Tuning Manager - Agents

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13.1.3 StoreデータベースからHybrid Storeへ移行する(別ホストへの移行の場合)

ここでは,Storeデータベースで運用しているホストからHybrid Storeで運用できる別のホストへ移行する場合について説明します。

補足
Storeデータベースで運用しているホストからHybrid Storeで運用できる別のホストへ移行する場合,移行元ホストと移行先ホストのOSが異なるときでも移行できます。

移行の流れを「図13-2 Storeデータベースで運用しているホストからHybrid Storeで運用できる別のホストへの移行の流れ(UNIXの場合)」に示します。

図13-2 Storeデータベースで運用しているホストからHybrid Storeで運用できる別のホストへの移行の流れ(UNIXの場合)

[図]

Storeデータベースで運用しているホストからHybrid Storeで運用できる別のホストへの移行には,次のパターンがあります。

表13-6 Storeデータベースで運用しているホストからHybrid Storeで運用できる別のホストへの移行パターン

移行元ホストのHybrid Storeでの運用のサポート可否 移行元ホストと移行先ホストの製品バージョンとリビジョンの状態 引き継ぐパフォーマンスデータ 参照先
Hybrid Storeでの運用をサポートしていない 製品のバージョンとリビジョンは問わない 一部のインスタンスのパフォーマンスデータ (1) 移行元ホストがHybrid Storeでの運用をサポートしていない場合
Hybrid Storeでの運用をサポートしている 製品のバージョンまたはリビジョンが違う (2) 移行元ホストがHybrid Storeでの運用をサポートしている場合で,かつ移行元ホストと移行先ホストで製品のバージョンまたはリビジョンに違いがあるとき
製品のバージョンおよびリビジョンが同じ すべてのインスタンスのパフォーマンスデータ (3) 移行元ホストがHybrid Storeでの運用をサポートしている場合で,かつ移行元ホストと移行先ホストで製品のバージョンおよびリビジョンが同じであるとき(すべてのインスタンスを移行する)
一部のインスタンスのパフォーマンスデータ (4) 移行元ホストがHybrid Storeでの運用をサポートしている場合で,かつ移行元ホストと移行先ホストで製品のバージョンおよびリビジョンが同じであるとき(一部のインスタンスを移行する)
この項の構成
(1) 移行元ホストがHybrid Storeでの運用をサポートしていない場合
(2) 移行元ホストがHybrid Storeでの運用をサポートしている場合で,かつ移行元ホストと移行先ホストで製品のバージョンまたはリビジョンに違いがあるとき
(3) 移行元ホストがHybrid Storeでの運用をサポートしている場合で,かつ移行元ホストと移行先ホストで製品のバージョンおよびリビジョンが同じであるとき(すべてのインスタンスを移行する)
(4) 移行元ホストがHybrid Storeでの運用をサポートしている場合で,かつ移行元ホストと移行先ホストで製品のバージョンおよびリビジョンが同じであるとき(一部のインスタンスを移行する)

(1) 移行元ホストがHybrid Storeでの運用をサポートしていない場合

移行元ホストがHybrid Storeでの運用をサポートしていない場合の移行の手順を次に示します。

  1. 移行元ホストで移行対象のパフォーマンスデータをバックアップします。
    手順6で,バックアップデータ格納先ディレクトリをhtmhsconvertコマンドで指定するため,あらかじめ「表13-4 パスを指定する場合の注意事項」に従ったパスのディレクトリにバックアップしてください。
    Storeデータベースでパフォーマンスデータをバックアップする方法は,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」 のバックアップについて説明している章を参照してください。
  2. 移行元ホストで次のコマンドを実行して,Tuning Manager Agent REST API コンポーネント,PFM - Manager,およびPFM - Agent のサービスを停止します。
    インストール先ディレクトリ/htnm/bin/htmsrv stop -all

    注※
    HTM - Agent for RAIDのバージョンがv8.0以降のバージョン,またはHTM - Agent for NASのバージョンがv8.2.1以降のバージョンのどちらにも該当しない場合は,jpcspm stopjpcstop)コマンドを実行してPFM - Manager,およびPFM - Agent のサービスを停止してください。
  3. HTM - Agent for RAID,またはHTM - Agent for NASのバージョンがv8.5以降のインストール用DVD-ROMを,移行元ホストのDVD-ROMドライブに入れます。
  4. 移行元ホストに,インストール用DVD-ROMの次のディレクトリ配下すべてをコピーします。インストール用DVD-ROMの製品バージョンによって,コピー対象のディレクトリが異なります。コピー対象のディレクトリを次の表に示します。

    表13-7 移行元ホストにコピーするインストール用DVD-ROMのディレクトリ

    移行元ホストの状態 コピー対象ディレクトリ 手順6で実行するコマンド※1
    OS バージョン
    Linux v8.5以降 DVD-ROMのマウントポイント/HTM - Agent for RAIDまたはHTM - Agent for NASのディレクトリ/Common_Components/REST/tools htmhsconvert
    v8.5より前 DVD-ROMのマウントポイント/HTM - Agent for RAIDまたはHTM - Agent for NASのディレクトリ/Common_Components/REST/tools/0841 htmhsconvert32※2
    上記以外 バージョンは問わない DVD-ROMのマウントポイント/HTM - Agent for RAIDのディレクトリ/Common_Components/REST/tools htmhsconvert

    注※1
    手順6で実行する移行のコマンドは,必ず表にあるコマンドを使用してください。異なるコマンドで実行した場合,移行が失敗します。

    注※2
    htmhsconvert32コマンドは,htmhsconvertコマンドと同じ仕様です。HTM - Agent for RAIDおよびHTM - Agent for NASのバージョンがv8.5より前のStoreデータベースを移行する場合にだけ使用します。htmhsconvert32コマンドの詳細については,「18.2.5 htmhsconvert32」を参照してください。
  5. 手順4でコピーしたディレクトリ にカレントディレクトリを移動します。
  6. 移行元ホストで次のコマンドを実行して,移行元ホストのStoreデータベースのバックアップをHybrid Storeに変換します。

    すべての期間を変換する場合
    手順4の表に示したコマンド –from Storeデータベースのバックアップデータ格納先ディレクトリ  -to 形式変換後のデータの格納先ディレクトリ

    最新のパフォーマンスデータの取得時間から,指定した日数分遡った期間を変換する場合
    手順4の表に示したコマンド –from Storeデータベースのバックアップデータ格納先ディレクトリ  -to 形式変換後のデータの格納先ディレクトリ -rawlimitdays DD

    指定した日付から最新のパフォーマンスデータの取得時間までの期間を変換する場合
    手順4の表に示したコマンド –from Storeデータベースのバックアップデータ格納先ディレクトリ  -to 形式変換後のデータの格納先ディレクトリ -rawstartdate YYYY/MM/DD

    注※
    コマンドは,必ず手順4の表にあるコマンドを使用してください。異なるコマンドで実行した場合,移行が失敗します。
  7. 移行先ホストでjpcconf inst setup(jpcinssetup)コマンドを実行して,移行先ホストのAgentのインスタンスをセットアップします。
    インスタンスをセットアップする手順は,次の個所を参照してください。
  8. 移行先ホストで次のコマンドを実行して,Tuning Manager Agent REST API コンポーネント,PFM - Manager,およびPFM - Agent のサービスを停止します。
    インストール先ディレクトリ/htnm/bin/htmsrv stop -all
  9. 移行先ホストに手順6で変換したデータをコピーして,手順7でセットアップしたインスタンスディレクトリ 配下に格納します。
    移行先ホストのパフォーマンスデータの出力先ディレクトリ をデフォルトから変更する場合には,移行先ホストの定義ファイルを編集する必要があります。Hybrid Storeの出力先を変更する場合の定義ファイルの編集については「11.1.1 Hybrid Storeの管理」の「(1) Hybrid Storeの出力先を変更する」を参照してください。
  10. 移行先ホストで次のコマンドを実行して,移行先ホストのTuning Manager Agent REST APIコンポーネント,PFM - Manager,およびPFM - Agentのサービスを起動します。
    インストール先ディレクトリ/htnm/bin/htmsrv start -all
  11. 移行先ホストでhtmRestDbEngineMessage#.logを確認して,KATR13244-Iが出力される前に,KATR13248-Eが出力されていないことを確認します。
    なお,サービスを起動してからKATR13244-Iが出力されるまでに,数十分掛かることがあります。
  12. 移行元ホストのStoreデータベースを削除したい場合や,移行元ホストの設定(出力対象レコード指定,データファイル保持期間変更)を引き継ぐ場合は,移行元ホストで次のコマンドを実行して,移行元ホストのTuning Manager Agent REST APIコンポーネント,PFM - Manager,およびPFM - Agentのサービスを起動します。
    インストール先ディレクトリ/htnm/bin/htmsrv start -all

    注※
    HTM - Agent for RAIDのバージョンがv8.0以降のバージョンの場合,またはHTM - Agent for NASのバージョンがv8.2.1以降のバージョンのどちらにも該当しない場合は,jpcspm startjpcstart)コマンドを実行してPFM - Manager,およびPFM - Agent のサービスを起動してください。
  13. 移行元ホストのStoreデータベースを削除したい場合は,jpctool db clearjpcctrl clearコマンドを実行して,Storeデータベースを削除します。

    注※
    コマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」を参照してください。
  14. 移行元ホストがStoreデータベースでの運用時にTuning Manager APIの利用を有効化していて,Storeデータベースでの運用時の稼働性能情報ファイルを削除したい場合は,手動で削除します。
    次のディレクトリおよびその配下のディレクトリ,ファイルを削除してください。
    インストール先ディレクトリ/agtd/agent/インスタンス名/restdata/

    注※
    論理ホスト上で運用している場合,「インストール先ディレクトリ」を「環境ディレクトリ/jp1pc/」に読み替えてください。
    重要
    稼働性能情報ファイルの出力先を変更している場合は,変更後のディレクトリおよびその配下のディレクトリ,ファイルを削除してください。
  15. 移行元ホストの設定(出力対象レコード指定,データファイル保持期間変更)を引き継ぐ場合は,Performance Reporter のGUI を使って,プロパティを一括配布します。
    プロパティの一括配布については,マニュアル「Hitachi Command Suite Tuning Manager 運用管理ガイド」のエージェント固有のプロパティの一括配布について記載している個所を参照してください。

(2) 移行元ホストがHybrid Storeでの運用をサポートしている場合で,かつ移行元ホストと移行先ホストで製品のバージョンまたはリビジョンに違いがあるとき

移行元ホストがHybrid Storeでの運用をサポートしている場合で,かつ移行元ホストと移行先ホストで製品のバージョンまたはリビジョンに違いがあるときの移行の手順は,移行元ホストがHybrid Storeでの運用をサポートしていない場合の手順と同じです。移行の手順についての詳細は,「(1) 移行元ホストがHybrid Storeでの運用をサポートしていない場合」を参照してください。

(3) 移行元ホストがHybrid Storeでの運用をサポートしている場合で,かつ移行元ホストと移行先ホストで製品のバージョンおよびリビジョンが同じであるとき(すべてのインスタンスを移行する)

移行元ホストがHybrid Storeでの運用をサポートしていて,すべてのインスタンスを引き継ぐ場合の移行の手順を次に示します。

なお,次に示す手順は,移行元ホストと移行先ホストで製品のバージョンおよびリビジョンが同じであるときの手順になります。製品のバージョンまたはリビジョンに違いがある場合は,手順が異なります。詳細については,「(2) 移行元ホストがHybrid Storeでの運用をサポートしている場合で,かつ移行元ホストと移行先ホストで製品のバージョンまたはリビジョンに違いがあるとき」を参照してください。

  1. 移行元ホストで移行対象のパフォーマンスデータをバックアップします。
    Storeデータベースでパフォーマンスデータをバックアップする方法は,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」 のバックアップについて説明している章を参照してください。
  2. 移行元ホストで次のコマンドを実行して,Tuning Manager Agent REST API コンポーネント,PFM - Manager,およびPFM - Agent のサービスを停止します。
    インストール先ディレクトリ/htnm/bin/htmsrv stop -all
  3. 移行元ホストで次のコマンドを実行して,移行元ホストのStoreデータベースのバックアップをHybrid Storeに変換します。

    すべての期間を変換する場合
    インストール先ディレクトリ/htnm/bin/htmhsconvert 対象を指定するオプション -to 形式変換後のデータの格納先ディレクトリ

    最新のパフォーマンスデータの取得時間から,指定した日数分遡った期間を変換する場合
    インストール先ディレクトリ/htnm/bin/htmhsconvert 対象を指定するオプション -to 形式変換後のデータの格納先ディレクトリ -rawlimitdays DD

    指定した日付から最新のパフォーマンスデータの取得時間までの期間を変換する場合
    インストール先ディレクトリ/htnm/bin/htmhsconvert 対象を指定するオプション -to 形式変換後のデータの格納先ディレクトリ -rawstartdate YYYY/MM/DD

    注※
    特定のエージェントを対象とする場合と,同一ホスト内のHybrid Storeをサポートするすべてのエージェントを対象とする場合とで,オプションの指定が異なります。
  4. 移行先ホストでjpcconf inst setup(jpcinssetup)コマンドを実行して,移行先ホストのAgentのインスタンスをセットアップします。
    インスタンスをセットアップする手順は,次の個所を参照してください。
  5. 移行先ホストで次のコマンドを実行して,Tuning Manager Agent REST API コンポーネント,PFM - Manager,およびPFM - Agent のサービスを停止します。
    インストール先ディレクトリ/htnm/bin/htmsrv stop -all
  6. 移行先ホストに手順3で変換したデータをコピーして,手順4でセットアップしたインスタンスディレクトリ配下に格納します。
    移行先ホストのパフォーマンスデータの出力先ディレクトリ をデフォルトから変更する場合には,移行先ホストの定義ファイルを編集する必要があります。Hybrid Storeの出力先を変更する場合の定義ファイルの編集については「11.1.1 Hybrid Storeの管理」の「(1) Hybrid Storeの出力先を変更する」を参照してください。
  7. 移行先ホストで次のコマンドを実行して,移行先ホストのTuning Manager Agent REST APIコンポーネント,PFM - Manager,およびPFM - Agentのサービスを起動します。
    インストール先ディレクトリ/htnm/bin/htmsrv start -all
  8. 移行先ホストでhtmRestDbEngineMessage#.logを確認して,KATR13244-Iが出力される前に,KATR13248-Eが出力されていないことを確認します。
    なお,サービスを起動してからKATR13244-Iが出力されるまでに,数十分掛かることがあります。
  9. 移行元ホストのStoreデータベースを削除したい場合や,移行元ホストの設定(出力対象レコード指定,データファイル保持期間変更)を引き継ぐ場合は,移行元ホストで次のコマンドを実行して,移行元ホストのTuning Manager Agent REST APIコンポーネント,PFM - Manager,およびPFM - Agentのサービスを起動します。
    インストール先ディレクトリ/htnm/bin/htmsrv start -all
  10. 移行元ホストのStoreデータベースを削除したい場合は,jpctool db clearjpcctrl clearコマンドを実行して,Storeデータベースを削除します。

    注※
    コマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」を参照してください。
  11. 移行元ホストがStoreデータベースでの運用時にTuning Manager APIの利用を有効化していて,Storeデータベースでの運用時の稼働性能情報ファイルを削除したい場合は,手動で削除します。
    次のディレクトリおよびその配下のディレクトリ,ファイルを削除してください。
    インストール先ディレクトリ/agtd/agent/インスタンス名/restdata/

    注※
    論理ホスト上で運用している場合,「インストール先ディレクトリ」を「環境ディレクトリ/jp1pc/」に読み替えてください。
    重要
    稼働性能情報ファイルの出力先を変更している場合は,変更後のディレクトリおよびその配下のディレクトリ,ファイルを削除してください。
  12. 移行元ホストの設定(出力対象レコード指定,データファイル保持期間変更)を引き継ぐ場合は,Performance Reporter のGUI を使って,プロパティを一括配布します。
    プロパティの一括配布については,マニュアル「Hitachi Command Suite Tuning Manager 運用管理ガイド」のエージェント固有のプロパティの一括配布について記載している個所を参照してください。

(4) 移行元ホストがHybrid Storeでの運用をサポートしている場合で,かつ移行元ホストと移行先ホストで製品のバージョンおよびリビジョンが同じであるとき(一部のインスタンスを移行する)

移行元ホストがHybrid Storeでの運用をサポートしていて,一部のインスタンスを引き継ぐ場合の移行の手順を次に示します。

なお,次に示す手順は,移行元ホストと移行先ホストで製品のバージョンおよびリビジョンが同じであるときの手順になります。製品のバージョンまたはリビジョンに違いがある場合は,手順が異なります。詳細については,「(2) 移行元ホストがHybrid Storeでの運用をサポートしている場合で,かつ移行元ホストと移行先ホストで製品のバージョンまたはリビジョンに違いがあるとき」を参照してください。

  1. 移行元ホストで移行対象のパフォーマンスデータをバックアップします。
    Storeデータベースでパフォーマンスデータをバックアップする方法は,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」 のバックアップについて説明している章を参照してください。
  2. 移行元ホストで次のコマンドを実行して,Tuning Manager Agent REST API コンポーネント,PFM - Manager,およびPFM - Agent のサービスを停止します。
    インストール先ディレクトリ/htnm/bin/htmsrv stop -all
  3. 移行元ホストで次のコマンドを実行して,移行元ホストのStoreデータベースのバックアップをHybrid Storeに変換します。

    すべての期間を変換する場合
    インストール先ディレクトリ/htnm/bin/htmhsconvert 対象を指定するオプション –inst インスタンス名 -to 形式変換後のデータの格納先ディレクトリ

    最新のパフォーマンスデータの取得時間から,指定した日数分遡った期間を変換する場合
    インストール先ディレクトリ/htnm/bin/htmhsconvert 対象を指定するオプション –inst インスタンス名 -to 形式変換後のデータの格納先ディレクトリ -rawlimitdays DD

    指定した日付から最新のパフォーマンスデータの取得時間までの期間を変換する場合
    インストール先ディレクトリ/htnm/bin/htmhsconvert 対象を指定するオプション –inst インスタンス名 -to 形式変換後のデータの格納先ディレクトリ -rawstartdate YYYY/MM/DD

    注※
    特定のエージェントを対象とする場合と,同一ホスト内のHybrid Storeをサポートするすべてのエージェントを対象とする場合とで,オプションの指定が異なります。
    クラスタシステムで運用している場合は-lhostオプションを指定してください。
  4. 引き継ぎたいインスタンスの数だけ,手順3を繰り返します。
  5. 移行先ホストでjpcconf inst setup(jpcinssetup)コマンドを実行して,移行先ホストのAgentのインスタンスをセットアップします。
    インスタンスをセットアップする手順は,次の個所を参照してください。
  6. 移行先ホストで次のコマンドを実行して,Tuning Manager Agent REST API コンポーネント,PFM - Manager,およびPFM - Agent のサービスを停止します。
    インストール先ディレクトリ/htnm/bin/htmsrv stop -all
  7. 移行先ホストに手順3で変換したデータをコピーして,手順5でセットアップしたインスタンスディレクトリ配下に格納します。
    移行先ホストのパフォーマンスデータの出力先ディレクトリ をデフォルトから変更する場合には,移行先ホストの定義ファイルを編集する必要があります。Hybrid Storeの出力先を変更する場合の定義ファイルの編集については「11.1.1 Hybrid Storeの管理」の「(1) Hybrid Storeの出力先を変更する」を参照してください。
  8. 移行先ホストで次のコマンドを実行して,移行先ホストのTuning Manager Agent REST APIコンポーネント,PFM - Manager,およびPFM - Agentのサービスを起動します。
    インストール先ディレクトリ/htnm/bin/htmsrv start -all
  9. 移行先ホストでhtmRestDbEngineMessage#.logを確認して,KATR13244-Iが出力される前に,KATR13248-Eが出力されていないことを確認します。
    なお,サービスを起動してからKATR13244-Iが出力されるまでに,数十分掛かることがあります。
  10. 移行元ホストのStoreデータベースを削除したい場合や,移行元ホストの設定(出力対象レコード指定,データファイル保持期間変更)を引き継ぐ場合は,移行元ホストで次のコマンドを実行して,移行元ホストのTuning Manager Agent REST APIコンポーネント,PFM - Manager,およびPFM - Agentのサービスを起動します。
    インストール先ディレクトリ/htnm/bin/htmsrv start -all
  11. 移行元ホストのStoreデータベースを削除したい場合は,jpctool db clearjpcctrl clearコマンドを実行して,Storeデータベースを削除します。

    注※
    コマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」を参照してください。
  12. 移行元ホストがStoreデータベースでの運用時にTuning Manager APIの利用を有効化していて,Storeデータベースでの運用時の稼働性能情報ファイルを削除したい場合は,手動で削除します。
    次のディレクトリおよびその配下のディレクトリ,ファイルを削除してください。
    インストール先ディレクトリ/agtd/agent/インスタンス名/restdata/

    注※
    論理ホスト上で運用している場合,「インストール先ディレクトリ」を「環境ディレクトリ/jp1pc/」に読み替えてください。
    重要
    稼働性能情報ファイルの出力先を変更している場合は,変更後のディレクトリおよびその配下のディレクトリ,ファイルを削除してください。
  13. 移行元ホストの設定(出力対象レコード指定,データファイル保持期間変更)を引き継ぐ場合は,Performance Reporter のGUI を使って,プロパティを一括配布します。
    プロパティの一括配布については,マニュアル「Hitachi Command Suite Tuning Manager 運用管理ガイド」のエージェント固有のプロパティの一括配布について記載している個所を参照してください。

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