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Hitachi Advanced Data Binder AP開発ガイド


19.1.2 共通規則

CLI関数の共通規則を次に示します。

〈この項の構成〉

(1) コネクションハンドル

HADBサーバとのコネクションを一意に識別するために,コネクションハンドルを使用します。このコネクションハンドルを,HADBサーバへの接続から切り離しまでの間,有効にし続ける必要があります。コネクションハンドルを有効にし続けないと,動作は保証されません。コネクションハンドルを有効にし続けるには,a_rdb_SQLAllocConnect()で割り当てたコネクションハンドルをa_rdb_SQLFreeConnect()で解放するまでの間,各CLI関数の引数に同じコネクションハンドルを指定する必要があります。

(2) SQL結果情報

CLI関数の呼び出し単位で各種SQL結果情報を取得できます。SQL結果情報を取得する場合,SQL結果情報の領域はHADBサーバへの接続から切り離しまでの間,解放しないでください。

(3) 文ハンドル

割り当てたSQL文を一意に識別するために,文ハンドルを使用します。COMMITまたはROLLBACKが行われると,文ハンドルは解放されます。

なお,同一コネクションで割り当てた複数の文ハンドルでSQL文を同時に実行した場合に,最大SQL処理リアルスレッド数分の処理リアルスレッドが使用できないときは,SQL文の実行要求がエラーとなります(待ち状態にはなりません)。

最大SQL処理リアルスレッド数は,次のオペランドで指定しています。

(4) 暗黙カーソル

表の検索結果は,通常複数行にわたります。APで複数行の検索結果を1行ずつ取り出すために最新の取り出し位置を保持するものをカーソルといいます。カーソルは,データの検索で使用します。

SELECT文の前処理時にカーソルが割り当てられて,SELECT文の実行時にカーソルがオープンされます。COMMITまたはROLLBACKが実行されると,オープンしているカーソルはすべてクローズされます。