Hitachi Multi Payment Network communications server for Biller
ここでは,通信サーバfor Billerをクラスタ構成で構築している場合の起動/停止方法について説明します。
クラスタ構成の場合,複数のサーバでの運用になりますが,起動/停止方法は通常の操作方法と同様です。次のように起動/停止します。
図8-2 クラスタ構成の場合の起動と停止の流れ(手動起動の場合)
サーバの数が増えても,この流れに変更はありません。この図での前提条件を次に示します。
クラスタ構成の場合,複数のサーバで運用しますが,通信サーバfor Billerの開局および閉局処理は,どれか一つのサーバが一回だけ行います。通信サーバfor Billerの開局処理と閉局処理を,それぞれ異なるサーバでも実行できます。
システムの起動およびシステムの停止での注意事項については,「8.2.1 システムを起動/停止する前に」を参照してください。
クラスタ構成の場合,起動/停止方法は通常の操作方法と同様ですが,強制起動および強制停止には注意が必要です。強制起動および強制停止については,「(2) 強制起動/強制停止」を参照してください。
強制起動,および強制停止する際は次のことに注意してください。
クラスタ構成での強制起動方法は通常の操作方法と同様ですが,強制起動後の通信サーバfor Billerの開閉局状態が一部異なります。ここでは,クラスタ構成で障害停止した場合の強制起動後の通信サーバfor Billerの開閉局状態について説明します。
表8-3 強制起動後の通信サーバfor Billerの開閉局状態(クラスタ構成での-Fの場合)
障害停止時 | 強制起動後 | ||
---|---|---|---|
開閉局状態 | ほかの通信サーバの起動/停止状態 | 自動開局定義(AUTO_OPEN) | 開閉局状態 |
開局中 | 起動中 | MANUAL | 開局中 |
AUTO | |||
停止中 | MANUAL | 閉局中 | |
AUTO | 開局中※ | ||
開局処理中 | 起動中 | MANUAL | 開局中 |
AUTO | |||
停止中 | MANUAL | 閉局中 | |
AUTO | 開局中※ | ||
閉局処理中 | 起動中 | MANUAL | 閉局中 |
AUTO | |||
停止中 | MANUAL | 閉局中 | |
AUTO | 開局中※ | ||
閉局中 | 起動中 | MANUAL | 閉局中 |
AUTO | 開局中 | ||
停止中 | MANUAL | 閉局中 | |
AUTO | 開局中※ |
通常の強制起動については,「8.2.2 通信サーバfor Billerの起動」を参照してください。また,通信サーバfor Billerの起動コマンド(hmpnstart)の詳細については,「10.3 コマンドの詳細 hmpnstart(通信サーバfor Billerの起動)」を参照してください。
クラスタ構成での強制停止方法は,通常の操作方法と同様です。
また,通信サーバfor Billerの開閉局状態に関係なく,一部の通信サーバを停止させクラスタ構成から切り離す場合は,通信サーバfor Billerの停止コマンド(hmpnstop)のオプションに「-C」を指定してください。ただし,クラスタ構成での運用中に,最後に停止させる通信サーバに対して「-C」オプションは指定しないでください。
通常の強制停止については,「8.2.7 通信サーバfor Billerの停止」を参照してください。また,通信サーバfor Billerの停止コマンドの詳細については,「10.3 コマンドの詳細 hmpnstop(通信サーバfor Billerの停止)」を参照してください。
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