2.1.5 バーボースログ(概要)
ここでは,バーボースログの概要について説明します。
バーボースログとは,バーボースモードで出力されるログのことをいいます。バーボースモードとは,osagentの処理に関する情報を出力する状態のことです。
-vオプションでosagentを起動すると,バーボースモードになり,標準出力上にバーボースログが出力されます。
-gオプションでosagentを起動すると,自動的にhvmgteeコマンドが起動され,バーボースログをファイルに出力することができます。hvmgteeコマンドは,UNIXのFIFOを利用し,標準出力に出力されるosagentのバーボースログ,およびエラー出力を受け取り,ファイルや標準出力への出力を制御する機能を持ちます。デフォルトでは,バーボースログをファイルに出力します。hvmgteeコマンドについては,「(1) hvmgteeコマンドの起動」,および「(2) hvmgteeコマンドの動作変更」を参照してください。
バーボースログはTPBrokerの保守用の資料であり,プロセスハングやプロセスダウン時に有効です。UNIXだけで取得できます。
- 〈この項の構成〉
(1) hvmgteeコマンドの起動
hvmgteeコマンドを起動するには,次のコマンドを実行します。
osagent -g
hvmgteeコマンドを起動することで,バーボースログがファイルに出力され,標準出力への出力は抑止されます。
ただし,バーボースログを標準出力に出力するか,ファイルに出力するかどうかの動作を定義ファイルで変更できます。詳細は「(2) hvmgteeコマンドの動作変更」を参照してください。
また,hvmgteeコマンドでエラーが発生した場合には,エラーメッセージが表示されます。エラーメッセージについては,「8.5 hvmgteeコマンドのエラーメッセージ」を参照してください。
(2) hvmgteeコマンドの動作変更
hvmgteeコマンドの動作は,定義ファイルに定義句を設定することで変更できます。定義句を設定しない場合,デフォルトで動作します。定義ファイルは,環境変数VBROKER_ADMに指定されたディレクトリに,"HVMGTEE_DEF"のファイル名で作成します。
hvmgteeコマンドの起動時,および稼働中の一定インターバルごと(デフォルトは180秒)に定義ファイルが読み込まれるため,osagentを再起動しないで,設定を変更できます。ただし,定義句の中には,osagentの起動時にだけ有効となるものもあるので設定時には注意してください。定義ファイルが読み込まれる間隔も定義句で変更できます。
hvmgteeコマンドの動作変更の詳細は,「2.9.5 バーボースログ(定義句)」を参照してください。