Hitachi

Hitachi Command Suite Configuration Manager REST API リファレンスガイド


20.7 仮想LDEVの情報を取得する

仮想ストレージマシンにある、仮想LDEV(仮想LDEV番号が与えられたLDEV)の情報を取得します。取得する範囲に仮想LDEVがない場合は空のリストが返却されます。仮想LDEVの情報を取得するには、クエリパラメータを組み合わせて仮想LDEVが含まれるように指定してください。

実行権限

ストレージ管理者(参照)

リクエストライン

GET <ベースURL>/v1/objects/storages/<ストレージデバイスID>/ldevs

リクエストメッセージ

オブジェクトID
なし。
クエリパラメータ

指定した条件で実行結果をフィルタリングしたり、仮想LDEVの詳細な情報を追加で取得したりできます。仮想LDEVの情報を取得するには、virtualSerialNumberパラメータを指定して、対象の仮想ストレージマシンを特定します。

  • 実行結果をフィルタリングする場合

    取得する仮想LDEVの情報はデフォルトで最大100個です。countパラメータを指定することで最大16,384個まで取得できます。ldevOptionパラメータやpoolIdパラメータを指定して取得する仮想LDEVの情報が16,384個より多い場合、headVirtualLdevIdパラメータを使用して、取得対象の仮想LDEV番号が範囲に含まれるように指定してください。headVirtualLdevIdパラメータとcountパラメータの組み合わせで指定した範囲に含まれる仮想LDEVの数だけ情報が取得できます。

    ヒント

    フィルタリングされたリソースのうち、アクセス権限があるリソースだけが取得できます。

    例えば、countパラメータに10を指定した場合、すべての仮想LDEVにアクセス権限があれば10個の仮想LDEVの情報が取得されます。特定の仮想LDEVにだけアクセス権限がある場合は、アクセス権限がある仮想LDEVの情報だけが取得されます。

    重要

    ストレージシステムがVSP E シリーズVSP G150、G350、G370、G700、G900VSP F350、F370、F700、F900の場合、このAPIは、同時実行数に注意が必要です。詳細については、「リトライ処理の組み込み」を参照してください。

    同時に指定できるクエリパラメータについては、指定できるクエリパラメータの組み合わせの表を参照してください。

    パラメータ

    フィルタ条件

    virtualSerialNumber

    string

    (必須)仮想ストレージマシンのシリアル番号を指定します。

    指定した仮想ストレージマシン上の仮想LDEVの情報を、仮想LDEV番号の昇順で取得します。

    headVirtualLdevId

    int

    (任意)情報取得を開始する仮想LDEV番号を10 進数で指定します。

    指定した仮想LDEV番号から昇順に情報を取得します。

    省略した場合、0が指定されたと見なされます。

    このパラメータを指定する場合、virtualSerialNumberパラメータも同時に指定してください。

    count

    int

    (任意)取得する仮想LDEVの情報の範囲をIDで指定します。116384の値で指定します。

    省略した場合、100が指定されたと見なされます。

    ldevOption

    string

    (任意)情報を取得する仮想LDEVの条件

    条件として入力できる値を次に示します。

    • defined

      実装された仮想LDEVの情報を取得する

    • undefined

      未実装の仮想LDEVの情報を取得する

    • dpVolume

      DPボリュームの情報を取得する

    • luMapped

      LUパスが定義されている仮想LDEVの情報を取得する

    • luUnmapped

      LUパスが定義されていない仮想LDEVの情報を取得する

    • externalVolume

      外部ボリュームの情報を取得する

    省略した場合、すべての種類の仮想LDEVの情報を取得します。

    poolId

    int

    (任意)プール番号

    指定したプールに関連する仮想LDEVの情報を取得します。

    ldevOptionパラメータと組み合わせて指定すると、次の情報を取得します。

    • ldevOptionパラメータにdpVolumeを指定した場合:

      指定したプールに関連する、DPボリュームの情報を取得します。

    • ldevOptionパラメータにluMappedを指定した場合:

      指定したプールに関連する、LUパスが定義されている仮想LDEVの情報を取得します。

    • ldevOptionパラメータにluUnmappedを指定した場合:

      指定したプールに関連する、LUパスが定義されていない仮想LDEVの情報を取得します。

    ldevOptionパラメータを指定しないで、このパラメータを指定した場合、プールを構成するボリューム(プールボリューム)の情報を取得します。

    resourceGroupId

    int

    (任意)情報を取得する仮想LDEVが属するリソースグループID

    journalId

    int

    (任意)情報を取得する仮想LDEVが属するジャーナルID

    parityGroupId

    string

    (任意)情報を取得する仮想LDEVが属するパリティグループ番号

    分散パリティグループの場合も同様に指定します。

    1-3-1、1-3-2、および1-3-3の分散パリティグループの場合、次のように指定します。

    parityGroupId=1-3

    指定できるクエリパラメータの組み合わせの表を次に示します。

    パラメータ

    virtualSerialNumber

    headVirtualLdevId

    count

    ldevOption

    poolId

    resourceGroupId

    journalId

    parityGroupId

    virtualSerialNumber

    headVirtualLdevId

    ×

    ×

    ×

    ×

    count

    ldevOption

    ×

    ×

    poolId

    ×

    ×

    ×

    resourceGroupId

    ×

    journalId

    ×

    ×

    ×

    ×

    parityGroupId

    ×

    ×

    ×

    ×

    注※ ldevOptionパラメータの値にdefinedundefinedexternalVolumeを指定している場合、このパラメータの組み合わせは指定できません。

  • 詳細情報を追加して取得する場合

    パラメータ

    説明

    detailInfoType

    string

    (任意)取得する詳細情報のタイプ

    このパラメータは、実行結果をフィルタリングするパラメータと組み合わせて使うこともできます。

    指定できる値を次に示します。複数指定する場合はコンマで区切ります。

    • FMC

      ドライブタイプがSSD(FMC)のパリティグループに属している仮想LDEVについて、容量拡張の詳細な情報を追加します。

    • virtualSerialNumber

      仮想ストレージマシンの詳細な情報を追加します。

    • class

      ストレージシステムのキャッシュからの付加情報を追加します。

      ストレージシステムがVSP 5000 シリーズVSP E シリーズVSP Gx00 モデルVSP G1000VSP G1500VSP Fx00 モデルVSP F1500Virtual Storage PlatformHUS VMの場合に指定できます。VSP E シリーズVSP G150、G350、G370、G700、G900VSP F350、F370、F700、F900の場合、SVP と連携する構成のときに指定できます。

      最新の情報を取得する場合、事前にストレージシステムの構成情報のキャッシュを更新するAPIを実行する必要があります。詳細については、「ストレージシステムの構成情報のキャッシュを更新する」の説明を参照してください。

      LDEV 作成の直後にクエリパラメータldevOptiondefinedを同時に指定して実行した場合、ボリュームの状態が未実装のものとして出力されることがあります。この場合は、しばらく待ってから再実行するか、ストレージシステムの構成情報のキャッシュを更新するAPIを実行したあとで再度実行してください。

    • qos

      QoSの設定情報を追加します。

      ストレージシステムがVSP 5000 シリーズVSP G150、G350、G370、G700、G900VSP F350、F370、F700、F900の場合に指定できます。

ボディ
なし。

レスポンスメッセージ

ボディ
{
  "data": [
    {
      "ldevId": 0,
      "virtualLdevId": 0,
      "virtualSerialNumber": "410012",
      "clprId": 0,
      "emulationType": "OPEN-V-CVS",
      "byteFormatCapacity": "1.00 G",
      "blockCapacity": 2097152,
      "numOfPorts": 1,
      "ports": [
        {
          "portId": "CL3-B",
          "hostGroupNumber": 25,
          "hostGroupName": "bs10300-7",
          "lun": 19
        }
      ],
      "attributes": [
        "CVS",
        "HDP",
        "GAD"
      ],
      "status": "NML",
      "mpBladeId": 2,
      "ssid": "0004",
      "poolId": 4,
      "numOfUsedBlock": 0,
      "isFullAllocationEnabled": false,
      "resourceGroupId": 6,
      "dataReductionStatus": "DISABLED",
      "dataReductionMode": "disabled",
      "isAluaEnabled": false
    },
    {
      "ldevId": 1,
      "virtualLdevId": 1,
      "virtualSerialNumber": "410012",
      "clprId": 0,
      "emulationType": "OPEN-V-CVS",
      "byteFormatCapacity": "1.00 G",
      "blockCapacity": 2097152,
      "numOfPorts": 1,
      "ports": [
        {
          "portId": "CL3-B",
          "hostGroupNumber": 25,
          "hostGroupName": "bs10300-7",
          "lun": 21
        }
      ],
      "attributes": [
        "CVS",
        "HDP",
        "GAD"
      ],
      "label": "ldev_label_1",
      "status": "NML",
      "mpBladeId": 0,
      "ssid": "0004",
      "poolId": 10,
      "numOfUsedBlock": 0,
      "isFullAllocationEnabled": false,
      "resourceGroupId": 6,
      "dataReductionStatus": "DISABLED",
      "dataReductionMode": "disabled",
      "isAluaEnabled": false
    }
  ]
}

レスポンスメッセージのボディで取得する属性を次に示します。そのほかの属性については、ボリュームの情報を取得するAPIの説明を参照してください。

属性

説明

ldevId

int

LDEV番号

virtualLdevId

int

仮想LDEV番号

virtualSerialNumber

string

仮想ストレージマシンのシリアル番号

クエリパラメータでdetailInfoTypevirtualSerialNumberを指定して実行すると、仮想ストレージマシンの詳細情報も取得されます。

属性

説明

virtualModel

string

仮想ストレージマシンのモデル名

クエリパラメータでdetailInfoTypeclassを指定して実行すると、ストレージシステムのキャッシュからの付加情報も取得されます。

属性

説明

virtualEmulationType

string

仮想LDEVの仮想エミュレーションタイプ

virtualSsId

int

仮想LDEVの仮想SSID

isVirtualCvs

boolean

仮想LDEVに仮想CVSが設定されているかどうか

  • true:設定されている
  • false:設定されていない

ステータスコード

この操作のリクエストに対するステータスコードについては、HTTPステータスコードの説明を参照してください。

コード例

curl -v -H "Accept:application/json" -H "Content-Type:application/json" -H "Authorization:Session b74777a3-f9f0-4ea8-bd8f-09847fac48d3" -X GET "https://192.0.2.100:23451/ConfigurationManager/v1/objects/storages/836000123456/ldevs?count=2&virtualSerialNumber=410012"