Tuning Manager - Agents

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C.2 ディスク占有量

ここでは，HTM - Agentsのディスク占有量について説明します。

この節の構成
C.2.1 HTM - Agent for RAIDのディスク占有量
C.2.2 HTM - Storage Mapping Agentのディスク占有量
C.2.3 HTM - Agent for NASのディスク占有量

C.2.1 HTM - Agent for RAIDのディスク占有量

ディスク占有量は，構築しているインスタンス数，パフォーマンスデータを収集するレコード数，および共通メッセージログのファイルサイズなどによって変化します。

ただし，共通メッセージログは，同一ホスト上のPerformance Managementプログラムで共通のため，ディスク占有量を見積もる場合は，1つのホストに対して一度だけ共通メッセージログのファイルサイズを加算してください（デフォルトの上限値は16メガバイト）。共通メッセージログのファイルサイズの上限値を変更したい場合は，マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の，インストールとセットアップについて説明している章を参照してください。

(1) システム全体のディスク占有量

表C-11 システム全体のディスク占有量（HTM - Agent for RAIDの場合）

HTM - Agent for RAIDの状態 ディスク占有量（単位：メガバイト）
Windows Server 2008 Windows Server 2012 HP-UX AIX Linux
インストール時 1450 1450 1810 1802 1352
初期状態での運用 a+900 a+900 a+1420 a+1350 a+1050

（凡例）

a：インスタンスごとのディスク占有量の和
1つのインスタンスのディスク占有量の算出式を次に示します。
b+c+400（単位：メガバイト）

b：Storeデータベースのディスク占有量（単位：メガバイト）
Storeデータベースのディスク占有量については，「(3) Storeデータベース（Storeバージョン1.0）のディスク占有量」および「(4) Storeデータベース（Storeバージョン2.0）のディスク占有量」を参照してください。

c：Tuning Manager APIの利用を有効化している場合のディスク占有量
レコード当たりのディスク占有量を下記に示します。全レコードの合計値がディスク占有量となります。
d：各レコードの1インスタンス当たりのデータサイズ（単位：バイト）
e：各レコードのインスタンス数
f：履歴データの収集インターバル設定値（単位：秒）
g：Tuning Manager APIデータ保持期間（単位：時間）
(d*e+500)*3600/f*g（単位：バイト）
各レコードの1インスタンス当たりのデータサイズを「表C-12 Tuning Manager API利用時の1インスタンス当たりのデータサイズ」に示します。なお，レコードごとのインスタンス数については，「表D-1 レコードのインスタンス数の見積もり方法（VSP Gx00モデル，VSP Fx00モデル，VSP E990，HUS VM，VSP 5000シリーズ，VSP G1000，G1500，VSP F1500，Virtual Storage Platformシリーズ，Universal Storage Platform V/VMシリーズ，Hitachi USP，およびSANRISE Hシリーズの場合）」，または「表D-3 レコードのインスタンス数の見積もり方法（HUS100シリーズおよびHitachi AMS2000/AMS/WMS/SMSシリーズの場合）」を参照してください。

表C-12 Tuning Manager API利用時の1インスタンス当たりのデータサイズ

レコード名 1インスタンス当たりのデータサイズ（単位：バイト）
PD_CLPC 150
PI_CLCS 151
PI_CLMS 126
PI_CLPS 181
PD_ELC 258
PI_LDE 294
PI_LDE1 294
PI_LDE2 294
PI_LDE3 294
PI_LDA 334
PD_LDC 508
PI_LDS 451
PI_LDS1 451
PI_LDS2 451
PI_LDS3 451
PD_LSEC 333
PI_PDOS 214
PI_PDS 予約レコードのため出力対象外
PD_PLC 1053
PD_PLR 220
PI_PLS 137
PD_PLTR 270
PD_PLTC 498
PI_PLTI 116
PD_PLTS 254
PD_PTC 235
PI_PTS 332
PI_PRCS 201
PD_RGC 255
PI_RGS 860
PD 253
PI 200
PD_VVTC 200
PI_VVTI 135
PD_VVC 288
PI_JNLS 139
PD_PLF 173
PD_VVF 192
PD_UMS 172
PI_CHS 85
PD_SEFF 297
PD_PEFF 321

(2) 各インストール先ディレクトリのディスク占有量

表C-13 各インストール先ディレクトリのディスク占有量（HTM - Agent for RAIDの場合）

ディレクトリ名 HTM - Agent for RAIDの状態 ディスク占有量（単位：メガバイト）
Windows Server 2008 Windows Server 2012 HP-UX AIX Linux
システムドライブ インストール時 150 150 － － －
環境変数TEMPで指定したディレクトリ インストール時 400 400 － － －
Tuning Managerシリーズのインストール先フォルダ インストール時 900 900 － － －
初期状態での運用 a+900 a+900 － － －
/opt/jp1pc インストール時 － － 1300 1300 1000
初期状態での運用 － － a+1400 a+1400 a+1100
/var インストール時 － － 10 2 2
/tmp インストール時 － － 500 600 350

（凡例）

－：該当しない

a：インスタンスごとのディスク占有量の和
1つのインスタンスのディスク占有量の算出式を次に示します。
b+c+400（単位：メガバイト）

b：Storeデータベースのディスク占有量（単位：メガバイト）
Storeデータベースのディスク占有量については，「(3) Storeデータベース（Storeバージョン1.0）のディスク占有量」および「(4) Storeデータベース（Storeバージョン2.0）のディスク占有量」を参照してください。

c：Tuning Manager APIの利用を有効化している場合のディスク占有量
レコード当たりのディスク占有量を下記に示します。全レコードの合計値がディスク占有量となります。
d：各レコードの1インスタンス当たりのデータサイズ（単位：バイト）
e：各レコードのインスタンス数
f：履歴データの収集インターバル設定値（単位：秒）
g：Tuning Manager APIデータ保持期間（単位：時間）
(d*e+500)*3600/f*g（単位：バイト）
各レコードの1インスタンス当たりのデータサイズを「表C-12 Tuning Manager API利用時の1インスタンス当たりのデータサイズ」に示します。なお，レコードごとのインスタンス数については，「表D-1 レコードのインスタンス数の見積もり方法（VSP Gx00モデル，VSP Fx00モデル，VSP E990，HUS VM，VSP 5000シリーズ，VSP G1000，G1500，VSP F1500，Virtual Storage Platformシリーズ，Universal Storage Platform V/VMシリーズ，Hitachi USP，およびSANRISE Hシリーズの場合）」，または「表D-3 レコードのインスタンス数の見積もり方法（HUS100シリーズおよびHitachi AMS2000/AMS/WMS/SMSシリーズの場合）」を参照してください。

(3) Storeデータベース（Storeバージョン1.0）のディスク占有量

Storeデータベース（Storeバージョン1.0）では，各レコードは，レコードタイプごとに1つのファイルに格納されます。Storeデータベース（Storeバージョン1.0）のディスク占有量について，レコードタイプごとに次の表に示します。

表C-14 レコードタイプごとのStoreデータベースのディスク占有量（HTM - Agent for RAIDの場合）

レコードタイプ ディスク占有量の見積もり式（単位：バイト）
PIレコードタイプ X1+...+Xi+3,500＊i
PDレコードタイプ Y1+...+Yj+700＊j

（凡例）
X：PIレコードタイプのレコードで履歴データを収集する各レコードのディスク占有量
Y：PDレコードタイプのレコードで履歴データを収集する各レコードのディスク占有量
i：PIレコードタイプのレコードで履歴データを収集するレコード数
j：PDレコードタイプのレコードで履歴データを収集するレコード数

「表C-14 レコードタイプごとのStoreデータベースのディスク占有量（HTM - Agent for RAIDの場合）」の（凡例）で使用しているXとYの算出式を次に示します。 
X={b＊c + (a + 1,900)＊{(b＊c)/(65,250 - a)+ 1}※1}＊d＊1.5
Y={b＊e + (a + 1,900)＊{(b＊c)/(65,250 - a) + 1}※1＊(e/c)※2}＊1.5

算出式のa～eの意味は次のとおりです。

a：履歴データを収集する各レコードの固定部のサイズ。各レコードの固定部のサイズについては，「17.7 HTM - Agent for RAIDのレコード」を参照してください。

b：履歴データを収集する各レコードの可変部のサイズ。各レコードの可変部のサイズについては，「17.7 HTM - Agent for RAIDのレコード」を参照してください。

c：履歴データを収集する各レコードのインスタンス数※5（単数インスタンスレコードの場合は1）

d：PIレコードタイプのレコードで履歴データを収集する各レコードの保存レコード数※3

e：PDレコードタイプのレコードで履歴データを収集する各レコードの保存レコード数※4

注※1
{(b＊c)/(65,250 - a) + 1}の計算結果は，小数点以下を切り捨ててください。

注※2
(e/c)の計算結果は，小数点以下を切り捨ててください。

注※3
PIレコードタイプのレコードの場合，収集したデータがある一定の区分（時，日，週，月，および年単位）に自動的に要約されるので，分，時，日，週，月，および年の部分の保存レコード数を考慮して計算する必要があります。デフォルトの保存期間とレコード数を次の表に示します。

表C-15 PIレコードタイプのレコードでの保存期間（デフォルト値）とレコード数（HTM - Agent for RAIDの場合）

データの種類 保存期間 レコード数
（収集間隔が1分の場合）
分単位 1日 1,440
時間単位 7日 168
日単位 1年 366
週単位 1年 52
月単位 1年 12
年単位 制限なし （収集年数）＊1

注※4
保存レコード数については，マニュアル「Hitachi Command Suite Tuning Manager 運用管理ガイド」のエージェントの管理と設定について説明している個所，および「K.1 Agent Storeサービスのプロパティ一覧」を参照してください。
各PDレコードタイプのレコードでの保存レコード数のデフォルト値を次の表に示します。

表C-16 PDレコードタイプのレコードでの保存レコード数（デフォルト値）（HTM - Agent for RAIDの場合）

レコード名（レコードID） 保存レコード数
CLPR Configuration（PD_CLPC） 10,000
External LDEV Configuration（PD_ELC） 100,000
Logical Device Configuration（PD_LDC） 600,000
LUSE Configuration（PD_LSEC） 100,000
Pool Configuration（PD_PLC） 1,500,000
Pool Efficiency（PD_PEFF） 1,500,000
Pool Frequency Distribution（PD_PLF） 3,000,000
Pool Page Relocation（PD_PLR） 300,000
Pool Tier Page Relocation（PD_PLTR） 300,000
Pool Tier Type Configuration（PD_PLTC） 300,000
Pool Tier Type Operation Status（PD_PLTS） 300,000
Port Configuration（PD_PTC） 11,000
RAID Group Configuration（PD_RGC） 100,000
Storage Detail（PD） 200
Storage Efficiency（PD_SEFF） 10,000
Utilization Per MP Blade Summary（PD_UMS） 6,000,000
V-VOL Tier Type Configuration（PD_VVTC） 3,000,000
Virtual Volume Configuration（PD_VVC） 1,000,000
V-VOL Frequency Distribution（PD_VVF） 200,000,000

注※5
各レコードのインスタンス数の見積もり方法を「表D-1 レコードのインスタンス数の見積もり方法（VSP Gx00モデル，VSP Fx00モデル，VSP E990，HUS VM，VSP 5000シリーズ，VSP G1000，G1500，VSP F1500，Virtual Storage Platformシリーズ，Universal Storage Platform V/VMシリーズ，Hitachi USP，およびSANRISE Hシリーズの場合）」および「表D-3 レコードのインスタンス数の見積もり方法（HUS100シリーズおよびHitachi AMS2000/AMS/WMS/SMSシリーズの場合）」に示します。

(4) Storeデータベース（Storeバージョン2.0）のディスク占有量

Storeデータベース（Storeバージョン2.0）では，各レコードは，要約区分ごと，日付ごと，レコードタイプごとに，ディレクトリ・ファイルが分かれて複数のファイルに格納されます。

Storeデータベース（Storeバージョン2.0）のディスク占有量，ファイル数，およびディレクトリ数の見積もりについて説明します。

・ディスク占有量

Storeデータベースのディスク占有量は，レコードタイプごとのディスク占有量の総和となります。PIレコードタイプについては，さらに要約区分ごとのディスク占有量の総和となります。

レコードタイプごとのディスク占有量Xの見積もり式（単位：バイト）
X={(e+2)＊f+(d+60)＊{((e+2)＊f)/(65,250-d)+1}※1}＊a/b＊(c+1)＊1.1
a：レコードタイプ，要約区分ごとに値が異なります。「表C-17 a，b，およびcに設定する値（HTM - Agent for RAIDの場合）」を参照してください。
b：レコードタイプ，要約区分ごとに値が異なります。「表C-17 a，b，およびcに設定する値（HTM - Agent for RAIDの場合）」を参照してください。※2
c：履歴データの保存期間設定値※3。レコードタイプ，要約区分ごとに指定する単位が異なります。単位については「表C-17 a，b，およびcに設定する値（HTM - Agent for RAIDの場合）」を参照してください。
d：履歴データを収集する各レコードの固定部のサイズ※4
e：履歴データを収集する各レコードの可変部のサイズ※4
f：履歴データを収集する各レコードのインスタンス数（単数インスタンスレコードの場合は1）※5。ただし，インスタンス数が2以上の場合，4の倍数に丸め込みます。例えばインスタンス数が2の場合，fは4となります。インスタンス数が1の場合，fは1となります。

表C-17 a，b，およびcに設定する値（HTM - Agent for RAIDの場合）

レコードタイプ 要約区分 a b c
PI 分 1,440 1+(g-1)/60※2 保存期間（単位：日）
時 24 1+(g-1)/3,600※2 保存期間（単位：日）
日 7 1+(g-1)/86,400※2 保存期間（単位：週）
週 1 1+(g-1)/604,800※2 保存期間（単位：週）
月 1 1+(g-1)/2,592,000※2 保存期間（単位：月）
年 1 1+(g-1)/31,622,400※2 保存期間（単位：年）
PD － 1,440 g/60 保存期間（単位：日）

（凡例）
g：履歴データの収集インターバル設定値（単位：秒）
－：該当しない

注※1
{((e+2)＊f)/(65,250-d)+1}の計算結果は，小数点以下を切り捨ててください。

注※2
PIレコードタイプのbの計算結果は，小数点以下を切り捨ててください。

注※3
Storeバージョン2.0の場合のデフォルトの保存期間を「表C-18 PIレコードタイプのレコードの保存期間（デフォルト値）（HTM - Agent for RAIDの場合） 」および「表C-19 PDレコードタイプのレコードの保存期間（デフォルト値）（HTM - Agent for RAIDの場合）」に示します。

注※4
各レコードの固定部・可変部のサイズについては，「17.7 HTM - Agent for RAIDのレコード」のレコードサイズを参照してください。

注※5
レコードごとのインスタンス数については，「(3) Storeデータベース（Storeバージョン1.0）のディスク占有量」を参照してください。

表C-18 PIレコードタイプのレコードの保存期間（デフォルト値）（HTM - Agent for RAIDの場合）

レコードID データの種類 保存期間
  • PI_CLCS
  • PI_LDE
  • PI_LDE1
  • PI_LDE2
  • PI_LDE3
  • PI_LDS
  • PI_LDS1
  • PI_LDS2
  • PI_LDS3
  • PI_PDOS
  • PI_PDS
  • PI_PLTI
  • PI_VVTI
 分単位 1日※
時単位 7日
日単位 54週
週単位 54週
月単位 12か月
年単位 制限なし
  • PI_CHS
  • PI_CLMS
  • PI_CLPS
  • PI_JNLS
  • PI_LDA
  • PI_PLS
  • PI_PTS
  • PI_PRCS
  • PI_RGS
  • PI
 分単位 1日
時単位 9日
日単位 54週
週単位 54週
月単位 12か月
年単位 制限なし

注※
保存期間をデフォルト値から変更した場合，Storeデータベースのサイズが著しく増えるため，バージョンアップインストール時のデータモデルのコンバート処理に多くの時間が必要になります。所要時間の目安については，Windows の場合は「2.1.3 インストールの前に必ずお読みください」，UNIX の場合は「4.1.3 インストールの前に必ずお読みください」のバージョンアップの注意事項の記載をご確認ください。また，Storeデータベースの格納先ディスクに，一時的に2倍の空き容量を必要とするので，十分な空き容量があるかどうかをご確認ください。

表C-19 PDレコードタイプのレコードの保存期間（デフォルト値）（HTM - Agent for RAIDの場合）

レコード名（レコードID） 保存期間（単位：日）
CLPR Configuration（PD_CLPC） 7
External LDEV Configuration（PD_ELC） 7
Logical Device Configuration（PD_LDC） 7
LUSE Configuration（PD_LSEC） 7
Pool Configuration（PD_PLC） 366
Pool Efficiency（PD_PEFF） 366
Pool Frequency Distribution（PD_PLF） 7
Pool Page Relocation（PD_PLR） 31
Pool Tier Page Relocation（PD_PLTR） 31
Pool Tier Type Configuration（PD_PLTC） 31
Pool Tier Type Operation Status（PD_PLTS） 31
Port Configuration（PD_PTC） 7
RAID Group Configuration（PD_RGC） 7
Storage Detail（PD） 7
Storage Efficiency（PD_SEFF） 366
Utilization Per MP Blade Summary（PD_UMS） 7
V-VOL Frequency Distribution（PD_VVF） 7
V-VOL Tier Type Configuration（PD_VVTC） 31
Virtual Volume Configuration（PD_VVC） 31

・ファイル数

Storeデータベースで作成されるファイル数Nの見積もり式を次に示します。

N=20+2＊(
         (A11+A12+...+A1m+m)+
         (A21+A22+...+A2m+m)+
         (A31+A32+...+A3m+m)+
         (A41+A42+...+A4m+m)+
         (A51+A52+...+A5m+m)+
         (11＊m)+
         (B1+B2+...+Bn+n)
         )

m：PIレコードタイプで収集しているレコードの数

n：PDレコードタイプで収集しているレコードの数

A11～A1m：PIレコードタイプのレコードごとの分レコードの保存期間設定値（単位：日）

A21～A2m：PIレコードタイプのレコードごとの時レコードの保存期間設定値（単位：日）

A31～A3m：PIレコードタイプのレコードごとの日レコードの保存期間設定値（単位：週）

A41～A4m：PIレコードタイプのレコードごとの週レコードの保存期間設定値（単位：週）

A51～A5m：PIレコードタイプのレコードごとの月レコードの保存期間設定値（単位：月）

B1～Bn：PDレコードタイプのレコードごとの保存期間設定値（単位：日）

・ディレクトリ数

Storeデータベースで作成されるディレクトリ数Nの見積もり式を次に示します。

N=25+2＊((A1max)+(A2max)+(A3max)+(A4max)+(A5max)+11+(Bmax))

A1max：PIレコードタイプで収集しているレコードの要約区分が「分」のデータの保存期間設定値の最大値（単位：日）

A2max：PIレコードタイプで収集しているレコードの要約区分が「時」のデータの保存期間設定値の最大値（単位：日）

A3max：PIレコードタイプで収集しているレコードの要約区分が「日」のデータの保存期間設定値の最大値（単位：週）

A4max：PIレコードタイプで収集しているレコードの要約区分が「週」のデータの保存期間設定値の最大値（単位：週）

A5max：PIレコードタイプで収集しているレコードの要約区分が「月」のデータの保存期間設定値の最大値（単位：月）

Bmax：PDレコードタイプのレコードごとの保存期間設定値の最大値（単位：日）

・Storeサービスがオープンするファイル数

Storeサービスがオープンするファイル数Nの見積もり式を次に示します。

N=20+2＊(6＊m+n)

m：PIレコードタイプで収集しているレコードの数

n：PDレコードタイプで収集しているレコードの数

C.2.2 HTM - Storage Mapping Agentのディスク占有量

ディスク占有量は，パフォーマンスデータを収集するレコード数および共通メッセージログのファイルサイズなどによって変化します。

ただし，共通メッセージログは，同一ホスト上のPerformance Managementプログラムで共通のため，ディスク占有量を見積もる場合は，1つのホストに対して一度だけ共通メッセージログのファイルサイズを加算してください（デフォルトの上限値は16メガバイト）。共通メッセージログのファイルサイズの上限値を変更したい場合は，マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の，インストールとセットアップについて説明している章を参照してください。

(1) システム全体のディスク占有量

システム全体のディスク占有量を，OSごとに次の表に示します。

表C-20 システム全体のディスク占有量（Windowsの場合）

HTM - Storage Mapping Agentの状態 ディスク占有量（単位：メガバイト）
Windows Server 2008 Windows Server 2012
インストール時 80 80
初期状態での運用 100+W 100+W

表C-21 システム全体のディスク占有量（UNIXの場合）

HTM - Storage Mapping Agentの状態 ディスク占有量（単位：メガバイト）
HP-UX Solaris AIX Linux
インストール時 52 32 52 32
初期状態での運用 100+W 80+W 100+W 80+W

（凡例）

W：Storeデータベースで使用するディスク占有量
Storeデータベースで使用するディスク占有量は，PDレコードタイプのディスク占有量の合計で計算されます。
PDレコードタイプのディスク占有量の見積もり式については，「(3) Storeデータベース（Storeバージョン1.0）のディスク占有量」および「(4) Storeデータベース（Storeバージョン2.0）のディスク占有量」を参照してください。

(2) 各インストール先ディレクトリのディスク占有量

各インストール先ディレクトリのディスク占有量を，OSごとに次の表に示します。

表C-22 各インストール先フォルダのディスク占有量（Windowsの場合）

フォルダ名 HTM - Storage Mapping Agent の状態 ディスク占有量（単位：メガバイト）
Windows Server 2008 Windows Server 2012
システムドライブ インストール時 60 60
環境変数TEMPで指定したフォルダ インストール時 10 10
Tuning Managerシリーズのインストール先フォルダ インストール時 10 10
初期状態での運用 100+W 100+W

表C-23 各インストール先ディレクトリのディスク占有量（UNIXの場合）

ディレクトリ名 HTM - Storage Mapping Agent の状態 ディスク占有量（単位：メガバイト）
HP-UX Solaris AIX Linux
/opt/jp1pc インストール時 50 30 50 30
初期状態での運用 100+W 80+W 100+W 80+W
/var インストール時 2 2 2 2

（凡例）

W：Storeデータベースで使用するディスク占有量
Storeデータベースで使用するディスク占有量は，PDレコードタイプのディスク占有量の合計で計算されます。
PDレコードタイプのディスク占有量の見積もり式については，「(3) Storeデータベース（Storeバージョン1.0）のディスク占有量」および「(4) Storeデータベース（Storeバージョン2.0）のディスク占有量」を参照してください。

(3) Storeデータベース（Storeバージョン1.0）のディスク占有量

Storeデータベース（Storeバージョン1.0）では，各レコードは，レコードタイプごとに1つのファイルに格納されます。Storeデータベース（Storeバージョン1.0）のディスク占有量について次の表に示します。

表C-24 Storeデータベースのディスク占有量

レコードタイプ ディスク占有量の見積もり式（単位：バイト）
PDレコードタイプ (Y1+...+Yj+700＊j)

（凡例）
Y：履歴データを収集する各レコードのディスク占有量
j：履歴データを収集するレコード数

「表C-24 Storeデータベースのディスク占有量」の（凡例）で使用しているYの算出式を次に示します。 
Y={b＊d + (a + 1,900)＊{(b＊c)/(65,250 - a) + 1}※1＊(d/c)※2}＊1.5

算出式のa～dの意味は次のとおりです。

a：履歴データを収集する各レコードの固定部のサイズ。各レコードの固定部のサイズについては，「17.9 HTM - Storage Mapping Agentのレコード」を参照してください。

b：履歴データを収集する各レコードの可変部のサイズ。各レコードの可変部のサイズについては，「17.9 HTM - Storage Mapping Agentのレコード」を参照してください。

c：履歴データを収集する各レコードのインスタンス数※3（単数インスタンスレコードの場合は1）

d：履歴データを収集する各レコードの保存レコード数※4

注※1
{(b＊c)/(65,250 - a) + 1}の計算結果は，小数点以下を切り捨ててください。

注※2
(d/c)の計算結果は，小数点以下を切り捨ててください。

注※3
各レコードのインスタンス数は，「表D-9 各レコードのインスタンス数を見積もるためのコマンド（Windowsの場合）」および「表D-10 各レコードのインスタンス数を見積もるためのコマンド（UNIXの場合）」に示す方法で見積もってください。

注※4
保存レコード数については，マニュアル「Hitachi Command Suite Tuning Manager 運用管理ガイド」のエージェントの管理と設定について説明している個所，および「K.1 Agent Storeサービスのプロパティ一覧」を参照してください。
各PDレコードタイプのレコードでの保存レコード数のデフォルト値を次の表に示します。

表C-25 PDレコードタイプのレコードでの保存レコード数（デフォルト値）（HTM - Storage Mapping Agentの場合）

レコード名（レコードID） 保存レコード数
File System Configuration（PD_FSC） 10,000
IP Address Configuration（PD_IAC） 1,000
System Configuration Detail（PD） 200

(4) Storeデータベース（Storeバージョン2.0）のディスク占有量

Storeデータベース（Storeバージョン2.0）では，各レコードは，要約区分ごと，日付ごと，レコードタイプごとに，ディレクトリ・ファイルが分かれて複数のファイルに格納されます。

Storeデータベース（Storeバージョン2.0）のディスク占有量，ファイル数，およびディレクトリ数の見積もりについて説明します。

ディスク占有量

Storeデータベースのディスク占有量は，レコードタイプごとのディスク占有量の総和となります。HTM - Storage Mapping Agentでは，PDレコードタイプのレコードのディスク占有量だけを見積もります。

PDレコードタイプのディスク占有量Xの見積もり式（単位：バイト）
X={(d+2)＊e+(c+60)＊{((d+2)＊e)/(65,250-c)+1}※1}＊1,440/a＊(b+1)＊1.1
a：履歴データの収集インターバル設定値（単位：秒）を分単位に換算した値
b：履歴データの保存期間設定値（単位：日）※2
c：履歴データを収集する各レコードの固定部のサイズ※3
d：履歴データを収集する各レコードの可変部のサイズ※3
e：履歴データを収集する各レコードのインスタンス数（単数インスタンスレコードの場合は1）※4。ただし，インスタンス数が2以上の場合，4の倍数に丸め込みます。例えばインスタンス数が2の場合，eは4となります。インスタンス数が1の場合，eは1となります。

注※1
{((d+2)＊e)/(65,250-c)+1}の計算結果は，小数点以下を切り捨ててください。

注※2
Storeバージョン2.0の場合のデフォルトの保存期間を「表C-26 PDレコードタイプのレコードの保存期間（デフォルト値）（HTM - Storage Mapping Agentの場合）」に示します。

表C-26 PDレコードタイプのレコードの保存期間（デフォルト値）（HTM - Storage Mapping Agentの場合）

レコード名（レコードID） 保存期間（単位：日）
File System Configuration（PD_FSC） 7
IP Address Configuration（PD_IAC） 7
System Configuration Detail（PD） 7

注※3
各レコードの固定部・可変部のサイズについては，「17.9 HTM - Storage Mapping Agentのレコード」のレコードサイズを参照してください。

注※4
レコードごとのインスタンス数については，「(3) Storeデータベース（Storeバージョン1.0）のディスク占有量」を参照してください。

ファイル数

Storeデータベースで作成されるファイル数Nの見積もり式を次に示します。

N=20+2＊{11+(A1+A2+...+An+n)}

n：PDレコードタイプで収集しているレコードの数

A1～An：PDレコードタイプのレコードごとの保存期間設定値（単位：日）

ディレクトリ数

Storeデータベースで作成されるディレクトリ数Nの見積もり式を次に示します。

N=25+2＊(11+Amax)

Amax：PDレコードタイプのレコードごとの保存期間設定値の最大値（単位：日）

Storeサービスがオープンするファイル数

Storeサービスがオープンするファイル数Nの見積もり式を次に示します。

N=20+2＊n

n：PDレコードタイプで収集しているレコードの数

C.2.3 HTM - Agent for NASのディスク占有量

ディスク占有量は，構築しているインスタンス数，パフォーマンスデータを収集するレコード数，および共通メッセージログのファイルサイズなどによって変化します。

ただし，共通メッセージログは，同一ホスト上のPerformance Managementプログラムで共通のため，ディスク占有量を見積もる場合は，1つのホストに対して一度だけ共通メッセージログのファイルサイズを加算してください（デフォルトの上限値は16メガバイト）。共通メッセージログのファイルサイズの上限値を変更したい場合は，マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の，インストールとセットアップについて説明している章を参照してください。

(1) システム全体のディスク占有量

表C-27 システム全体のディスク占有量（HTM - Agent for NASの場合）

HTM - Agent for NASの状態 ディスク占有量（単位：メガバイト）
Windows Server 2008 Windows Server 2012 Linux
インストール時 1500 1500 1352
初期状態での運用 900+a 900+a 900+a

（凡例）

a：インスタンスごとのディスク占有量の和
1つのインスタンスのディスク占有量の算出式を次に示します。
b+78（単位：メガバイト）

b：Storeデータベースのディスク占有量（単位：メガバイト）
Storeデータベースのディスク占有量については，「(3) Storeデータベース（Storeバージョン1.0）のディスク占有量」および「(4) Storeデータベース（Storeバージョン2.0）のディスク占有量」を参照してください。

(2) 各インストール先ディレクトリのディスク占有量

表C-28 各インストール先ディレクトリのディスク占有量（HTM - Agent for NASの場合）

ディレクトリ名 HTM - Agent for RAIDの状態 ディスク占有量（単位：メガバイト）
Windows Server 2008 Windows Server 2012 Linux
システムドライブ インストール時 200 200 －
環境変数TEMPで指定したディレクトリ インストール時 400 400 －
Tuning Managerシリーズのインストール先フォルダ インストール時 900 900 －
初期状態での運用 900+a 900+a －
/opt/jp1pc インストール時 － － 900
初期状態での運用 － － 900+a
/var インストール時 － － 2
/tmp インストール時 － － 450

（凡例）（監視対象がHitachi Virtual File Platform※の場合）

a：インスタンスごとのディスク占有量の和
1つのインスタンスのディスク占有量の算出式を次に示します。
b+78（単位：メガバイト）

b：Storeデータベースのディスク占有量（単位：メガバイト）
Storeデータベースのディスク占有量については，「(3) Storeデータベース（Storeバージョン1.0）のディスク占有量」および「(4) Storeデータベース（Storeバージョン2.0）のディスク占有量」を参照してください。
－：該当しない

注※
次のファイルサーバを総称して，「Hitachi Virtual File Platform」と呼びます。
・Hitachi Virtual File Platform
・Hitachi Capacity Optimization
・Hitachi Essential NAS Platform

（凡例）（監視対象がNAS Platformの場合）

a：インスタンスごとのディスク占有量の和
1つのインスタンスのディスク占有量の算出式を次に示します。
b + 98 + c + d（単位：メガバイト）

b：Storeデータベースのディスク占有量（単位：メガバイト）
Storeデータベースのディスク占有量については，「(3) Storeデータベース（Storeバージョン1.0）のディスク占有量」および「(4) Storeデータベース（Storeバージョン2.0）のディスク占有量」を参照してください。

c：NAS Platformコマンド実行結果格納ディレクトリのディスク占有量
NAS Platformコマンド実行結果格納ディレクトリのディスク占有量の算出式を次に示します。
(1410 * v + 1560 * w) / 1024（単位：メガバイト）
v：NASシステムのクラスタ数
w：NASシステムのノード数

d：NAS Platformコマンド実行結果格納ディレクトリ（コマンド実行時エラーファイル格納用）のディスク占有量
NAS Platformコマンド実行結果格納ディレクトリ(コマンド実行時エラーファイル格納用)のディスク占有量の算出式を次に示します。
(0.5 * v * x + 705 * v * y + 26 * w * z) / 1024（単位：メガバイト）
v：NASシステムのクラスタ数
w：NASシステムのノード数
x：agtn.propertiesファイルのsmu.ver.err.limitに設定した値（バージョン情報のエラーフォルダ削除判定のしきい値となるフォルダ数）
y：agtn.propertiesファイルのsmu.conf.err.limitに設定した値（構成情報（Share/Exportを除く）のエラーフォルダ削除判定のしきい値となるフォルダ数）
z：agtn.propertiesファイルのsmu.perf.err.limitに設定した値（性能情報のエラーフォルダ保持数削除判定のしきい値となるフォルダ数）
－：該当しない

(3) Storeデータベース（Storeバージョン1.0）のディスク占有量

Storeデータベース（Storeバージョン1.0）では，各レコードは，レコードタイプごとに1つのファイルに格納されます。Storeデータベース（Storeバージョン1.0）のディスク占有量について，レコードタイプごとに次の表に示します。

表C-29 レコードタイプごとのStoreデータベースのディスク占有量（HTM - Agent for NASの場合）

レコードタイプ ディスク占有量の見積もり式（単位：バイト）
PIレコードタイプ X1+...+Xi+3,500＊i
PDレコードタイプ Y1+...+Yj+700＊j

（凡例）
X：PIレコードタイプのレコードで履歴データを収集する各レコードのディスク占有量
Y：PDレコードタイプのレコードで履歴データを収集する各レコードのディスク占有量
i：PIレコードタイプのレコードで履歴データを収集するレコード数
j：PDレコードタイプのレコードで履歴データを収集するレコード数

「表C-29 レコードタイプごとのStoreデータベースのディスク占有量（HTM - Agent for NASの場合）」の（凡例）で使用しているXとYの算出式を次に示します。 

X={b＊c + (a + 1,900)＊{(b＊c)/(65,250 - a) + 1}※1}＊d＊1.5
Y={b＊e + (a + 1,900)＊{(b＊c)/(65,250 - a) + 1}※1＊(e/c)※2}＊1.5

算出式のa～eの意味は次のとおりです。

a：履歴データを収集する各レコードの固定部のサイズ。各レコードの固定部のサイズについては，「17.10 HTM - Agent for NASのレコード（Hitachi Virtual File Platform用）」および「17.11 HTM - Agent for NASのレコード（NAS Platform用）」を参照してください。

b：履歴データを収集する各レコードの可変部のサイズ。各レコードの可変部のサイズについては，「17.10 HTM - Agent for NASのレコード（Hitachi Virtual File Platform用）」および「17.11 HTM - Agent for NASのレコード（NAS Platform用）」を参照してください。

c：履歴データを収集する各レコードのインスタンス数（単数インスタンスレコードの場合は1）※3

d：PIレコードタイプのレコードで履歴データを収集する各レコードの保存レコード数※4

e：PDレコードタイプのレコードで履歴データを収集する各レコードの保存レコード数※5

注※1
{(b＊c)/(65,250 - a) + 1}の計算結果は，小数点以下を切り捨ててください。

注※2
(e/c)の計算結果は，小数点以下を切り捨ててください。

注※3
各レコードのインスタンス数の見積もり方法については，「表D-11 各レコードのインスタンス数の見積もり方法（監視対象がHitachi Virtual File PlatformのHTM - Agent for NASの場合）」，または「表D-13 各レコードのインスタンス数の見積もり方法（監視対象がNAS PlatformのHTM - Agent for NASの場合）」を参照してください。既存のNASシステムを監視する場合，NASシステムの拡張を考慮して見積もりをしてください。

監視するNASシステムが存在する場合，NAS システム上でコマンドを実行して，NASシステムのリソース数を確認できます。NASシステムのリソース数を確認するコマンドについては「表D-12 Hitachi Virtual File Platformのリソース数を確認するコマンド（監視対象がHitachi Virtual File PlatformのHTM - Agent for NASの場合）」，または表D-14 NASシステムのリソース数を確認するコマンド（監視対象がNAS PlatformのHTM - Agent for NASの場合）を参照してください。

注※4
PIレコードタイプのレコードの場合，収集したデータがある一定の区分（時，日，週，月，および年単位）に自動的に要約されるので，分，時，日，週，月，および年の部分の保存レコード数を考慮して計算する必要があります。デフォルトの保存期間とレコード数を次の表に示します。

表C-30 PIレコードタイプのレコードでの保存期間（デフォルト値）とレコード数（監視対象がHitachi Virtual File Platform※のHTM - Agent for NASの場合）

データの種類 保存期間 レコード数
（収集間隔が1分の場合）
分単位 1日 1,440
時間単位 7日 168
日単位 1年 366
週単位 1年 52
月単位 1年 12
年単位 制限なし （収集年数）＊1

注※
次のファイルサーバを総称して，「Hitachi Virtual File Platform」と呼びます。
  • Hitachi Virtual File Platform
  • Hitachi Capacity Optimization
  • Hitachi Essential NAS Platform

表C-31 PIレコードタイプのレコードでの保存期間（デフォルト値）とレコード数（監視対象がNAS PlatformのHTM - Agent for NASの場合）

データの種類 保存期間 レコード数
（収集間隔が1分の場合）
分単位 1日 1,440
時間単位 9日 216
日単位 1年 366
週単位 1年 52
月単位 1年 12
年単位 制限なし （収集年数）＊1

注※5
保存レコード数については，マニュアル「Hitachi Command Suite Tuning Manager 運用管理ガイド」のエージェントの管理と設定について説明している個所，および「K.1 Agent Storeサービスのプロパティ一覧」を参照してください。
各PDレコードタイプのレコードでの保存レコード数のデフォルト値を次の表に示します。

表C-32 PDレコードタイプのレコードでの保存レコード数（デフォルト値）（監視対象がHitachi Virtual File Platform※のHTM - Agent for NASの場合)

レコード名（レコードID） 保存レコード数
Channel Node Configuration（PD_CHC） 120
Channel Node Platform Configuration（PD_CPC） 120
File System Configuration（PD_FSC） 147,600
File System Detail - Local（PD_FSL） 37,200
IP Address Configuration（PD_IAC） 37,200
Process Detail（PD） 864,000

注※
次のファイルサーバを総称して，「Hitachi Virtual File Platform」と呼びます。
  • Hitachi Virtual File Platform
  • Hitachi Capacity Optimization
  • Hitachi Essential NAS Platform

表C-33 PDレコードタイプのレコードでの保存レコード数（デフォルト値）（監視対象がNAS PlatformのHTM - Agent for NASの場合)

レコード名（レコードID） 保存レコード数
HNAS EVS Configuration（PD_HEC） 245,760
HNAS File System Configuration（PD_HFSC） 491,520
HNAS Node Configuration（PD_HNC） 15,360
HNAS System Drive Configuration（PD_HSDC） 1,966,080
HNAS SMU Configuration（PD_HSMU） 768
HNAS Storage Pool Configuration（PD_HPLC） 491,520

(4) Storeデータベース（Storeバージョン2.0）のディスク占有量

Storeデータベース（Storeバージョン2.0）では，各レコードは，要約区分ごと，日付ごと，レコードタイプごとに，ディレクトリ・ファイルが分かれて複数のファイルに格納されます。

Storeデータベース（Storeバージョン2.0）のディスク占有量，ファイル数，およびディレクトリ数の見積もりについて説明します。

Storeデータベースのディスク占有量は，レコードタイプごとのディスク占有量の総和となります。PIレコードタイプについては，さらに要約区分ごとのディスク占有量の総和となります。

レコードタイプごとのディスク占有量Xの見積もり式（単位：バイト）
X={(e+2)＊f+(d+60)＊{((e+2)＊f)/(65,250-d)+1}※1}＊a/b＊(c+1)＊1.1
a：レコードタイプ，要約区分ごとに値が異なります。「表C-34 a，b，およびcに設定する値（HTM - Agent for NASの場合）」を参照してください。
b：レコードタイプ，要約区分ごとに値が異なります。「表C-34 a，b，およびcに設定する値（HTM - Agent for NASの場合）」を参照してください。※2
c：履歴データの保存期間設定値※3。レコードタイプ，要約区分ごとに指定する単位が異なります。単位については「表C-34 a，b，およびcに設定する値（HTM - Agent for NASの場合）」を参照してください。
d：履歴データを収集する各レコードの固定部のサイズ※4
e：履歴データを収集する各レコードの可変部のサイズ※4
f：履歴データを収集する各レコードのインスタンス数（単数インスタンスレコードの場合は1）※5。ただし，インスタンス数が2以上の場合，4の倍数に丸め込みます。例えばインスタンス数が2の場合，fは4となります。インスタンス数が1の場合，fは1となります。

表C-34 a，b，およびcに設定する値（HTM - Agent for NASの場合）

レコードタイプ 要約区分 a b c
PI 分 1,440 1+(g-1)/60※2 保存期間(単位：日)
時 24 1+(g-1)/3,600※2 保存期間(単位：日)
日 7 1+(g-1)/86,400※2 保存期間(単位：週)
週 1 1+(g-1)/604,800※2 保存期間(単位：週)
月 1 1+(g-1)/2,592,000※2 保存期間(単位：月)
年 1 1+(g-1)/31,622,400※2 保存期間(単位：年)
PD － 1,440 g/60 保存期間(単位：日)

（凡例）
g：履歴データの収集インターバル設定値（単位：秒）
－：該当しない

注※1
{((e+2)＊f)/(65,250-d)+1}の計算結果は，小数点以下を切り捨ててください。

注※2
PIレコードタイプのbの計算結果は，小数点以下を切り捨ててください。

注※3
Storeバージョン2.0の場合のデフォルトの保存期間を，監視対象がHitachi Virtual File Platformの場合は「表C-35 PIレコードタイプのレコードの保存期間（デフォルト値）（監視対象がHitachi Virtual File Platform※1のHTM - Agent for NASの場合）」および「表C-37 PDレコードタイプのレコードの保存期間（デフォルト値）（監視対象がHitachi Virtual File Platform※のHTM - Agent for NASの場合)」に，監視対象がNAS Platformの場合は「表C-36 PIレコードタイプのレコードの保存期間（デフォルト値）（監視対象がNAS PlatformのHTM - Agent for NASの場合）」および「表C-38 PDレコードタイプのレコードの保存期間（デフォルト値）（監視対象がNAS PlatformのHTM - Agent for NASの場合)」に示します。
なお，ここでは次のファイルサーバを総称して，「Hitachi Virtual File Platform」と呼びます。
  • Hitachi Virtual File Platform
  • Hitachi Capacity Optimization
  • Hitachi Essential NAS Platform

注※4
各レコードの固定部・可変部のサイズについては，「17.10 HTM - Agent for NASのレコード（Hitachi Virtual File Platform用）」および「17.11 HTM - Agent for NASのレコード（NAS Platform用）」のレコードサイズを参照してください。

注※5
レコードごとのインスタンス数については，「(3) Storeデータベース（Storeバージョン1.0）のディスク占有量」を参照してください。

表C-35 PIレコードタイプのレコードの保存期間（デフォルト値）（監視対象がHitachi Virtual File Platform※1のHTM - Agent for NASの場合）

データの種類 保存期間
分単位 1日※2
時単位 7日
日単位 54週
週単位 54週
月単位 12か月
年単位 制限なし

注※1
次のファイルサーバを総称して，「Hitachi Virtual File Platform」と呼びます。
  • Hitachi Virtual File Platform
  • Hitachi Capacity Optimization
  • Hitachi Essential NAS Platform

注※2
保存期間をデフォルト値から変更した場合，Storeデータベースのサイズが著しく増えるため，バージョンアップインストール時のデータモデルのコンバート処理に多くの時間が必要になります。所要時間の目安については，「2.3.2 インストール前の確認事項」，または「4.3.2 インストール前の確認事項」のバージョンアップの注意事項の記載をご確認ください。また，Storeデータベースの格納先ディスクに，一時的に2倍の空き容量を必要とするので，十分な空き容量があるかどうかをご確認ください。

表C-36 PIレコードタイプのレコードの保存期間（デフォルト値）（監視対象がNAS PlatformのHTM - Agent for NASの場合）

データの種類 保存期間
分単位 1日※
時単位 9日
日単位 54週
週単位 54週
月単位 12か月
年単位 制限なし

注※
保存期間をデフォルト値から変更した場合，Storeデータベースのサイズが著しく増えるため，バージョンアップインストール時のデータモデルのコンバート処理に多くの時間が必要になります。所要時間の目安については，「2.3.2 インストール前の確認事項」，または「4.3.2 インストール前の確認事項」のバージョンアップの注意事項の記載をご確認ください。また，Storeデータベースの格納先ディスクに，一時的に2倍の空き容量を必要とするので，十分な空き容量があるかどうかをご確認ください。

表C-37 PDレコードタイプのレコードの保存期間（デフォルト値）（監視対象がHitachi Virtual File Platform※のHTM - Agent for NASの場合)

レコード名（レコードID） 保存期間（単位：日）
Channel Node Configuration（PD_CHC） 7
Channel Node Platform Configuration（PD_CPC） 7
File System Configuration（PD_FSC） 7
File System Detail - Local（PD_FSL） 7
IP Address Configuration（PD_IAC） 7
Process Detail（PD） 3

注※
次のファイルサーバを総称して，「Hitachi Virtual File Platform」と呼びます。
  • Hitachi Virtual File Platform
  • Hitachi Capacity Optimization
  • Hitachi Essential NAS Platform

表C-38 PDレコードタイプのレコードの保存期間（デフォルト値）（監視対象がNAS PlatformのHTM - Agent for NASの場合)

レコード名（レコードID） 保存期間（単位：日）
HNAS EVS Configuration（PD_HEC） 32
HNAS File System Configuration（PD_HFSC） 32
HNAS Node Configuration（PD_HNC） 32
HNAS System Drive Configuration（PD_HSDC） 32
HNAS SMU Configuration（PD_HSMU） 32
HNAS Storage Pool Configuration（PD_HPLC） 32

Storeデータベースで作成されるファイル数Nの見積もり式を次に示します。

N=20+2＊(
         (A11+A12+...+A1m+m)+
         (A21+A22+...+A2m+m)+
         (A31+A32+...+A3m+m)+
         (A41+A42+...+A4m+m)+
         (A51+A52+...+A5m+m)+
         (11＊m)+
         (B1+B2+...+Bn+n)
         )

m：PIレコードタイプで収集しているレコードの数

n：PDレコードタイプで収集しているレコードの数

A11～A1m：PIレコードタイプのレコードごとの分レコードの保存期間設定値（単位：日）

A21～A2m：PIレコードタイプのレコードごとの時レコードの保存期間設定値（単位：日）

A31～A3m：PIレコードタイプのレコードごとの日レコードの保存期間設定値（単位：週）

A41～A4m：PIレコードタイプのレコードごとの週レコードの保存期間設定値（単位：週）

A51～A5m：PIレコードタイプのレコードごとの月レコードの保存期間設定値（単位：月）

B1～Bn：PDレコードタイプのレコードごとの保存期間設定値（単位：日）

Storeデータベースで作成されるディレクトリ数Nの見積もり式を次に示します。

N=25+2＊((A1max)+(A2max)+(A3max)+(A4max)+(A5max)+11+(Bmax))

A1max：PIレコードタイプで収集しているレコードの要約区分が「分」のデータの保存期間設定値の最大値（単位：日）

A2max：PIレコードタイプで収集しているレコードの要約区分が「時」のデータの保存期間設定値の最大値（単位：日）

A3max：PIレコードタイプで収集しているレコードの要約区分が「日」のデータの保存期間設定値の最大値（単位：週）

A4max：PIレコードタイプで収集しているレコードの要約区分が「週」のデータの保存期間設定値の最大値（単位：週）

A5max：PIレコードタイプで収集しているレコードの要約区分が「月」のデータの保存期間設定値の最大値（単位：月）

Bmax：PDレコードタイプのレコードごとの保存期間設定値の最大値（単位：日）

Storeサービスがオープンするファイル数Nの見積もり式を次に示します。

N=20+2＊(6＊m+n)

m：PIレコードタイプで収集しているレコードの数

n：PDレコードタイプで収集しているレコードの数

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