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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 - Asset Console 構築・運用ガイド


9.1.8 jamimport(インポート)コマンドの実行

インポートを実行するjamimportコマンドの機能、形式、オプション、戻り値、コマンド実行時の注意事項および実行例について説明します。

なお、コマンドの実行ファイルは次のフォルダに格納されています。

<Asset Consoleのインストール先フォルダ>¥exe

〈この項の構成〉

(1) 機能

CSVファイルのデータを資産管理データベースに登録、更新します。CSVファイルの情報は、取捨選択されることなく、一括して資産管理データベースに登録されます。また、登録するためのCSVファイルは、クラスごとに作成します。

複数クラスの情報を一度に登録する場合は、データファイル名定義ファイルが必要です。

(2) 形式

jamimport
      {{-f データファイル名
          -gc オブジェクトクラス名またはアソシエーションクラス名}
       | -dc データファイル名定義ファイル}
      [-e ログファイル名[-s]]
      [-l メッセージ種別]

(3) オプション

-f データファイル名

インポートするデータファイルが1つだけの場合に、データファイル名を指定します。データファイル名は、フルパスと相対パスのどちらで指定してもかまいません。

このオプションは、必ず-gcオプションと同時に指定してください。また、-dcオプションとは同時に指定できません。

-gc オブジェクトクラス名またはアソシエーションクラス名

インポートするデータファイルが1つだけの場合に、そのデータファイルに対応するクラス名を指定します。

オブジェクトクラスをインポートするときはオブジェクトクラス名を指定し、アソシエーションクラスをインポートするときはアソシエーションクラス名を指定します。クラス名については、「20.1 クラス構成」を参照してください。

このオプションは、必ず-fオプションと同時に指定してください。また、-dcオプションとは同時に指定できません。

-dc データファイル名定義ファイル

複数のデータファイルを一括してインポートする場合に指定します。このオプションは、-fおよび-gcオプションと同時に指定できません。

データファイル名定義ファイルは、フルパスと相対パスのどちらで指定してもかまいません。

-e ログファイル名

通常はコンソールに出力されるメッセージをファイルに出力させるときに指定します。メッセージを出力させるファイル名をログファイル名として指定します。

このオプションは省略できます。省略した場合は、メッセージがjamimportコマンドを実行したコンソール上に出力されます。

ログファイルの出力フォーマットについては、「17. トラブルシューティング」を参照してください。

-s

インポートの処理件数が進ちょく状況としてコンソール上に出力されます。このオプションは、-eオプション使用時にだけ指定できます。省略した場合は、処理件数が出力されません。

進ちょく状況は、50件処理するごとに出力されます。

-l メッセージ種別

ログファイルに出力されるメッセージの種別を指定します。このオプションは省略できます。省略した場合は、「E」が設定されます。

指定できるメッセージの種別と出力される情報を次に示します。

E

プログラムを終了させなければならない、重度のトラブルが発生したことを通知するメッセージだけが出力されます。

W

次の2種類のメッセージが出力されます。

  • 「E」のメッセージ

  • プログラムを終了させる必要はありませんが、一部機能が使えないなどのトラブルが発生したことを通知するメッセージ

I

「E」、「W」のメッセージおよび情報を通知するメッセージが出力されます。

(4) 戻り値

次の戻り値を返します。

戻り値

内容

0

正常終了。

1

警告要因は発生しましたが、処理は正常に終了しました。

11

コマンドオプションの書式に誤りがあります。

21

インポートファイルにアクセスできないかまたは内容に誤りがあります。

52

ユーザによってキャンセルされました。

101以上

そのほかのエラーでコマンドが終了しました。

(5) コマンド実行時の注意事項

(6) 実行例

jamimport -f "c:\temp\Hardware.csv" -gc HardwareInfo