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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 運用ガイド


1.9.7 機器を滅却する流れ

リプレースや修理などに伴って機器を回収した場合に、古くなったり壊れたりして今後使用しない機器があるときは、機器を滅却します。

機器を滅却する流れを次に示します。

1.滅却対象の機器を決定する

回収した機器のうち、今後使用しない機器があるときは滅却対象にします。滅却対象の機器は、情報漏えいを防ぐためディスクの内容を完全に消去します。

2.機器を廃棄する

滅却予定日になったら機器を廃棄します。

不要になった機器が廃棄され、滅却が完了します。

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〈この項の構成〉

(1) 滅却対象の機器を決定する流れ

リプレースや修理などに伴って機器を回収した場合に、古くなったり壊れたりして今後使用しない機器があるときは、滅却対象にします。今後も使用することがある機器は在庫として保管します。

1.今後使用しない機器がないか確認する

回収した機器の中に、今後使用しない機器がないかを確認します。

例えば、利用年数が5年以上経過している機器を滅却する方針の場合は、資産画面の[ハードウェア資産]画面で、回収した機器の[登録日時]または[契約日]から、機器の利用年数を確認します。フィルタを利用すると、表示する情報を絞り込めます。

表示項目に[登録日時]または[契約日]が表示されていない場合は、一覧の項目名を右クリックして[表示項目の選択]を選択してください。表示されるダイアログで[登録日時]または[契約日]をチェックして[OK]ボタンをクリックすると、表示項目に[登録日時]または[契約日]が表示されます。なお、ハードウェア資産の契約情報が登録されていない場合は、[契約日]には「−」が表示されます。

2.滅却対象にする

今後使用しない機器がある場合は、滅却予定の機器として把握できるように、[予定資産状態]を「滅却」にして、[変更予定日]に滅却予定日を設定します。

3.ハードディスクに格納されているデータを完全に消去する

滅却対象の機器は、情報漏えいを防ぐため、専用のツールを使用してハードディスクに格納されているデータを完全に消去します。

スマートデバイスを滅却する場合は、[ハードウェア資産]画面で[機器一覧へ]ボタンをクリックして機器画面に移動したあと、[操作メニュー]の[初期化する(スマートデバイス)]を選択してスマートデバイスを初期化します。

在庫として残す機器は、必要なときにすぐに利用できるようにディスクコピーします。

滅却対象の機器は、いつでも廃棄できる状態になります。

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(2) 機器を廃棄する流れ

今後使用しない機器は、滅却予定日になったら廃棄します。廃棄前に機器の一覧を作成して、一覧を基に機器を廃棄します。機器を廃棄したらハードウェア資産情報を最新の状態にメンテナンスします。

1.廃棄する機器の一覧を作成する

機器を廃棄するため、廃棄する機器の一覧を作成します。[予定資産状態]が「滅却」のハードウェア資産情報をCSVファイルにエクスポートしてください。ハードウェア資産情報のうち、廃棄時に必要な情報をエクスポートします。例えば、廃棄する機器を識別するために[資産管理番号]などの項目をエクスポートしてください。

重要

廃棄する機器がネットワークモニタを有効にしている場合、廃棄前にネットワークモニタを無効にする必要があります。

2.機器を廃棄する

エクスポートした一覧を基に機器を廃棄します。廃棄業者に廃棄を依頼する場合は、一覧を渡して作業してもらいます。

3.ハードウェア資産情報をメンテナンスする

廃棄が完了したら、ハードウェア資産情報を最新の状態にメンテナンスします。資産画面の[ハードウェア資産]画面で、廃棄した機器の[資産状態]を「在庫」から「滅却」に変更します。

ヒント

ハードウェア資産の[資産状態]を「滅却」にすると、対応する機器情報は削除されます。

ヒント

ネットワークモニタを有効にしている場合、ハードウェア資産の[資産状態]を「滅却」にすると、対応する機器の情報がネットワーク制御リストから削除されます。ただし、対応する機器にエージェントが導入されていて、ネットワークに接続している場合、自動的に、機器が再び管理対象になってネットワーク制御リストに再登録されます。

機器の廃棄が完了します。なお、廃棄した機器のハードウェア資産情報は、[資産状態]が「滅却」の機器として残ります。

また、滅却した機器に関する契約は、必要に応じて解約します。

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