Hitachi

JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 - Asset Console 構築・運用ガイド


9.1.1 インポートの流れ

インポートするときの作業の流れを方法別に説明します。

〈この項の構成〉

(1) 業務メニュー「インポート」からのインポートの流れ

業務メニュー「インポート」からインポートするときの作業の流れを次に示します。

  1. インポートするCSVファイルを作成する。

    資産管理データベースにインポートする情報を記述したCSVファイルを作成します。CSVファイルの1行目は、各項目のタイトル行とします。なお、エクスポートしたCSVファイルを使用して作成する場合は、必ず同一バージョンのAsset Consoleでエクスポートしたデータを使用してください。

    インポートの対象となる項目については、「20.4 業務メニューからのインポートおよびエクスポートの対象となる項目」を参照してください。

  2. 業務メニュー「インポート」を選択する。

    インポート画面が表示されます。

  3. インポートの条件を作成する。

    インポートする情報の種類(例えば「機器に関する情報」など)を選択したあと、Asset Consoleの管理項目に対して、CSVファイルの各項目を引き当てたり、固定値を設定したりして、条件を作成します。

  4. インポートの条件を登録する。

    任意の名前を付けて、条件を登録します。

  5. 登録した条件を指定して、インポートを実行する。

    条件の作成方法に誤りがあった場合は、警告のメッセージが表示されます。必要に応じて条件を見直して、修正してください。

業務メニュー「インポート」からインポートする際の各作業方法は、「16.10 資産情報を一括で更新する(インポート)」を参照してください。

(2) jamCsvImport.batでのインポートの流れ

jamCsvImport.batを実行してインポートするときの作業の流れを次に示します。

  1. インポートするCSVファイルを作成する。

    資産管理データベースにインポートする情報を記述したCSVファイルを作成します。CSVファイルの1行目は、各項目のタイトル行とします。インポートの対象となる項目は、業務メニュー「インポート」からのインポートと同じです。インポートの対象となる項目については「20.4 業務メニューからのインポートおよびエクスポートの対象となる項目」を参照してください。

  2. 資産管理サーバ上のコマンドラインから、jamCsvImport.batを実行する。

    指定した条件に従って、インポートが実行されます。エラーとなった場合は、エラーメッセージが表示されます。

    jamCsvImport.batの実行方法については、「9.1.3 jamCsvImport.batの実行」を参照してください。

注意事項
  • カスタマイズの資産種別を指定してインポートする場合は、必ず同一バージョンのAsset Consoleでエクスポートしたデータを使用してください。

  • Asset Consoleのバージョンアップに伴って、資産管理データベースで管理する項目が増えた場合に、インポートおよびエクスポートの対象となる項目が増えることがあります。それによって、バージョンアップ前にエクスポートしたデータを、指定した条件でインポートできない場合があります。

    バージョンアップ前にエクスポートしたデータをインポートするときは、CSVファイルに、バージョンアップ後に追加されたプロパティ項目を記述してください。

(3) jamimportコマンドでのインポートの流れ

注意事項

Asset Consoleのサービス、コマンド、およびタスクを次に示す順番ですべて停止したあとで、jamimportコマンドを実行してください。

  1. World Wide Web Publishing ServiceまたはWorld Wide Web Publishing

  2. Asset Consoleのコマンドおよびタスク

また、jamimportコマンドを実行したあとにAsset Consoleを使用するときは、停止時と逆の順番でサービスを起動してください。

jamimportコマンドを実行してインポートするときの作業の流れを次に示します。

  1. インポートする情報と対応するクラスを確認する。

    資産管理データベースにインポートする情報が、どのクラスに該当するかを確認します。また、インポートするクラスに応じて、同時にインポートが必要なクラスがあるかどうかも確認します。

    インポートする情報に該当するクラスと、クラスの関連については「9.1.4 jamimportコマンドでインポートする情報とクラスとの対応」を参照してください。

  2. インポートするCSVファイルを作成する。

    資産管理データベースにインポートする情報をフォーマットに従って記述したファイル(データファイル)をCSVファイルで作成します。データファイルはインポートするクラスにつき1つ作成します。

    データファイルを作成する際は、新規に情報を登録する場合も含めて、該当するクラスをエクスポートしたCSVファイルを利用すると便利です。

    エクスポートの手順については「9.2 CSVデータの出力(エクスポート)」を、データファイルの作成方法については「9.1.6 データファイルの作成」を参照してください。

  3. データファイル名定義ファイルを作成する。

    複数のデータファイルを一括してインポートする場合、インポートするデータファイル名を定義したファイル(データファイル名定義ファイル)を作成します。インポートするデータファイルが1つだけの場合は不要です。

    データファイル名定義ファイルの作成方法については「9.1.7 データファイル名定義ファイルの作成」を参照してください。

  4. jamimportコマンドを実行する。

    資産管理サーバ上のコマンドラインから、jamimportコマンドを実行します。

    jamimportコマンドについては、「9.1.8 jamimport(インポート)コマンドの実行」を参照してください。

    jamimportコマンドを実行すると、CSVファイルに記述した資産情報が資産管理データベースに登録されます。複数のデータファイルがある場合は、データファイル名定義ファイルに記述した順序で取り込まれます。

    なお、アソシエーションクラスをインポートする場合は、関連づけるオブジェクトクラスを先にインポートしておく必要があります。

    データに誤りがあった場合

    データファイルが取り込まれると、項目タイトル行がチェックされます。項目タイトル行が資産管理データベースのテーブルと不整合であるなどの誤りがあった場合は、その時点でインポート処理は終了されます。

    項目タイトル行に誤りがなければ、データ行に記述したオペレーションコードの内容に従って、データ行が1行ずつインポートされます。データに誤りがあった場合は、インポート処理は継続しますが、誤りのあった行はインポートされません。