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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 - Asset Console 構築・運用ガイド


9.1.7 データファイル名定義ファイルの作成

ここでは、jamimportコマンドで複数のデータファイルを一度にインポートする場合に作成する、データファイル名定義ファイルの記述形式および記述例について説明します。

〈この項の構成〉

(1) データファイル名定義ファイルの記述形式

データファイル名定義ファイルには、インポートするデータファイル名と、対応するオブジェクトクラス名を記述します。

アソシエーションクラスをインポートする場合は、インポートするデータファイル名、対応するアソシエーションクラス名、および関係を持つ2つのオブジェクトクラス名を記述します。

データファイル名定義ファイルの記述形式を次の図に示します。

図9‒5 データファイル名定義ファイルの記述形式

[図データ]

データファイル名定義ファイルに記述する各項目について説明します。

データファイル名

インポートするデータファイル名をパスで記述します。フルパスと相対パスのどちらで指定してもかまいません。なお、相対パスは、データファイル名定義ファイルの存在するパスを基点とします。また、「.\」や「..\」などは指定できません。

オブジェクトクラス名およびアソシエーションクラス名

記述したデータファイルに対応するクラス名またはクラス名を記述します。

関連オブジェクトクラス名、もう一方の関連オブジェクトクラス名

アソシエーションクラスをインポートする場合にだけ記述します。

アソシエーションクラスとして関係を持つ2つのオブジェクトクラス名を記述します。

なお、関連オブジェクトクラス名、もう一方の関連オブジェクトクラス名は省略することもできます。

クラス名については、「20.1 クラス構成」を参照してください。

(2) データファイル名定義ファイルの記述例(オブジェクトクラス)

オブジェクトクラスをインポートする場合のデータファイル名定義ファイルの記述例について説明します。

データファイル名定義ファイルの記述例を次の図に示します。

図9‒6 データファイル名定義ファイルの記述例(オブジェクトクラス)

[図データ]

1行目は、データファイル名が「C:\temp\AssetInfo.csv」、オブジェクトクラス名が「AssetInfo(資産情報)」であることを示しています。

jamimportコマンドを実行することで、「C:\temp\AssetInfo.csv」の内容を、オブジェクトクラス「AssetInfo」にインポートします。

2行目以降も、1行目と同様に処理されます。

(3) データファイル名定義ファイルの作成(アソシエーションクラス)

アソシエーションクラスをインポートする場合のデータファイル名定義ファイルの記述例について説明します。

データファイル名定義ファイルの記述例を次の図に示します。

図9‒7 データファイル名定義ファイルの記述例(アソシエーションクラス)

[図データ]

1行目は、データファイル名が「C:\temp\ContMLink.csv」、アソシエーションクラス名が「ContractMaintenanceLink(保守契約と資産情報)」、関係を持つオブジェクトクラス名が「AssetInfo(資産情報)」と「Contract(契約情報)」であることを示しています。

jamimportコマンドを実行することで、「C:\temp\ContMLink.csv」の内容を、アソシエーションクラス「ContractMaintenanceLink」にインポートします。

2行目以降も、1行目と同様に処理されます。