Tuning Manager - Agents
HTM - Agent for RAIDで監視するストレージシステムのインスタンス情報を設定します。インスタンス情報の設定は,PFM - Agentホストで実施します。
- この項の構成
- (1) 設定するインスタンス情報を確認する
- (2) インスタンス環境を構築する
- (3) インスタンス環境の設定を確認する
設定するインスタンス情報を次の表に示します。セットアップの操作を始める前に,「表5-6 VSP Gx00モデル,VSP Fx00モデル,VSP E990,HUS VM,VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,Virtual Storage Platformシリーズ,Universal Storage Platform V/VMシリーズ,Hitachi USP,およびSANRISE HシリーズでのHTM - Agent for RAIDのインスタンス情報(UNIXの場合)」の情報をあらかじめ確認してください。また,TCP/IP接続を使用して収集できるパフォーマンスデータを収集したい場合には,「表5-7 TCP/IP接続を使用してパフォーマンスデータを収集する場合のインスタンス情報(VSP Gx00モデル,VSP Fx00モデル,VSP E990,HUS VM,VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,およびVirtual Storage Platformシリーズ)(UNIXの場合)」の情報も併せて確認してください。
項目 説明 Storage Model 管理するストレージシステムの形式として,「2」を指定する。この指定は必須。 Method for collecting※1 パフォーマンスデータ収集時の接続方式を指定する。
デフォルト値は「1」。
- コマンドデバイスを使用する場合
「1」- TCP/IP接続を使用する場合
「2」- コマンドデバイスおよびTCP/IP接続を使用する場合
「3」
- 注意
- ストレージシステムがUniversal Storage Platform V/VMシリーズ,Hitachi USP,およびSANRISE Hシリーズの場合はTCP/IP接続を使用できないため,「1」を選択してください。
- TCP/IP接続を使用して収集できるパフォーマンスデータのその他の制限事項の詳細については「N.2 TCP/IP接続を使用してパフォーマンスデータを収集する場合の制限事項」を参照してください。
Command Device File Name jpctdlistraidコマンドで出力されるコマンドデバイスのデバイスファイル名※2を指定する。HTM - Agent for RAIDは,このコマンドデバイスを使ってストレージシステムの情報を取得する。
Linuxの場合,ディスクデバイスの再スキャンによって/dev/sd形式のデバイスファイル名が変更されることがあるため,永続的な名称であるWWIDベースのデバイス名を指定することをお勧めする。WWIDベースのデバイス名の指定方法については,「5.1.2 VSP Gx00モデル,VSP Fx00モデル,VSP E990,HUS VM,VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,Virtual Storage Platformシリーズ,Universal Storage Platform V/VMシリーズ,Hitachi USP,およびSANRISE Hシリーズのセットアップ」を参照のこと。
なお,VMWare High Availability環境の場合,永続的な名称であるWWIDベースのデバイス名を指定すること。デバイスファイル名を指定した場合,仮想マシン移動時にAgent for RAIDが正しく動作しません。Unassigned Open Volume Monitoring※3 オープンシステム用のエミュレーションタイプが設定された論理デバイスのうち,ポートにマッピングされていない論理デバイスおよび論理デバイスが所属するパリティグループを監視対象にするかどうかを指定する。 値を入力しない場合,デフォルト値「Y」が設定される。「Y」,「y」,「N」,および「n」以外の値を入力した場合,再度,入力を要求される。
- ポートにマッピングされていない論理デバイスおよび論理デバイスが所属するパリティグループを監視対象に含める場合
「Y」または「y」- ポートにマッピングされていない論理デバイスおよび論理デバイスが所属するパリティグループを監視対象に含めない場合
「N」または「n」Mainframe Volume Monitoring※3 メインフレーム用のエミュレーションタイプが設定された論理デバイスを監視対象に含めるかどうかを指定する。 値を入力しない場合,デフォルト値「Y」が設定される。「Y」,「y」,「N」,および「n」以外の値を入力した場合,再度,入力を要求される。
- メインフレーム用のエミュレーションタイプが設定された論理デバイスを監視対象に含める場合
「Y」または「y」- メインフレーム用のエミュレーションタイプが設定された論理デバイスを監視対象に含めない場合
「N」または「n」Store Version※4 使用するStoreバージョンを指定する。Storeバージョンについては「13.1.2 StoreデータベースからHybrid Storeへ移行する(同一ホストでの移行の場合)」を参照のこと。
デフォルト値は「2.0」。
指定できる値は,「1.0」または「2.0」。
- 注※1
- OSがAIXまたはHP-UXの場合,この項目は表示されません。
- 注※2
- AIXのrendevコマンドを使用してデバイスファイル名を変更する場合,「hdisk」と半角英数字だけで表す任意の文字列をつなげたデバイスファイル名が使用できます。
- 注※3
- ストレージシステムのマイクロコードのバージョンによっては,Mainframe Volume MonitoringおよびUnassigned Open Volume Monitoringの設定を有効にしても,その機能を使用できません。
- 注※4
- Store Versionは,Storeデータベースで運用している場合で,新規にインスタンス環境を設定するときだけ指定できる項目です。インスタンス環境を更新するときは指定できません。
項目 説明 Storage IP Address or Host Name 次のIPアドレスまたはホスト名を指定する。
- VSP Gx00モデル,VSP Fx00モデル,VSP E990の場合
監視対象のストレージシステムを管理するSVP- VSP Gx00モデル,VSP Fx00モデル,VSP E990以外のストレージシステムの場合
監視対象のストレージシステム
Method for collectingで「3」を選択したとき,Command Device File Nameで指定したコマンドデバイスが属しているストレージシステムのIPアドレスまたはホスト名を指定してください。Storage User ID 「5.1.2 VSP Gx00モデル,VSP Fx00モデル,VSP E990,HUS VM,VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,Virtual Storage Platformシリーズ,Universal Storage Platform V/VMシリーズ,Hitachi USP,およびSANRISE Hシリーズのセットアップ」の「(1) Storage Navigatorのユーザーアカウントを作成する(VSP Gx00モデル,VSP Fx00モデル,VSP E990,HUS VM,VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,およびVirtual Storage Platformシリーズ) 」で作成したユーザーアカウントのユーザーIDを指定する。
Storage Password 「5.1.2 VSP Gx00モデル,VSP Fx00モデル,VSP E990,HUS VM,VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,Virtual Storage Platformシリーズ,Universal Storage Platform V/VMシリーズ,Hitachi USP,およびSANRISE Hシリーズのセットアップ」の「(1) Storage Navigatorのユーザーアカウントを作成する(VSP Gx00モデル,VSP Fx00モデル,VSP E990,HUS VM,VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,およびVirtual Storage Platformシリーズ) 」で作成したユーザーアカウントのパスワードを指定する。
Java VM Heap Memory Java VMの所要メモリーを指定する。指定する所要メモリーの値については,「A.2.4 TCP/IP接続を使用したパフォーマンスデータ収集プロセスのメモリー所要量」を参照してください。 デフォルト値は「1」。
- 「1」:0.5GB
- 「2」:1GB
- 「3」:2GB
- 「4」:4GB
- 「5」:8GB
Details of storage model ストレージ種別を指定する。
- 「11」:Virtual Storage Platformシリーズ
- 「12」:VSP G1000,G1500,VSP F1500
- 「13」:VSP 5000シリーズ
- 「21」:HUS VM
- 「22」:VSP Gx00モデル,VSP Fx00モデル,VSP E990
SVP Port No Details of storage modelに「22」を指定した場合に,ポート番号を指定する。
デフォルト値は「1099」。この値はストレージシステムのRMIIFRegistのポート番号の初期値と同じ。ストレージシステムのポート番号を変更する場合は,ストレージシステムのマニュアルの,SVPで使用するポート番号の変更・初期化について説明している個所を参照のこと。
指定できる値は,0~65535。Serial No Details of storage modelに「22」を指定した場合に,ストレージシステムのシリアル番号を指定する。
指定できる値は,10000~999999。SVP HTTPS Port No Details of storage modelに「22」を指定した場合に,HTM - Agent for RAIDをインストールしているホストからSVPにHTTPSプロトコルで接続する場合のポート番号を指定する。
デフォルト値は「443」。この値はストレージシステムのMAPPWebServerHttpsのポート番号の初期値と同じ。ストレージシステムのポート番号を変更する場合は,ストレージシステムのマニュアルの,SVPで使用するポート番号の変更・初期化について説明している個所を参照のこと。
指定できる値は,0~65535。
インスタンス環境を構築する際はjpcconf inst setup(jpcinssetup)コマンドを使用します。
jpcconf inst setup(jpcinssetup)コマンドの設定と,情報を取得できる論理デバイスの対応を「表5-8 jpcconf inst setup(jpcinssetup)の設定と情報を取得できる論理デバイス(VSP Gx00モデル,VSP Fx00モデル,VSP E990,HUS VM,VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,Virtual Storage Platformシリーズ,Universal Storage Platform V/VMシリーズ,Hitachi USP,およびSANRISE Hシリーズの場合)(UNIXの場合)」,パリティグループの対応を「表5-9 jpcconf inst setup(jpcinssetup)の設定と情報を取得できるパリティグループ(VSP Gx00モデル,VSP Fx00モデル,VSP E990,HUS VM,VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,Virtual Storage Platformシリーズ,Universal Storage Platform V/VMシリーズ,Hitachi USP,およびSANRISE Hシリーズの場合)(UNIXの場合)」に示します。
jpcconf inst setup(jpcinssetup)の設定 Unassigned Open Volume Monitoring※1,※2 Y Y N N Mainframe Volume Monitoring Y N Y N 論理デバイスの種類 LDEV番号が割り当てられている論理デバイス ポートにLUNパスが設定されているオープンシステム用のエミュレーションタイプが設定された論理デバイス ○ ○ ○ ○ ポートにLUNパスが設定されていないオープンシステム用のエミュレーションタイプが設定された論理デバイス ○ ○ × × メインフレーム用のエミュレーションタイプが設定された論理デバイス ○ × ○ × VMwareのVVolを使用している環境のSLU ○ ○ × × LDEV番号が割り当てられていない論理デバイス × × × × ○:HTM - Agent for RAIDで情報を取得できる論理デバイス
×:HTM - Agent for RAIDで情報を取得できない論理デバイス
- 注※1
- プールボリュームがストレージシステム内に存在する場合,Unassigned Open Volume Monitoringの設定が「Y」である必要があります。「N」または「n」を設定した場合,次のパリティグループおよびLDEV利用率フィールドの値にプールボリュームへのI/Oで発生する利用率が含まれません。
- RAID Group Summary(PI_RGS)レコードのBusy %フィールドおよびMax Busy %フィールド
- LDEV Summary - Extended(PI_LDE)レコード,LDEV Summary 1 - Extended(PI_LDE1)レコード,LDEV Summary 2 - Extended(PI_LDE2)レコード,および LDEV Summary 3 - Extended(PI_LDE3)レコードのBusy %フィールドおよびMax Busy %フィールド
- 注※2
- Universal Replicatorのジャーナルボリュームを監視する場合,Unassigned Open Volume Monitoringの設定が「Y」である必要があります。
jpcconf inst setup(jpcinssetup)の設定 Unassigned Open Volume Monitoring※1,※2 Y Y N N Mainframe Volume Monitoring Y N Y N パリティグループの種類 ポートにLUNパスが設定されているLDEVが存在するオープンシステム用のエミュレーションタイプのパリティグループ ○ ○ ○ ○ ポートにLUNパスが設定されているLDEVが存在しないオープンシステム用のエミュレーションタイプのパリティグループ
例:すべてのLDEVがDynamic Provisioning,Dynamic TieringまたはCopy-on-write Snapshotのプールボリュームであるパリティグループ○ ○ × × メインフレーム用のエミュレーションタイプのパリティグループ ○ × ○ × ○:HTM - Agent for RAIDで情報を取得できる論理デバイス
×:HTM - Agent for RAIDで情報を取得できない論理デバイス
- 注※1
- プールボリュームがストレージシステム内に存在する場合,Unassigned Open Volume Monitoringの設定が「Y」である必要があります。「N」または「n」を設定した場合,次のパリティグループおよびLDEV利用率フィールドの値にプールボリュームへのI/Oで発生する利用率が含まれません。
- RAID Group Summary(PI_RGS)レコードのBusy %フィールドおよびMax Busy %フィールド
- LDEV Summary - Extended(PI_LDE)レコード,LDEV Summary 1 - Extended(PI_LDE1)レコード,LDEV Summary 2 - Extended(PI_LDE2)レコード,および LDEV Summary 3 - Extended(PI_LDE3)レコードのBusy %フィールドおよびMax Busy %フィールド
- 注※2
- Universal Replicatorのジャーナルボリュームを監視する場合,Unassigned Open Volume Monitoringの設定が「Y」である必要があります。
VSP Gx00モデル,VSP Fx00モデル,VSP E990,HUS VM,VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,Virtual Storage Platformシリーズ,Universal Storage Platform V/VMシリーズ,Hitachi USP,およびSANRISE Hシリーズでの論理デバイスおよびパリティグループの種類と,これらを監視対象にするためのインスタンス情報の設定との対応を,次の表に示します。
論理デバイスおよびパリティグループの種類 監視対象にするための設定 オープンシステム用のエミュレーションタイプが設定された論理デバイスおよびパリティグループ ポートにマッピングされている論理デバイスおよび論理デバイスが所属するパリティグループ インスタンス情報の設定に関係なく,常に監視対象になる。 ポートにマッピングされていない論理デバイスおよび論理デバイスが所属するパリティグループ インスタンス情報を設定する際,Unassigned Open Volume Monitoringに「Y」または「y」を設定していれば,監視対象になる。 メインフレーム用のエミュレーションタイプが設定された論理デバイスおよびパリティグループ インスタンス情報を設定する際,Mainframe Volume Monitoring に「Y」または「y」を設定していれば,監視対象になる。 また,Copy-on-Write Snapshot/Thin ImageのプールボリュームやDynamic Provisioningのプールボリュームには,LUパスを設定できません。そのため,Copy-on-Write Snapshot/Thin ImageのプールボリュームやDynamic Provisioningのプールボリュームの利用率,およびプールボリュームが所属しているパリティグループの利用率に関する性能情報を取得するためには,Unassigned Open Volume Monitoringが「Y」または「y」である必要があります。
インスタンス環境を構築するには,jpcconf inst setup(jpcinssetup)コマンドを使用します。
- 注意
- インスタンス環境を設定していない場合,HTM - Agent for RAIDのサービスを起動できません。
- jpcconf inst setup(jpcinssetup)コマンドを使用してインスタンス環境を構築する際,インスタンス項目に誤りのある値を指定した場合でもコマンドは正常に終了します。しかし,その後レコードの収集を開始すると,エラーとなりパフォーマンスデータが収集されません。
- 1つの監視対象を複数のPFM - Agentのインスタンスから重複して監視することはできません。
次に,jpcconf inst setup(jpcinssetup)コマンドの実行手順を,対話形式の場合と非対話形式の場合に分けて説明します。jpcconf inst setup(jpcinssetup)コマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」のコマンドについて説明している章を参照してください。
- サービスキーおよびインスタンス名(32バイト以内の半角英数字で構成されるユニークな値。例えば,DKCシリアル番号など)を指定して,jpcconf inst setup(jpcinssetup)コマンドを実行する。
例えば,監視するストレージシステムのシリアル番号をインスタンス名に指定してインスタンス環境を構築する場合,次のように指定してコマンドを実行します(ここでは,シリアル番号が35053であるとします)。jpcconf inst setup -key RAID -inst 35053(jpcinssetup agtd -inst 35053)ネットワーク上のすべてのPFM - Agentのインスタンスで,ユニークなインスタンス名を使用してください。ただし,「lib」という名称は使用できません。- ストレージシステムのインスタンス情報を設定する。
「表5-6 VSP Gx00モデル,VSP Fx00モデル,VSP E990,HUS VM,VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,Virtual Storage Platformシリーズ,Universal Storage Platform V/VMシリーズ,Hitachi USP,およびSANRISE HシリーズでのHTM - Agent for RAIDのインスタンス情報(UNIXの場合)」および「表5-7 TCP/IP接続を使用してパフォーマンスデータを収集する場合のインスタンス情報(VSP Gx00モデル,VSP Fx00モデル,VSP E990,HUS VM,VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,およびVirtual Storage Platformシリーズ)(UNIXの場合)」に示した項目を,コマンドの指示に従って入力してください。デフォルトで表示されている値を,項目の入力とする場合,または値を指定しない場合は,リターンキーだけを押してください。すべての入力が終了すると,インスタンス環境が構築されます。
複数のインスタンスで稼働させる場合は,1および2の手順を繰り返し,各インスタンスについて設定してください。
- jpcconf inst setupコマンドで,定義ファイルのテンプレートを作成する。
次のようにコマンドを実行します。jpcconf inst setup -key RAID -noquery -template 定義ファイル名インスタンス環境の設定項目に対応するセクションおよびラベルが定義ファイルに出力されます。なお,[Instance Definitions]セクションのラベルに対応する値は,空白のままです。- 手順1で作成した定義ファイルのテンプレートを編集する。
インスタンス環境に合わせてテンプレートの設定値を編集します。定義ファイルで指定するプロダクト固有のラベルについては,「表5-6 VSP Gx00モデル,VSP Fx00モデル,VSP E990,HUS VM,VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,Virtual Storage Platformシリーズ,Universal Storage Platform V/VMシリーズ,Hitachi USP,およびSANRISE HシリーズでのHTM - Agent for RAIDのインスタンス情報(UNIXの場合)」および「表5-7 TCP/IP接続を使用してパフォーマンスデータを収集する場合のインスタンス情報(VSP Gx00モデル,VSP Fx00モデル,VSP E990,HUS VM,VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,およびVirtual Storage Platformシリーズ)(UNIXの場合)」を参照してください。
注意
- 定義ファイルのテンプレートとして出力されるファイルの[Instance Definitions]セクションには,次の表に示す項目以外の項目のラベルも出力されますが,これらはHTM - Agent for RAIDで使用できない項目です。次の表に示す項目のラベルだけに値を入力してください。
・表5-6 VSP Gx00モデル,VSP Fx00モデル,VSP E990,HUS VM,VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,Virtual Storage Platformシリーズ,Universal Storage Platform V/VMシリーズ,Hitachi USP,およびSANRISE HシリーズでのHTM - Agent for RAIDのインスタンス情報(UNIXの場合)
・表5-7 TCP/IP接続を使用してパフォーマンスデータを収集する場合のインスタンス情報(VSP Gx00モデル,VSP Fx00モデル,VSP E990,HUS VM,VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,およびVirtual Storage Platformシリーズ)(UNIXの場合)- 定義ファイルのテンプレートとして出力されるファイルに入力する項目のうち,デフォルト値が存在する項目に値を指定しない場合,デフォルト値が設定されます。
- 定義ファイルのテンプレートとして出力されるファイルは,出力元と同じバージョンのPFM - Agentだけで使用できます。
- jpcconf inst setupコマンドで,ストレージシステムのインスタンス情報を設定する。
インスタンス名を「35053」とするインスタンス環境を設定する場合のコマンド実行例を次に示します。インスタンス名には,32バイト以内の半角英数字で構成されるユニークな値を指定します。-inputオプションには,手順2で編集した定義ファイルを指定します。jpcconf inst setup -key RAID -inst 35053 -noquery -input 定義ファイル名
重要
- 定義ファイルにパスワードなどの秘匿情報が含まれる場合,定義ファイルはセキュリティを確保した安全な場所に保存し,使用後は削除するようにしてください。また,定義ファイルをホスト間で転送したいときには,SFTP(SSHトンネル経由のFTP)など,盗聴のおそれがない安全な方法を使用することをお勧めします。
jpcconf inst setup(jpcinssetup)コマンドを実行してインスタンス環境を設定したあと,次の確認作業を実施します。
- RAID Manager LIBまたはRAID Manager LIB XPがインストールされていることを確認する。
監視対象のストレージシステムがVSP Gx00モデル,VSP Fx00モデル,VSP E990,HUS VM,VSP 5000シリーズ,VSP G1000(VX7以外),G1500,VSP F1500,Virtual Storage Platform,Universal Storage Platform V/VM,またはHitachi USPの場合は,HTM - Agent for RAIDのインストール先となるホストにRAID Manager LIBがインストールされていることを確認してください。監視対象のストレージシステムがVX7,VP9500,H24000/H20000またはSANRISE Hシリーズの場合は,RAID Manager LIB XPがインストールされていることを確認してください。
必要なRAID Manager LIBまたはRAID Manager LIB XPについては,「ソフトウェア添付資料」の同一装置内前提ソフトウェアについて説明している個所を参照してください。- インスタンス環境の設定を検証する。
作成したインスタンス環境で運用を開始する前に,jpctdchkinstコマンドを実行して,インスタンスの設定を検証してください。jpctdchkinstコマンドは,設定されたインスタンス情報を参照して,HTM - Agent for RAIDが監視対象のストレージシステムから情報が取得できる設定になっているかどうかを検証します。jpctdchkinstコマンドの詳細については,「18.2.12 jpctdchkinst」を参照してください。構築されるインスタンス環境を次に示します。
- インスタンス環境のディレクトリ構成
次のディレクトリ下にインスタンス環境が構築されます。
物理ホストの場合:/opt/jp1pc/agtd
論理ホストの場合:環境ディレクトリ/jp1pc/agtd
構築されるインスタンス環境のディレクトリ構成を次に示します。表5-11 インスタンス環境のディレクトリ構成(UNIXの場合(HTM - Agent for RAID))
ディレクトリ名・ファイル名 説明 agent インスタンス名 conf_refresh_times.ini.sample 収集時刻定義ファイルのサンプルファイル jpcagt.ini Agent Collectorサービス起動情報ファイル jpcagt.ini.model※ Agent Collectorサービス起動情報ファイルのモデルファイル ldev_filter.ini.sample 論理デバイス定義ファイルのサンプルファイル log Agent Collectorサービス内部ログファイル格納ディレクトリ lu_port_filter.ini.sample LUの性能情報取得対象ポート指定ファイルのサンプル pmmcLogger.properties TCP/IPで性能情報を取得する機能が出力するログの設定ファイル system 内部ファイル格納ディレクトリ(Hybrid Storeの場合) store インスタンス名 *.DAT データモデル定義ファイル backup Storeデータベースで運用時の標準のデータベースバックアップ先ディレクトリ dump Storeデータベースで運用時の標準のデータベースエクスポート先ディレクトリ import Storeデータベースで運用時の標準のデータベースインポート先ディレクトリ jpcsto.ini Agent Storeサービス起動情報ファイル jpcsto.ini.model※ Agent Storeサービス起動情報ファイルのモデルファイル dbconfig.ini 設定記録ファイル(Hybrid Storeの場合) log Agent Storeサービス内部ログファイル格納ディレクトリ partial Storeデータベースで運用時の標準のデータベース部分バックアップ先ディレクトリ STPD PDレコードタイプのパフォーマンスデータ格納先ディレクトリ(Storeバージョン2.0の場合) STPI PIレコードタイプのパフォーマンスデータ格納先ディレクトリ(Storeバージョン2.0の場合) system 内部ファイル格納ディレクトリ(Hybrid Storeの場合) レコード名 パフォーマンスデータ格納先ディレクトリ(Hybrid Storeの場合)
- 注※
- インスタンス環境を構築した時点の設定値に戻したいときに使用します。
- インスタンス環境のサービスID
インスタンス環境のサービスIDは次のようになります。プロダクトID 機能ID インスタンス番号 インスタンス名 [ホスト名]HTM - Agent for RAIDの場合,インスタンス名にはjpcconf inst setup(jpcinssetup)コマンドで指定したインスタンス名が表示されます。
サービスIDについては,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の,付録に記載されている命名規則を参照してください。
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