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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 運用ガイド


1.9.6 利用されていない機器を確認する流れ

効率的に資産を運用するために、機器の利用状況を確認して、利用されていない機器を回収します。

利用されていない機器を回収する流れを次に示します。

1.機器の利用状況を調査する

利用されていない機器を発見するために、JP1/IT Desktop Management 2で管理している機器を更新日で絞り込み、一定期間情報が更新されていない機器を確認します。情報が更新されていない機器の利用者に、機器の必要性や利用状況を確認します。

2.機器を回収する

利用状況を調査した機器について、必要性が低いものを回収します。

回収予定を計画し、機器の利用者に機器の回収について通知します。回収予定日になったら、機器を回収します。

回収した機器が在庫になります。必要に応じて回収した機器を配布し、効率的に資産を運用してください。

〈この項の構成〉

(1) 機器の利用状況を調査する流れ

利用されていない機器を発見するために、機器情報の更新日時を確認します。長期間更新されていない機器は、利用者に機器の利用状況を確認して、機器を回収するかどうかを判断します。

1.利用されていない機器を確認する

機器画面の[機器情報]画面で、[更新日時]を条件に機器情報を絞り込みます。例えば、機器情報の[更新日時]が31日以上前の機器を表示するフィルタを作成して、長期間利用されていない機器を把握します。

機器の利用者に、機器が利用されていないことを通知し、機器の必要性や利用状況を確認します。

ヒント

機器画面の[サマリ]−[ダッシュボード]画面に表示される[観点ごとの機器台数]パネルでは、作成したフィルタおよびカスタムグループごとに管理対象の機器の台数を確認できます。素早く機器情報を把握したい場合は、このパネルを利用することをお勧めします。

2.機器を回収するかどうかを判断する

利用状況を確認した結果、機器の必要性が低いとわかった場合は、機器の回収を計画します。また、エラーによって機器情報が更新されていない場合は、エラーの原因を調査して対処します。

3.機器の回収予定日を設定する

資産画面で、利用されていないと判断した機器の回収予定日を設定します。[予定資産状態]を「在庫」にして、[変更予定日]に機器を回収する予定日を入力します。

ヒント

機器の回収予定日を設定するときは、資産の一覧を設置場所または部署で並べ替えることをお勧めします。同じ場所にある機器の回収予定日を同日に設定することで、効率的に回収を行えます。

利用されていない機器が確認でき、回収対象の機器を特定できます。

ヒント

機器情報の更新間隔は、機器に適用したエージェント設定によって変更できます。エージェント設定は、設定画面の[エージェント]−[Windows エージェント設定とインストールセットの作成]画面で作成できます。

関連リンク

(2) 利用しなくなった機器を回収する流れ

利用しなくなった機器を在庫に戻す場合、回収予定日になったら機器を回収します。回収前に機器の一覧を作成し、一覧を基に機器を回収してください。機器を回収したらハードウェア資産情報を最新の状態にメンテナンスします。また、移管して問題ないソフトウェアライセンスであれば、回収した機器に割り当てられていたソフトウェアライセンスを、別の機器に移管します。

ヒント

ダイジェストレポートの[ハードウェア資産の予定]で、回収予定([予定資産状態]が「在庫」)の機器の台数を確認することもできます。また、ダイジェストレポートをメールで送付することもできます。

ヒント

スムーズに回収するため、回収する機器の利用者に、機器を回収する理由や回収予定日を事前に通知しておくことをお勧めします。

1.回収する機器の一覧を作成する

機器を回収するため、回収する機器の一覧を作成します。[予定資産状態]が「在庫」のハードウェア資産情報をCSVファイルにエクスポートしてください。ハードウェア資産情報のうち、回収時に必要な情報をエクスポートします。例えば、回収する機器を識別するために[資産管理番号]を、設置場所を確認するために[部署]、[設置場所]を、利用者と連絡を取るために[利用者名]、[メールアドレス]、[電話番号]などの項目をエクスポートしてください。

ヒント

ハードウェア資産情報をエクスポートするときは、効率良く回収するために、[部署]や[設置場所]などを基準に並べ替えておくと便利です。ハードウェア資産情報は、操作画面上の項目名をクリックすると並べ替えができます。

重要

回収する機器がネットワークモニタを有効にしている場合、回収前にネットワークモニタを無効にする必要があります。

2.機器を回収する

エクスポートした一覧を基に機器を回収します。配送業者に機器の回収を依頼する場合は、一覧を渡して作業してもらいます。

機器を回収したら、エクスポートした一覧の情報と照らし合わせて、回収結果が正しいか確認します。

3.ハードウェア資産情報をメンテナンスする

回収が完了したら、ハードウェア資産情報を最新の状態にメンテナンスします。資産画面の[ハードウェア資産]画面で、回収した機器の[資産状態]を「運用中」から「在庫」に変更します。また、[設置場所]に機器の保管場所を指定して、[部署]や利用者情報をシステム管理者の情報に変更します。

4.ソフトウェアライセンスを別の機器に移管する

回収した機器に割り当てられていたソフトウェアライセンスを有効利用するため、別の機器にソフトウェアライセンスを移管します。

ヒント

ソフトウェアライセンスを移管しない場合は、ソフトウェアライセンスの割り当てを解除します。

回収した機器は在庫として管理します。

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