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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 - Asset Console 構築・運用ガイド


9.1.3 jamCsvImport.batの実行

業務メニュー「インポート」と同等のインポートをコマンドラインから実行するjamCsvImport.batの機能、形式、オプション、戻り値、コマンド実行時の注意事項および実行例について説明します。

なお、jamCsvImport.batは次のフォルダに格納されています。

<Asset Consoleのインストール先フォルダ>\exe

〈この項の構成〉

(1) 機能

CSVファイルのデータを資産管理データベースに登録、更新および削除します。CSVファイルの情報は、条件に従って一括して資産管理データベースに登録されます。条件の作成方法については、「16.10.2 インポートの条件を作成する」を参照してください。

また、資産種別を指定すると、デフォルトの設定で一括して資産管理データベースに登録されます。デフォルトの設定でインポートされる項目については、「20.4 業務メニューからのインポートおよびエクスポートの対象となる項目」を参照してください。

(2) 形式

jamCsvImport.bat "CSVファイルのパス"  " { -c 条件名 [-o 処理方式] | -a 資産種別 -o 処理方式 } "

(3) オプション

CSVファイルのパス

インポートするCSVファイルをフルパスで指定します。このオプションは、必ず指定してください。

-c 条件名

インポート画面で保存した、インポートの条件名を指定します。

-o 処理方式

インポートの処理方式を次の表に示すコードで指定します。このオプションは、条件名を指定した場合は省略できます。資産種別を指定した場合は、必ず指定してください。

処理方式

内容

001

追加

002

更新

003

追加更新

004

削除

-a 資産種別

インポートする資産情報の種類を、次の表に示すコードで指定します。このオプションを指定した場合、デフォルトの設定でインポートされます。

表9‒1 資産種別のコード

コード

内容

001

機器に関する情報

002

インストールソフトウェア情報

003

インストールソフトウェアリスト

004

ソフトウェア情報

005

ソフトウェアリスト

006

組織管理情報

007

ユーザ管理情報

008

設置場所情報

009

保守契約情報

010

レンタル契約情報

011

リース契約情報

012

ボリューム契約

013

IPグループ情報

014

機器カタログ

015

カスタマイズ(ユーザレポート)

016

カスタマイズ(書式)

017

カスタマイズ(ITDM2管理情報取得)

018

カスタマイズ(インポート/エクスポート定義)

019

問題点管理

020

ライセンス割り当て

021

パッチ情報

022

ウィルス定義情報

023

カスタマイズ(案件定義)

024

カスタマイズ(契約履歴)

025

関連資産情報

026

分掌情報

027

分掌割り当て

(4) 戻り値

次の戻り値を返します。

戻り値

内容

0

正常終了。

1

該当するデータがありませんでした。

2以上

処理中にエラーが発生しました。

(5) コマンド実行時の注意事項

Administrators権限を持つユーザでjamCsvImport.batを実行してください。

(6) 実行例

jamCsvImport.bat "c:\temp\Hardware.csv" -a 001 -o 001

コマンドを実行する際にファイルパスを省略すると、<Asset Consoleのインストール先フォルダ>\scriptworkがカレントディレクトリになります。