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JP1 Version 12 JP1/Service Support 構築・運用ガイド


jssdbbackup.bat(データベースバックアップ)

〈このページの構成〉

機能

JP1/Service Supportのデータベースのバックアップを取得します。なお,案件保存DBを使用している場合,案件管理DBだけでなく案件保存DBのバックアップも取得します。

このコマンドは,スタートメニューの[プログラム]−[JP1_Service Support]−[JP1_SSコマンドプロンプト]から実行します。

形式

jssdbbackup.bat {-f バックアップファイル名 | -o バックアップファイル出力先フォルダ
                {-ALL | -mdb | -sdb} [-ow]} 
                {-maint | -expand}

実行権限

Administrators権限

格納先フォルダ

JP1/SSパス\tools\

引数

-f バックアップファイル名

バックアップしたJP1/Service Supportのデータベースを出力するファイル名を絶対パスで指定します。案件管理DBだけでなく,案件保存DBもバックアップされます。バックアップファイルの出力先フォルダは,コマンド実行前に作成しておいてください。

バックアップファイル名を指定するときは,次のことに注意してください。

  • バックアップファイルの出力先には,必ずローカルドライブを指定してください。ネットワークドライブは指定できません。

  • UNCパスでは指定できません。

  • バックアップファイルのパスは,259バイト以内の絶対パスで指定してください。また,フォルダに出力するバックアップファイル名は,255バイト以内で指定してください。バックアップファイル名が全角文字を含む場合,全角文字は2バイトに換算されます。

  • バックアップファイル名にマルチバイト文字は指定できません。また,OSで指定できない文字列も指定できません。

  • 出力先のフォルダに,指定したバックアップファイル名と同一名称のファイルがある場合,同一名称のファイルを上書きしてバックアップファイルを作成します。ファイルを上書きしたくない場合は,別のバックアップファイル名を指定してコマンドを実行してください。

-o バックアップファイル出力先フォルダ

バックアップしたJP1/Service Supportのデータベースの出力先フォルダ名を絶対パスで指定します。バックアップファイル出力先フォルダは,コマンド実行前に作成しておいてください。なお,jssdbbackup.batコマンドを実行すると,バックアップ取得時の状態を記録したファイル(dbpath.txt)が,バックアップ出力先フォルダに格納されます。dbpath.txtには,バックアップ取得時に指定したオプション情報,バックアップ取得時の案件管理DBのデータベースサイズ,および案件保存DBの拡張先フォルダ情報(-dbpathオプションを指定したjssdbstatchk.bat(データベース状態確認)コマンドを実行したときに出力される情報と同様)が出力されます。指定したバックアップ出力先フォルダは,次に示すフォルダ構成となります。

バックアップファイル出力先フォルダ名
 ├ dbpath.txt            バックアップファイル取得時のデータベースの状態を記録したファイル
 ├ mdb_オプション       案件管理DBのバックアップファイル出力先フォルダ
 └ sdb_オプション       案件保存DBのバックアップファイル出力先フォルダ
注※

maintまたはexpandのどちらかとなります。

バックアップファイル出力先フォルダ名を指定するときは,次のことに注意してください。

  • バックアップファイルの出力先には,必ずローカルドライブを指定してください。ネットワークドライブは指定できません。

  • UNCパスは指定できません。

  • バックアップファイル出力先フォルダのパスは,80バイト以内の絶対パスで指定してください。バックアップファイル出力先フォルダ名が全角文字を含む場合,全角文字は2バイトに換算されます。

-ALL

案件管理DBと案件保存DBの両方をバックアップしたい場合に指定します。

-mdb

案件管理DBだけをバックアップしたい場合に指定します。また,案件管理DBのバックアップ出力先フォルダだけでなく,案件保存DBのバックアップ出力先フォルダも作成されます。ただし,ファイルは作成されません。

-sdb

案件保存DBだけをバックアップしたい場合に指定します。また,案件保存DBのバックアップ出力先フォルダだけでなく,案件管理DBのバックアップ出力先フォルダも作成されます。ただし,ファイルは作成されません。

-maint

JP1/Service Supportのデータベースの障害復旧をするために,バックアップファイルを作成する場合に指定します。

-expand

JP1/Service Supportのデータベースを拡張または異なるサーバ間で移行するために,バックアップファイルを作成する場合に指定します。

-ow

-oオプションで指定したバックアップファイル出力先フォルダにすでにバックアップファイルが存在した場合,バックアップファイルを上書きするときに指定します。-oオプションで指定したバックアップファイル出力先フォルダにすでにバックアップファイルが存在した場合にこのオプションを省略してコマンドを実行すると,エラー終了します。

戻り値

戻り値

意味

0

正常終了

1

異常終了

実行時の前提条件

注意事項

使用例

バックアップファイル(c:\backup\backup)を作成する場合の指定例を次に示します。

jssdbbackup.bat -f c:\backup\backup -maint