題または発言の本文に貼り付けられます。メールを受信したユーザ,議題または発言を参照したユーザは,貼り付けられたURLをクリックするだけでファイルにアクセスできます。
配布URLを使用すれば,メール,議題または発言にファイルを添付する必要がないため,ネットワークの負荷を軽減できます。また,メールの受信者,議題または発言の参照者は,添付ファイルをディスクに保存する必要がないため,ディスク容量を有効活用できます。

ほかのユーザによってファイルが編集されるのを防ぐ
ほかのユーザがファイルを編集できない状態にすることを,ファイルをロックするといいます。ファイルをロックすることで,ロックしているユーザはファイルを参照したり,更新したりできます。ロックしているユーザ以外は,ロックされた時点のファイルを参照できますが,ファイルを編集できなくなります。
また,ファイルがロックされている状態からロックされていない状態にすることを,ファイルをアンロックするといいます。アンロックすることで,ほかのユーザもファイルを編集できるようになります。

(2) [ファイル共有]ポートレットでできるファイルおよびフォルダの操作

[ファイル共有]ポートレットでできるファイルおよびフォルダの操作の一覧を次の表に示します。

表1-1 [ファイル共有]ポートレットでできるファイルおよびフォルダの操作一覧

ファイルおよびフォルダの操作※1 [ファイル共有]ポートレット
フォルダを作成する
ファイルを新規に登録する
ファイルを開く※2
ファイルを直接編集する ×
ファイルをロックする
ファイルを更新する※3
更新した内容を反映してアンロックする
更新した内容をロック前の状態に戻す
ロックされているファイルの一覧を参照する
ファイルおよびフォルダのプロパティ(名前やごみ箱の使用の有無など)を参照する※4
ファイルおよびフォルダのプロパティ(名前やごみ箱の使用の有無など)を更新する※4
ファイルおよびフォルダのアクセス権を参照する
ファイルおよびフォルダのアクセス権を更新する
ファイル名およびフォルダ名を変更する※4
ファイルおよびフォルダを移動または上書き移動する
ファイルおよびフォルダをコピーまたは上書きコピーする
ファイルおよびフォルダを削除する
ファイルおよびフォルダを検索する
ファイルの配布URLをコピーする
[ユーザ追加]画面でユーザを追加する
ごみ箱のファイルまたはフォルダを元に戻す
ごみ箱を空にする
フォルダへのショートカットをナビゲーションビューに追加する

(凡例)
○:操作できます。
×:操作できません。

注※1
操作できるかどうかは,アクセス権の設定に依存します。アクセス権の詳細は,「2.6 アクセス制御」を参照してください。

注※2
自分以外のユーザが所有する個人フォルダ内のファイルを開くには,配布URLを使用します。

注※3
操作できるかどうかは,ファイルの状態に依存します。
ファイルがロックされていない場合,ファイルの更新権を所有しているユーザが,ファイルを更新できます。
ファイルがロックされている場合,ファイルをロックしているユーザだけがファイルを更新できます。ファイルをロックしているユーザ以外は,ファイルを更新できません。

注※4
ファイルおよびフォルダは,[ファイル共有]ポートレット上での表示名と,実際のファイル名またはフォルダ名の2種類の名前を持っています。
ファイルおよびフォルダが持つ名前の詳細については,「2.1.5 ファイルおよびフォルダの名前について」を参照してください。

なお,フォルダまたはファイルを操作できるかどうかは,フォルダの状態によっても異なります。詳細は,「2.1.1 [ファイル共有]ポートレットでできる操作」を参照してください。

(3) [ファイル共有設定]ポートレットの概要

[ファイル共有設定]ポートレットとは,File Sharingのファイルやフォルダを管理するための情報の設定を,システム管理者がポータル上で操作する画面のことです。Webブラウザを使用して操作できます。

[ファイル共有設定]ポートレットを使用してできる操作を,次に示します。

最大許容サイズ情報の操作
最大許容サイズ情報を設定した運用の場合,[ファイル共有設定]ポートレットを使用して,個人ルートフォルダ,グループルートフォルダおよびワークプレースルートフォルダの最大許容サイズ情報を操作できます。最大許容サイズ情報の操作の詳細は,「4.2 最大許容サイズ情報を操作する」を参照してください。

ベースパス情報の操作
[ファイル共有設定]ポートレットを使用して,個人ルートフォルダ,グループルートフォルダおよびワークプレースルートフォルダのベースパス情報を操作できます。ベースパス情報の操作の詳細は,「4.3 ベースパス情報を操作する」を参照してください。

ごみ箱の削除の操作
[ファイル共有設定]ポートレットを使用して,すべてのルートフォルダ下のごみ箱を削除できます。すべてのごみ箱を削除する操作の詳細は,「4.4 すべてのごみ箱を削除する」を参照してください。

エクスポート情報の操作
[ファイル共有設定]ポートレットを使用して,ファイルのエクスポートコマンド(cfsexpfile)の実行に必要なURLをcfsClass_Parameterのキーdef_urlに登録できます。URLを登録する操作の詳細は,「4.5 ファイルのエクスポートコマンドの実行に必要なURLを登録する」を参照してください。

File Sharingの運用に必要な設定の詳細は,マニュアル「Collaboration - File Sharing システム管理者ガイド」を参照してください。