Hitachi

JP1 Version 13 JP1/Integrated Management 3 - Manager 導入・設計ガイド


4.1 JP1イベントによる集中監視

JP1/IMのセントラルコンソールは,システムで発生した重要な事象,例えばネットワークトラブルやマシンダウンなどを,JP1イベントによって集中監視します。

ここでは,集中監視を実現するための,次の機能について説明します。

なお,統合監視DBを使用すると,集中監視のための機能を拡張できます。拡張される機能について次の表に示します。

表4‒1 統合監視DBを使用する場合に拡張される機能

機能

概要

イベントの表示開始位置の指定

イベント一覧に表示するJP1イベントの表示開始位置を指定できるようになります。

JP1イベントの重大度の変更

重大度変更定義を設定して,条件に一致するJP1イベントの重大度を変更できるようになります。

JP1イベントの表示メッセージの変更

表示メッセージ変更定義を設定して,条件に一致するJP1イベントの表示メッセージを変更できるようになります。

統合監視DB内のイベント検索

検索するデータベースをイベントDBまたは統合監視DBのどちらにするか指定できるようになります。

JP1イベントのフィルタリング項目の追加

表示フィルターおよびユーザーフィルターでフィルタリングできる項目が増えます。

メモ情報の追加

メモ情報の設定機能が有効な場合,統合監視DBに登録されたJP1イベントにメモを追加できます。

統合監視DBのイベントレポート出力

統合監視DBに保存されたJP1イベントの情報をCSV出力できます。

繰り返しイベントの監視抑止

繰り返しイベント条件を設定して,条件に一致するJP1イベントのイベント一覧への表示や自動アクションの実行を抑止できるようになります。

ログイン時のイベント取得範囲の指定

ログイン時にJP1/IM - ViewがJP1/IM - Managerからイベントを取得する際,指定された期間分のイベントを統合監視DBから取得できるようになります。

JP1イベントを監視するための画面について次の図に示します。

図4‒1 [イベントコンソール]画面によるJP1イベント監視

[図データ]

[イベントコンソール]画面には,JP1イベントが一覧で表示されます。JP1イベントはJP1/Baseによって管理され,JP1/IMのさまざまな機能によって,最適に参照できます。

なお,この画面は,[表示開始位置指定]領域を開いた場合の画面です。統合監視DBを使用しない場合,[表示開始位置指定]領域は表示されません。

[イベントコンソール]画面での表示

JP1/IMでの参照時には,JP1イベントの属性の一つである重大度にアイコンを付加して,ビジュアルに識別できるようになっています。

JP1イベントの重大度には「[図データ]緊急」「[図データ]警戒」「[図データ]致命的」「[図データ]エラー」「[図データ]警告」「[図データ]通知」「[図データ]情報」,および「[図データ]デバッグ」があります。

〈この節の構成〉