Hitachi Dynamic Link Manager ユーザーズガイド(Solaris用)
3.15.2 HDLMデバイスを登録する
- 状態データベースの複製を作成します。
ローカルな状態データベースの3つの複製をディスク(スライス)上に作成します。状態データベースの複製は,HDLMの管理対象としない,共有されていない,かつFibre Channelで接続されていないディスクに作成してください。
実行するコマンドの例を,次に示します。
host1# metadb -a -f c1t1d0s1 c1t1d0s3 c1t1d0s7
- ローカルボリュームを作成します。
HDLMデバイス(スライス)を使用して,ローカルボリューム(論理的なディスク)を作成します。
ボリュームの種類には,連結,ストライプ,ミラー,RAID5などがあります。
2つのHDLMデバイス(スライス)から構成されるストライプ方式(1)のローカルボリューム(d0)を作成する場合のコマンドの実行例を次に示します。
host1# metainit d0 1 2 c5t1d0s7 c5t2d1s7
- ローカルボリューム上にファイルシステムを作成します。
コマンドの実行例を次に示します。
host1# newfs /dev/md/rdsk/d0
- 作成したファイルシステムをマウントポイントにマウントします。
コマンドの実行例を次に示します。
host1# mkdir -p /mnt/filesystem1
host1# mount /dev/md/dsk/d0 /mnt/filesystem1
共有ディスクセットに登録したディスクには,共有ディスクセット上に作成する共有ボリュームの構成と状態を格納する状態データベースが,SVMによって必要な数だけ自動的に割り当てられます。Solaris Cluster使用時には,ディスクのデバイス名にデバイスIDを使用します。
- 注意事項
- 共有ディスクセットにディスクを登録する際に,既存のパーティション構成を再分割することがあります。詳細はSVMのマニュアルを参照してください。
- ローカルな状態データベースの3つの複製をディスク(スライス)上に作成します。
状態データベースの複製は,共有ディスクセットを使用するすべてのホストで作成してください。このとき,作成先のディスクが,次に示す条件をすべて満たしていることを確認してください。
- HDLM管理対象外のディスク
- 共有されていないディスク
- Fibre Channelで接続されていないディスク
実行するコマンドの例を次に示します。
# metadb -a -f c1t1d0s1 c1t1d0s3 c1t1d0s7
- 共有ディスクセットを作成します。
コマンドの実行例を次に示します。
host1# metaset -s diskset1 -a -h host1 host2
- 共有ディスクセットにディスクを登録します。
コマンドの実行例を次に示します。
- Solaris Clusterを使用していない場合
host1# metaset -s diskset1 -a c5t1d2 c5t1d3
- Solaris Clusterを使用している場合
host1# metaset -s diskset1 -a /dev/did/dsk/d10 /dev/did/dsk/d11
- 共有ディスクセットに共有ボリュームを作成します。
コマンドの実行例を次に示します。
- Solaris Clusterを使用していない場合(ストライプ方式)
host1# metainit -s diskset1 d1 1 2 c5t1d2s0 c5t1d3s0
- Solaris Clusterを使用している場合(ストライプ方式)
host1# metainit -s diskset1 d1 1 2 /dev/did/dsk/d10s0 /dev/did/dsk/d11s0
- 共有ディスクセットのボリューム上にファイルシステムを作成します。
コマンドの実行例を次に示します。
host1# newfs /dev/md/diskset1/rdsk/d1
- 作成したファイルシステムをマウントポイントにマウントします。
Solaris Clusterを使用していない場合には通常のマウントの実行例を,Solaris Clusterを使用している場合には広域的なマウントの実行例を次に示します。
- Solaris Clusterを使用していない場合
host1# mkdir /diskset1
host1# mount /dev/md/diskset1/dsk/d1 /diskset1
- Solaris Clusterを使用している場合
host1# mkdir -p /global/diskset1/d1
host2# mkdir -p /global/diskset1/d1
host1# mount -g /dev/md/diskset1/dsk/d1 /global/diskset1/d1
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