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Hitachi Advanced Data Binder AP開発ガイド


19.1.1 CLI関数の一覧

HADBでは,次の表に示すCLI関数を提供しています。

表19‒1 CLI関数の一覧

項番

分類

CLI関数

機能

1

HADBサーバへの接続および切り離し時に使用するCLI関数

a_rdb_SQLAllocConnect()

コネクションハンドルを割り当てます。

2

a_rdb_SQLConnect()

HADBサーバとのコネクションを確立します。

3

a_rdb_SQLSetConnectAttr()

コネクション属性を設定します。

4

a_rdb_SQLDisconnect()

コネクションを終了します。

5

a_rdb_SQLFreeConnect()

コネクションハンドルを解放します。

6

トランザクションの制御時に使用するCLI関数

a_rdb_SQLCancel()

処理中のSQLをキャンセルします。

7

a_rdb_SQLEndTran()

トランザクションを終了します。

8

SQLの実行時に使用するCLI関数

文ハンドルの確保・解放

a_rdb_SQLAllocStmt()

文ハンドルを確保します。

9

a_rdb_SQLFreeStmt()

文ハンドルを解放します。

10

SQL文の前処理,実行,カーソル操作,行の取り出し

a_rdb_SQLPrepare()

SQL文の前処理を実行します。

11

a_rdb_SQLExecute()

前処理したSQL文を実行します。

12

a_rdb_SQLExecDirect()

SQL文を前処理して実行します。

13

a_rdb_SQLFetch()

取り出す行を示すカーソルの位置を次の行に進め,その行の列の値を取り出し相手リストで指定した取り出し先に読み込みます。

14

a_rdb_SQLCloseCursor()

カーソルをクローズします。

15

検索結果列

a_rdb_SQLNumResultCols()

検索結果列数を取得します。

16

a_rdb_SQLDescribeCols()

検索結果列の情報を取得します。

17

a_rdb_SQLBindCols()

検索結果列と,その列から取り出した値を格納する領域を結合します(関連づけます)。

18

?パラメタ

a_rdb_SQLNumParams()

SQL文中の?パラメタの数を取得します。

19

a_rdb_SQLDescribeParams()

SQL文中の?パラメタの情報を取得します。

20

a_rdb_SQLBindParams()

SQL文中の?パラメタの値を設定する領域の結合(関連づけ)を行います。

21

a_rdb_SQLBindArrayParams()

SQL文中の?パラメタの値を設定する領域の結合(関連づけ)を行います。SQL文中の複数組の?パラメタの値をまとめて結合します。

22

データ型の変換時に使用するCLI関数

C言語またはC++言語の文字列データをSQLのデータ型に変換

a_rdb_CNV_charBINARY()

C言語またはC++言語の文字列データ(2進数または16進数)をSQLのBINARY型のデータに変換します。

23

a_rdb_CNV_charDATE()

C言語またはC++言語の文字列データをSQLのDATE型のデータに変換します。

24

a_rdb_CNV_charDECIMAL()

C言語またはC++言語の文字列データをSQLのDECIMALまたはNUMERICのデータに変換します。

25

a_rdb_CNV_charTIME()

C言語またはC++言語の文字列データをSQLのTIME型のデータに変換します。

26

a_rdb_CNV_charTIMESTAMP()

C言語またはC++言語の文字列データをSQLのTIMESTAMP型のデータに変換します。

27

a_rdb_CNV_charVARBINARY()

C言語またはC++言語の文字列データ(2進数または16進数)をSQLのVARBINARY型のデータに変換します。

28

SQLのデータ型をC言語またはC++言語の文字列データに変換

a_rdb_CNV_BINARYchar()

SQLのBINARY型のデータをC言語またはC++言語の文字列データに変換します。

29

a_rdb_CNV_DATEchar()

SQLのDATE型のデータをC言語またはC++言語の文字列データに変換します。

30

a_rdb_CNV_DECIMALchar()

SQLのDECIMALまたはNUMERICのデータをC言語またはC++言語の文字列データに変換します。

31

a_rdb_CNV_TIMEchar()

SQLのTIME型のデータをC言語またはC++言語の文字列データに変換します。

32

a_rdb_CNV_TIMESTAMPchar()

SQLのTIMESTAMP型のデータをC言語またはC++言語の文字列データに変換します。

33

a_rdb_CNV_VARBINARYchar()

SQLのVARBINARY型のデータをC言語またはC++言語の文字列データに変換します。

これらのCLI関数は,C言語またはC++言語で記述したソースプログラムに,HADBクライアントが提供するヘッダファイルおよびクライアントライブラリを取り込むことで利用できます。HADBクライアントが提供するヘッダファイルおよびクライアントライブラリを次の表に示します。

表19‒2 HADBクライアントが提供するヘッダファイルおよびクライアントライブラリ

項番

使用するCLI関数

使用するヘッダファイルおよびクライアントライブラリ

ヘッダファイル

クライアントライブラリ

1

HADBサーバへの接続および切り離し時に使用するCLI関数

  • $ADBDIR/include/adbcli.h

  • $ADBDIR/include/adbtypes.h

  • 64ビット版のHADBクライアントを使用している場合

    %ADBCLTDIR%\client\lib\adbclt.lib

  • 32ビット版のHADBクライアントを使用している場合

    %ADBCLTDIR%\client\lib\adbclt32.lib

  • Linuxの場合

    $ADBDIR/client/lib/libadbclt.so

2

トランザクションの制御時に使用するCLI関数

3

SQLの実行時に使用するCLI関数

4

データ型の変換時に使用するCLI関数

$ADBDIR/include/adbcnv.h

 使用するCLI関数ごとにヘッダファイルが異なります。