分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プロトコル TP1/NET/OSAS-NIF編

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5.1.1 OpenTP1のネットワークコミュニケーション定義の中での定義

OpenTP1のネットワークコミュニケーション定義のうち,TP1/NET/OSAS-NIFに固有の定義を説明します。

<この項の構成>
(1) 使用する定義ファイル
(2) TP1/NET/OSAS-NIFの組み込み時に必要なファイル

(1) 使用する定義ファイル

MCFおよびTP1/NET/OSAS-NIFを起動するには,定義ファイルに環境情報を設定する必要があります。MCFで使用する定義ファイルを次の表に示します。

表5-1 MCFで使用する定義ファイル

定義の種類 定義のソースファイル 定義の内容
MCFマネジャ定義 MCFマネジャ定義ソースファイル MCF全体の実行環境
MCF通信構成定義 共通定義ソースファイル
プロトコル固有定義ソースファイル
プロトコルごとの実行環境
MCFアプリケーション定義 MCFアプリケーション定義ソースファイル アプリケーションの属性

定義のソースファイルは,定義コマンド,オプション,オペランドを使用して作成します。それらの中には,プロトコルで共通のものと,プロトコルに固有のものがあります。表5-1の定義の中で,TP1/NET/OSAS-NIFに固有の定義があるものを次に示します。

TP1/NET/OSAS-NIFに固有,または関連する定義コマンド,オプションおよびオペランドについては,「5.3 MCFマネジャ定義」,「5.4 MCF通信構成定義」,「5.5 MCFアプリケーション定義」,「5.9 メッセージキューサービス定義」および「5.12 アプリケーション起動機能を使用する場合に関連づける内容」で説明します。プロトコルで共通の定義については,マニュアル「OpenTP1 システム定義」を参照してください。ただし,mcftbufコマンド(バッファグループ定義)のlengthオペランド,countオペランドの指定値については,「5.4.1(4) 注意事項」(mcftalccnの注意事項)を参照してください。

(2) TP1/NET/OSAS-NIFの組み込み時に必要なファイル

次に示すファイルは,TP1/NET/OSAS-NIFをOpenTP1システムに組み込むときに必要なファイルです。

システムサービス情報定義ファイルとシステムサービス共通情報定義ファイルの記述内容,およびMCF定義オブジェクトファイルを生成するユティリティのコマンドについては,「5.6 システムサービス情報定義」,「5.7 システムサービス共通情報定義」および「5.8 定義オブジェクトファイルの生成ユティリティ」で説明します。TP1/NET/OSAS-NIFを組み込む方法については,「7. 組み込み方法」を参照してください。