4.1.2 JP1イベント監視の処理の流れ
エージェントで発生したJP1イベントを,ビューアーの画面に表示するまでの処理の流れを例に,イベント監視で使用するJP1/IM,JP1/Baseの機能連携について説明します。
図中の番号に従って説明します(図中の丸付き番号は,次に示す番号にそれぞれ対応しています)。
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エージェント上のJP1/IM - Agentの性能監視で発生したアラート,ログ監視で検知したログを,JP1イベント変換するよう,統合エージェント制御基盤に通知されます。
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統合エージェント制御基盤は,マネージャーの統合エージェント管理基盤へ転送します。
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統合エージェント管理基盤は,JP1イベント変換へ転送します。
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JP1イベント変換によって,マネージャーのイベントサービスにJP1イベントとして登録されます。
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一方,JP1/Baseのエージェント上で発生したJP1イベントは,エージェントのイベントサービスに登録されます。
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イベントサービスに登録されたJP1イベントは,JP1/Baseの転送設定ファイルで定義した内容に応じて,転送先に転送されます。
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登録されたJP1イベントの情報をイベント基盤サービスが取得します。
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イベントコンソールサービスは,イベント基盤サービスからJP1イベントの情報を取得します。
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インテリジェント統合管理基盤は,イベントコンソールサービスからJP1イベント情報を取得します。
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ビューアーの画面から,JP1イベントを監視します。
性能監視については「9.5.3 性能監視機能」を,ログ監視については「9.5.4 ログ監視機能」を,統合エージェント制御基盤と統合エージェント管理基盤については「9.5.2 統合エージェント基盤」を,イベント変換については「2.7.5 JP1イベント変換機能」を,イベントサービスについては「9.4.2 JP1/BaseによるJP1イベントの管理」を,構成管理については「9.4.3 システムの階層構成の管理」を,イベント基盤サービスについては「4.1.3 JP1/IM - Manager内部のJP1イベント制御の仕組み」を参照してください。
以降の説明では,イベント監視の処理の流れとして,上記の1〜4の説明を省略します。JP1/IM - Agentを利用した監視運用においては,エージェントのJP1/Baseのイベント監視の機能を,1〜4の機能に読み替えてください。