jsscreatesysandpwb(マスターシステム・一時受付プロセスワークボード作成)
機能
メールによる案件登録に必要な,マスターシステムと一時受付プロセスワークボードを作成します。
形式
jsscreatesysandpwb {-s | -p} - id ID
実行権限
Administrators権限
格納先フォルダ
JP1/SSパス\bin\
引数
-s
マスターシステムを作成するときに指定します。すでにマスターシステムが登録されている場合に-sオプションを指定すると,エラーになります。
マスターシステムを作成すると,次の項目が設定されます。
項目 |
設定される値 |
---|---|
システムID |
コマンドの-idオプションの引数で指定された文字列 |
システム名 |
マスターシステム |
コメント |
メールによる案件機能のためのマスターシステム |
状態 |
「使用中」 |
-p
一時受付プロセスワークボードを作成するときに指定します。一時受付プロセスワークボードを作成するには,マスターシステムが必要です。一時受付プロセスワークボードが使用するフォームは,インシデント管理プロセスに設定されたフォームになります。すでに一時受付プロセスワークボードが登録されている場合に-pオプションを指定すると,エラーになります。
一時受付プロセスワークボードを作成すると,次の項目が設定されます。
項目 |
設定される値 |
---|---|
プロセスワークボードID |
コマンドの-idオプションの引数で指定された文字列 |
システム名 |
マスターシステム |
プロセス |
インシデント管理プロセスの表示名 |
状態 |
「運用中」 |
プロセスワークボード管理者 |
JP1管理者 |
メールから登録された案件の担当者 |
JP1管理者 |
コメント |
メールによる案件機能のための一時受付プロセスワークボード |
案件集計に関する設定 |
プロパティファイルの設定 |
案件自動入力に関する設定 |
プロパティファイルの設定 |
使用するフォーム |
インシデントプロセスの標準フォーム |
JP1イベント発行に関する設定 |
JP1イベントは発行しない設定 |
期限前通知に関する設定 |
期限前通知は行わない設定 |
-id ID
IDを指定します。IDとして指定できる文字列は,1バイト以上64バイト以下の半角英数字です。-sオプションを指定している場合は,システムIDとなります。-pオプションを指定している場合は,プロセスワークボードIDとなります。
すでに登録されているシステムID,またはプロセスワークボードIDを指定すると,エラーになります。
戻り値
戻り値 |
意味 |
---|---|
0 |
コマンドの実行に成功 |
1 |
システムIDが重複しているため,マスターシステムの作成に失敗 |
2 |
プロセスワークボードIDが重複しているため,一時受付プロセスワークボードの作成に失敗 |
3 |
すでにマスターシステムが存在するため,マスターシステムの作成に失敗 |
4 |
すでに一時受付プロセスワークボードが存在するため,一時受付プロセスワークボードの作成に失敗 |
5 |
不正なシステムIDが設定されているため,マスターシステムの作成に失敗 |
6 |
不正なプロセスワークボードIDが設定されているため,一時受付プロセスワークボードの作成に失敗 |
7 |
マスターシステムが存在しないため,一時受付プロセスワークボードの作成に失敗 |
8 |
マスターシステムの状態が「削除待ち」のため,一時受付プロセスワークボードの作成に失敗 |
9 |
すでにコマンドが起動中のため,コマンドの実行に失敗 |
10 |
そのほかの要因で,コマンドの実行に失敗 |
11 |
「マスターシステム」と同じ名前のシステムがすでに存在しているため作成に失敗 |
実行時の前提条件
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コマンド実行時のサービスの状態については,「12. コマンド」の「コマンド実行時のサービスの状態」を参照してください。
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jsscreatesysandpwbコマンドは,二つ以上同時に実行できません。
注意事項
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jsscreatesysandpwbコマンドの実行中に[Ctrl]+[C]キーなどでコマンドの実行を打ち切った場合,マスターシステム・一時受付プロセスワークボードの作成に失敗するおそれがあります。このため,コマンドの実行中に[Ctrl]+[C]キーなどで実行を打ち切らないでください。もし実行を打ち切った場合は,しばらく時間を置いてからコマンドを再実行してください。