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JP1 Version 12 JP1/Service Support 構築・運用ガイド


6.5.1 JP1/Service Supportのアップグレード手順

JP1/Service Supportをアップグレードする手順について説明します。なお,JP1/Service Support Starter EditionとJP1/Service Support(Standard)のバージョンが異なっていても,アップグレードできます。また,アップグレードインストールの前に,作業失敗時のリカバリー用に案件管理DBのバックアップを取得してください。詳細については,「6.2.3 環境のバックアップ」を参照してください。

  1. 提供媒体を該当するドライブに入れ,インストールする。

    自動的に起動するインストーラーの指示に従ってインストールしてください。

    インストール先フォルダには,前回インストール時と同じインストール先が指定されます。

    ユーザー情報,およびスタートメニューに表示されるプログラム名は,前回インストール時に設定した内容が引き継がれます。

  2. 再起動を要求された場合は,OSを再起動する。

  3. jsssetup.batコマンドを実行する。

    スタートメニューの[プログラム]−[JP1_Service Support]−[JP1_SSコマンドプロンプト]を起動して,jsssetup.batコマンドを実行し,JP1/Service Supportをセットアップします。

    案件管理DBの内容を引き継いでセットアップするため,次に示すオプションを指定してください。

    • 異なるバージョンの場合(バージョンアップ)

      -vupオプションだけを指定する。

    • 同じバージョンの場合

      -rオプションだけを指定する。

    異なるバージョンの場合,案件管理DBが格納されているドライブに,案件管理DBのサイズによって次の空き容量が必要です。

    表6‒10 JP1/Service Support 09-00または09-50からアップグレードする場合

    案件管理DBのサイズ

    必要な空き容量

    S

    0.3ギガバイト

    M

    1.3ギガバイト

    L

    2.5ギガバイト

    LL

    4.7ギガバイト

    XL

    09-00および09-50にXLサイズは存在しないため対象外

    表6‒11 JP1/Service Support 10-00または10-10からアップグレードする場合

    案件管理DBのサイズ

    必要な空き容量

    S

    0.2ギガバイト

    M

    1.2ギガバイト

    L

    2.4ギガバイト

    LL

    4.2ギガバイト

    XL

    10-00および10-10にXLサイズは存在しないため対象外

    表6‒12 JP1/Service Support 10-50または11-00からアップグレードする場合

    案件管理DBのサイズ

    必要な空き容量

    S

    0.1ギガバイト

    M

    0.4ギガバイト

    L

    1.1ギガバイト

    LL

    1.9ギガバイト

    XL

    1.9ギガバイト

    注※

    JP1/Service Support Advanced Editionを除くJP1/Service Support 10-50-03以降または11-00-02以降からアップグレードする場合,案件管理DBが格納されているドライブに空き容量は不要です。

    また,バージョンアップ時のセットアップ実行時には,一時ファイルが作成されます。そのため,上記の空き容量のほかに,JP1/Service Support(Standard)のインストール先フォルダに約400メガバイトの空き容量が必要になります。また,使用する製品によって必要なメモリ所要量が異なるため,リリースノートを参照して確認してください。

    その他の引数は,運用に合わせて次のように指定してください。jsssetup.batコマンドの詳細については,「12. コマンド」の「jsssetup.bat(セットアップ)」を参照してください。

    メールで案件を登録したい場合

    メールで案件を登録したい場合は,-tオプションを指定してマスターシステムおよび一時受付プロセスワークボードを作成してください。なお,マスターシステムおよび一時受付プロセスワークボードは,セットアップ時以外にもjsscreatesysandpwbコマンドで作成できます。jsscreatesysandpwbコマンドの詳細については,「12. コマンド」の「jsscreatesysandpwb(マスターシステム・一時受付プロセスワークボード作成)」を参照してください。

  4. jsschauthorityserverコマンドを実行する。

    LDAPサーバを認証サーバとする,またはJP1/Baseの認証機能を使用する場合,jsschauthorityserverコマンドを実行し,認証サーバを切り替えてください。LDAPサーバを認証サーバとしない,またはJP1/Baseの認証機能を使用しない場合,この手順は不要です。

    jsschauthorityserverコマンドの詳細については,「12. コマンド」の「jsschauthorityserver(認証サーバ切り替え)」を参照してください。

  5. jssdbbackup.batコマンドを実行する。

    jssdbbackup.batコマンドを実行し,新しい環境のバックアップを取得してください。引数には-oオプションおよび-maintオプションを指定してください。

    jssdbbackup.batコマンドの詳細については,「12. コマンド」の「jssdbbackup.bat(データベースバックアップ)」を参照してください。

なお,案件管理DBのサイズをXLに変更する手順については,「11.2.4 案件管理DBのサイズ拡張」を参照してください。

なお,HTMLマニュアルを[ヘルプ]ボタンから参照できるように設定している場合は,HTMLマニュアルを上書きする必要があります。上書きする手順については,「6.8 マニュアルの組み込み手順」を参照してください。