JP1/NETM/DMを使用してHDLMをリモートインストールする場合,HDLMをインストールするすべてのノードに対して手順1から手順10までを実行してから,手順11に進んでください。
- ライセンスキーファイルがある場合は,/var/tmp/直下に,ライセンスキーファイルを「hdlm_license」という名称で格納します。
/var/tmp/hdlm_license
/var/tmp/hdlm_licenseファイルがない場合,手順15でライセンスキーの入力が要求されます。
- 注意事項
-
- ライセンスはライセンスキーまたはライセンス キーファイルで提供されます。提供されたライセンスキーファイルを編集しないでください。
提供されたライセンスキーをライセンスキーファイルに格納しても,有効なライセンスキーファイルにはなりません。
- JP1/NETM/DMを使用してHDLMをリモートインストールする場合を除いて,ユーザ任意のディレクトリ,ファイル名でライセンスキーファイルを格納できます。ただし,そのライセンスキーファイルはインストールが終了しても削除されないため,不要な場合はインストール終了後に手動で削除してください。
- ライセンスキーファイルの絶対パスとして入力可能な文字列(半角)は次のとおりです。
大小英字,数字,一部の特殊文字(/ ! # + - . = @ _ ~)
- HDLMをサイレントインストールする場合を除いて,ユーザ任意のライセンスキーファイルを指定するときに/var/tmp/hdlm_licenseと入力したときは,そのライセンスキーファイルはインストール終了後に削除されます。
- Solarisに,root権限を持つユーザでログインします。
- Solaris 11.4の場合は,Solarisマルチパス機能(MPxIO)を無効にします。Solaris 11.4を新規にインストールすると,Solarisマルチパス機能(MPxIO)が有効になります。この状態ではHDLMの管理対象となるデバイスが検出できません。このため,HDLMをインストールする前に,HDLMが管理対象とする日立ストレージシステムをFibre
Channelで接続するデバイスの,Solarisマルチパス機能(MPxIO)を無効に変更してください。
無効化するにはstmsbootコマンドを実行します。stmsbootコマンドはリブートを伴います。
実行例を次に示します。
# stmsboot -D fp -d
WARNING: This operation will require a reboot.
Do you want to continue ? [y/n] (default: y) y
The changes will come into effect after rebooting the system.
Reboot the system now ? [y/n] (default: y) y
- 注意事項
- サーバの環境によって,stmsbootコマンドのオプションの指定内容が異なる場合がありますので,オプションの詳細については,Solarisのマニュアルを参照してください。
- formatコマンドを実行して,HDLMの管理対象予定のsdまたはssdデバイスが表示されていることを確認してください。
# format
- HDLMの管理対象から外したいデバイスがある場合,formatコマンドの実行結果からHDLMの管理対象外にするデバイスの各パスの情報を確認します。
ここで確認した情報は,手順20で使用します。次にformatコマンドの実行例を示します。
![[図]](GRAPHICS/SJ04S110.GIF)
この例では,網掛けの部分がHDLMの管理対象外にするデバイスの各パスの情報です。適当なデバイスの番号を入力したら「quit」を入力して,formatコマンドを終了させてください。
- HDLMの管理対象予定のデバイスに,Quorumデバイスやディスクデバイスグループの設定を行っている場合には,設定を解除します。
QuorumデバイスおよびVxVMディスクグループの設定の解除については,「3.5.1 HDLMを新規インストールする前の準備」の「(9) Solaris Clusterの設定」を参照してください。
SVMのディスクセットの解除については,「3.18.2 HDLMをアンインストールする前の準備」の「(5) SVMでの設定解除」を参照してください。ディスクセットの登録の解除によって,ディスクセットのデータは消去されます。登録を解除する前に,データをバックアップしてください。
- HDLM管理対象予定のデバイスに,ディスク予約で使用するkeyの登録が行われているかを確認します。
任意の1台のノードで次に示すコマンドを実行してください。
# /usr/cluster/lib/sc/scsi -c inkeys -d HDLM管理対象予定のデバイスのスライス2の論理デバイスファイル名
コマンドの実行例を次に示します。
# /usr/cluster/lib/sc/scsi -c inkeys -d /dev/rdsk/c5t0d0s2
Reservation keys(3):
0x40235c5200000002
0x40235c5200000001
0x40235c5200000003
#
この例では,keyが表示されています。
keyが表示された場合には,手順8以降を行ってください。Quorumデバイスやディスクデバイスグループの設定を解除しても,ディスク予約で使用するkeyが登録されたままになっているため,非クラスタモードでのノードの再起動とkeyの登録の解除が必要になります。
keyが表示されなかった場合には,手順12以降を行ってください。
- クラスタを構成するすべてのノードを停止します。任意の1台のノードで,次のコマンドを実行してください。
# /usr/cluster/bin/cluster shutdown -g0 -y
- クラスタを構成するすべてのノードを非クラスタモードで起動します。
okプロンプトでboot -xを実行してください。
- HDLM管理対象予定のデバイスのkeyの登録を解除します。
任意の1台のノードで次に示すコマンドを実行してください。
# /usr/cluster/lib/sc/scsi -c scrub -d HDLM管理対象予定のデバイスのスライス2の論理デバイスファイル名
コマンドの実行例を次に示します。
# /usr/cluster/lib/sc/scsi -c scrub -d /dev/rdsk/c5t0d0s2
Reservation keys currently on disk:
0x40235c5200000002
0x40235c5200000001
0x40235c5200000003
Attempting to remove all keys from the disk...
Scrubbing complete, use '/usr/cluster/lib/sc/scsi -c inkeys -d /dev/rdsk/c5t0d0s2' to verify success
#
- HDLM管理対象予定のデバイスのkeyの登録が解除されたことを確認します。
任意の1台のノードで手順7を再度行い,keyが表示されないことを確認してください。
コマンドの実行例を次に示します。
# /usr/cluster/lib/sc/scsi -c inkeys -d /dev/rdsk/c5t0d0s2
Reservation keys(0):
#
この例では,keyの登録が解除されています。
JP1/NETM/DMを使用してHDLMをリモートインストールする場合は,手順12に進んでください。HDLMをリモートインストールしない場合は,手順13に進んでください。
- JP1/NETM/DMを使用してHDLMをリモートインストールする場合は,HDLMのパッケージを登録した配布管理システムで,次のコマンドを実行します。
# rdsdmind -x
配布指令で指定したすべてのホストにHDLMがインストールされます。
インストールが完了したら手順16に進んでください。手順16以降の操作は,HDLMをインストールしたすべてのノードに対して実施してください。
- HDLMをリモートインストールしない場合は,DVD-ROMをセットし,クラスタを構成するすべてのノードにHDLMをインストールします。
数秒後にDVD-ROMが自動的にマウントされ,ファイル一覧にDVD-ROMのマウントポイントが表示されます。
DVD-ROMが自動的にマウントされなかった場合は,次に示すコマンドを実行して,DVD-ROMをマウントしてください。
# mount -F hsfs -o ro DVD-ROMのデバイス名 DVD-ROMのマウントポイント
コマンドの実行例を次に示します。
# mkdir /cdrom/cdrom0
# mount -F hsfs -o ro /vol/dev/dsk/c0t6d0/DVD-ROMのボリューム名 /cdrom/cdrom0
- インストールを実行します。
- HDLMをサイレントインストールしない場合は,次に示すインストールコマンドを実行します。
# DVD-ROMのマウントポイント/HDLM_Solaris/installhdlm
- installux.shスクリプトを実行する場合
- # DVD-ROMのマウントポイント/installux.sh
- HDLMをサイレントインストールする場合は,-fパラメタでインストール情報設定ファイルを設定してください。
# DVD-ROMのマウントポイント/HDLM_Solaris/installhdlm -f /任意のディレクトリ/インストール情報設定ファイル
- installux.shスクリプトを実行する場合
- # DVD-ROMのマウントポイント/installux.sh -f /任意のディレクトリ/インストール情報設定ファイル
問題がない場合は,KAPL09211-Iのメッセージが出力されます。
KAPL09211-Iのメッセージが出力されたら,インストール情報設定ファイルを削除してください。
# rm -r /任意のディレクトリ/インストール情報設定ファイル
インストール情報設定ファイルのdriver_configキーで,n(dlmsetconfユティリティを実行しない)を指定した場合は,手順18へ進んでください。
インストール情報設定ファイルのdriver_configキーで,y(dlmsetconfユティリティを実行する)を指定した場合は,手順20へ進んでください。
- 画面に表示されるメッセージに従って操作を進めます。
/var/tmp/hdlm_licenseという名称でライセンスキーファイルを格納していない場合は,ユーザ任意のライセンスキーファイルを格納しているかどうかのメッセージが出力されます。格納している場合は「1」を,直接ライセンスキーを入力する場合は「2」を入力してください。
- 「1」または「2」以外を3回入力するとインストールが中止されるので,注意してください。
「1」を入力した場合はユーザ任意のライセンスキーファイルを絶対パスで指定します。
- 絶対パスの入力を3回失敗するとインストールが中止されるので,注意してください。
「2」を入力した場合,ライセンスキーの入力を促すメッセージが表示されるので,ライセンスキーを入力してください。
- ライセンスキーを入力すると,ライセンスがインストールされた旨のメッセージが表示されます。
- ライセンスキーの入力に3回失敗するとインストールが中止されるので,注意してください。
インストールが中止された場合は,/var/opt/DynamicLinkManagerディレクトリが存在しているか確認してください。
/var/opt/DynamicLinkManagerディレクトリが存在している場合は,次のコマンドを実行して削除してください。
# rm -rf /var/opt/DynamicLinkManager
- 次に示すコマンドを実行して,HDLM がインストールされていることを確認します。
- Solaris 10の場合
# pkginfo -l DLManager
PKGINST: DLManager
NAME: Dynamic Link Manager
CATEGORY: system
ARCH: sparc
VERSION: xx.x.x.xxxx
BASEDIR: /
VENDOR:
...
#
- 「VERSION」に「xx.x.x.xxxx」が表示されていれば,正しいバージョンがインストールされています。xx.x.x.xxxxにはインストールされたHDLMのバージョンが表示されます。
- Solaris 11の場合
# pkg info DLManager
Name: DLManager
Summary: Dynamic Link Manager
State: Installed
Publisher: Hitachi
Version: x.x.x.x
Build Release: 5.11
...
#
- 「Version」に「x.x.x.x」が表示されていれば,正しいバージョンがインストールされています。x.x.x.xにはインストールされたHDLMのバージョンが表示されます。
- ベリファイドブートを適用しているシステムの場合は,「3.17 ベリファイドブートを適用しているシステムの設定」を参照して設定してください。
- sdまたはssdデバイスの論理デバイスファイルがバックアップしてあることを確認します。
次の手順(手順19,または手順19と手順20)でHDLMドライバ構成定義ファイル作成ユティリティ(dlmsetconf)を実行したあと,再構成オプションを指定してノードを再起動すると,HDLM管理対象予定のsdまたはssdデバイスの論理デバイスファイルが削除されます。dlmsetconfユティリティを実行してノードを再起動する前に,これらのファイルがバックアップしてあることを確認してください。バックアップの方法については,「3.5.1 HDLMを新規インストールする前の準備」の「(1) HDLM管理対象予定のデバイスへの操作」を参照してください。
- 次に示すdlmsetconfユティリティを実行して,HDLMドライバ構成定義ファイル(/kernel/drv/dlmfdrv.conf)とHDLMドライバ非構成定義ファイル(/opt/DynamicLinkManager/config/dlmfdrv.unconf)を作成します。
# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlmsetconf
dlmsetconfユティリティを実行するとKAPL10242-Iのメッセージが出力されるので,「y」を入力してください。
HDLMドライバ構成定義ファイル(/kernel/drv/dlmfdrv.conf)には,物理パスがアクセスするLUの情報が定義されます。HDLMドライバ構成定義ファイル(/kernel/drv/dlmfdrv.conf)は,編集しないでください。
- 管理対象から外したいデバイスがある場合は,HDLM管理対象外デバイスを設定します。
HDLMで管理できるすべてのデバイスを管理対象にする場合,HDLM管理対象外デバイスの設定は不要です。HDLMで管理できないデバイスは,HDLMドライバ構成定義ファイルから自動的に除外されます。HDLMで管理できないデバイスについては,「2.1 HDLMで管理するデバイス」を参照してください。HDLMドライバ非構成定義ファイル(/opt/DynamicLinkManager/config/dlmfdrv.unconf)を編集することによって,デバイスをHDLMの管理対象外に設定できます。
設定の方法は,「3.5.6 HDLMの新規インストール時のHDLMデバイスの非構成機能」を参照してください。
- 注意事項
- 「3.6.2 ブートディスク環境の構築の手順」の「(2) 既存のローカルブートディスク環境にHDLMをインストールして移行する」からこの手順を実行した場合は,移行後の環境のブートディスクをHDLMの管理対象にしてください。
- 「3.6.2 ブートディスク環境の構築の手順」の「(3) 既存のブートディスク環境にHDLMをインストールして移行する」または「(4) 移行前の環境を新規に構築して移行する」からこの手順を実行した場合は,次のことにご注意ください。
-
- 移行前の環境のブートディスクがHDLMの管理対象に設定されている場合は,HDLMの管理対象外に設定してください。
- 移行後の環境のブートディスクは,HDLMの管理対象にしてください。
- VxVMを使用する場合,ユーザがアクセスするデバイス以外のデバイスをVxVMから無効化する必要があります。
「3.14.3 VxVMでのデバイスの無効化」の「(2) コントローラ単位で無効化する場合の設定方法」または「(3) パス単位でデバイスを無効化する場合の設定方法」に従って設定してください。
- クラスタを構成するすべてのノードを停止します。
手順6でkeyが表示され,手順8で非クラスタモードでノードを起動している場合には,すべてのノードで次に示すコマンドを実行してください。
# shutdown -g0 -y -i0
クラスタモードでノードを起動している場合には,任意の1台のノードで,次に示すコマンドを実行してください。
# /usr/cluster/bin/cluster shutdown -g0 -y
- 再構成オプションを指定して,クラスタを構成するすべてのノードをクラスタモードで同時に起動します。
okプロンプトで,boot -rを実行してください。
- 注意事項
- ノードの起動中に次のメッセージがコンソール画面やsyslogに出力されることがあります。
- Could not read symbolic link for: /dev/rdsk/c5t0d0s2 path not loaded
- このメッセージは,HDLMが管理対象とするsdまたはssdデバイスの論理デバイスファイルを,HDLMが削除したために出力されます。次回のノードの起動時にこのメッセージを出力しないようにするためには,手順30から手順33でデバイスID情報の更新を行ってください。詳細は,Solaris Clusterのマニュアルを参照してください。
- クラスタを構成するすべてのノードでHDLMコマンドのviewオペレーションを実行して,各プログラムの状態を表示します。
コマンドの実行例を,次に示します。
# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -sys
HDLM Version : x.x.x-xx
Service Pack Version :
Load Balance : on(extended lio)
Support Cluster :
Elog Level : 3
Elog File Size (KB) : 9900
Number Of Elog Files : 2
Trace Level : 0
Trace File Size(KB) : 1000
Number Of Trace Files : 4
Path Health Checking : on(30)
Auto Failback : off
Intermittent Error Monitor : off
Dynamic I/O Path Control : off(10)
HDLM Manager Ver WakeupTime
Alive x.x.x-xx yyyy/mm/dd hh:mm:ss
HDLM Alert Driver Ver WakeupTime ElogMem Size
Alive x.x.x-xx yyyy/mm/dd hh:mm:ss 4096
HDLM Driver Ver WakeupTime
Alive x.x.x-xx yyyy/mm/dd hh:mm:ss
License Type Expiration
Permanent -
KAPL01001-I The HDLM command completed normally. Operation name = view, completion time = yyyy/mm/dd hh:mm:ss
#
クラスタソフトウェアを使用していても,「Support Cluster」には表示されません。しかし,クラスタ対応機能は問題なく動作します。
- viewオペレーションの実行結果からインストールされたHDLMのバージョンを確認します。
「HDLM Version」に「x.x.x-xx」が表示されていれば,正しいバージョンがインストールされています。x.x.x-xxにはインストールされたHDLMのバージョンが表示されます。
- viewオペレーションの実行結果からプログラムが正常に動作しているか確認します。
「HDLM Manager」,「HDLM Alert Driver」,「HDLM Driver」がすべて「Alive」であれば,プログラムが正常に動作しています。
- VxVMを使用している場合は,次のコマンドを実行し,HDLMが管理しているLUのDEVICE欄がcWtXdYsZ形式(例えば,c6t0d10s2)で表示されているか確認します。
# vxdisk list
cWtXdYsZ形式で表示されている場合は,次の手順を行ってください。
- /etc/vx/disk.infoファイルを削除する
- ホストを再起動するか,または次のコマンドでVxVM構成デーモンを再起動する
# vxconfigd -k
- HDLM 04-00またはHDLM 04-01をアンインストールしてからHDLM を新規インストールした場合,インストール前とインストール後のHDLMデバイスの論理デバイスファイル名の対応表を作成します。
HDLM 04-00またはHDLM 04-01をアンインストールする前に作成した,HDLMコマンドのview -pathオペレーションの出力結果を保存したファイルを,HDLM移行支援ユティリティ(dlmlisthdev)の入力ファイルとして指定します。HDLM 04-00から移行する場合のdlmlisthdevユティリティの実行例を次に示します。
![[図]](GRAPHICS/SJ04S120.GIF)
表示される項目とその説明を次の表に示します。
表3-19 HDLM移行支援ユティリティ(dlmlisthdev)表示情報
項目 |
説明 |
OldHDevName |
HDLM 04-00の論理デバイスファイル名(HDevName)を示します。「-」が表示されている場合は,HDLM を新規インストールする前に対応するHDevが存在していなかったことを示します。
|
NewHDevName |
新しいHDLMの論理デバイスファイル名(HDevName)を示します。「-」が表示されている場合は,HDLMを新規インストールしたあとに対応するHDevが存在しないことを示します。
|
DskName |
ストレージシステム名を示します。 |
iLU |
ストレージシステム内のLU番号を示します。 |
- 手順28の結果からHDLM をインストールする前の論理デバイスファイル名とHDLM をインストールしたあとの論理デバイスファイル名の対応を比較して,HDLMデバイスを使用するプログラムにHDLMデバイスを登録し直してください。
HDLMの動作を確認したあと,すべてのノードで,次の手順30から手順33までの操作を繰り返します。
- 存在しないデバイスのデバイスID情報を削除します。次に示すコマンドを実行します。
# /usr/cluster/bin/cldevice clear
- デバイスIDを割り当てます。次に示すコマンドを実行します。
# /usr/cluster/bin/cldevice refresh
- 最新のデバイスID情報をサーバへ通知します。次に示すコマンドを実行します。
# /usr/cluster/bin/scdidadm -ui
- Solaris Clusterの広域デバイス名前空間を更新します。次に示すコマンドを実行します。
# /usr/cluster/bin/cldevice populate
- HDLMデバイスをQuorumデバイスに使用する場合,クラスタ内のどれか1つのノードでQuorumデバイスを設定します。
コマンドの実行例を次に示します。
- HDLMデバイスのデバイスIDを確認します。
# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -path
# /usr/cluster/bin/cldevice list -v
- Quorumデバイスを設定します。
# /usr/cluster/bin/clquorum add d4
- 2ノード構成の場合,クラスタのインストールモードを解除するため,次に示すコマンドを実行します。
# /usr/cluster/bin/clquorum reset
- クラスタ内のすべてのノードでrootユーザの環境設定ファイル(.profileなど)に環境変数PATHに/opt/DynamicLinkManager/binを追加します。
- Bourneシェル,またはKornシェルを使用している場合
- PATH=$PATH:/opt/DynamicLinkManager/bin ; export PATH
- Cシェルを使用している場合
- set path=( $path /opt/DynamicLinkManager/bin )
- 次のコマンドを実行してHDevNameとiLUの欄を参照します。
# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -path
コマンドの実行結果からHDevName(HDLMデバイスの論理デバイスファイル名)とiLU(内部LU番号)の対応を調べてください。HDLMをインストールする前の論理デバイスファイル名と内部LUの対応を比較して,HDLMデバイスを使用するプログラムにHDLMデバイスを登録し直してください。
ボリューム管理ソフトウェアを使用してHDLM管理対象デバイスにファイルシステムを作成して使用する場合は,手順37を実行します。
ボリューム管理ソフトウェアを使用しないでHDLM管理対象デバイスにファイルシステムを作成して使用する場合は,手順38から手順40を実行します。
- ディスクデバイスグループの登録を行います。
VxVMを使用している場合,「3.14.5 VxVMとSolaris Clusterの連携」を参照してください。
SVMを使用している場合,「3.15.2 HDLMデバイスを登録する」の「(2) 共有ディスクセットを使用する場合」を参照してください。
- Solaris Clusterで共有するファイルシステムを新規に作成する場合は,任意のノードからHDLM管理対象デバイスにファイルシステムを作成します。
コマンドの実行例を次に示します。
host1# newfs /dev/global/rdsk/d5s0
- 次に示すコマンドを実行して,各ノードでマウントするディレクトリを作成します。
コマンドの実行例を次に示します。
host1# mkdir -p /global/mntpt
host2# mkdir -p /global/mntpt
- 任意のノードでファイルシステムをマウントします。コマンドの実行例を次に示します。
host1# mount -g /dev/global/dsk/d5s0 /global/mntpt