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JP1 Version 12 JP1/Service Support 構築・運用ガイド


6.3.2 新規インストール時のセットアップ手順

JP1/Service Supportを新規でインストールした場合は,次の手順でセットアップします。なお,JP1/Service Supportの製品の違いによって,作業手順に差異はありません。セットアップの注意事項は「6.9.2 セットアップ時の注意事項」を参照してください。

重要

JP1/Service Support 11-00以降,クライアント環境変数グループの設定が不要になりました。

  1. jsssetupinfo.batコマンドを編集する。

    案件管理DBの格納先や,JP1/Service Supportで使用するポート番号を変更する場合は,jsssetupinfo.batコマンドを編集します。jsssetupinfo.batコマンドの格納先を次に示します。

    JP1/SSパス\conf\setup\jsssetupinfo.bat

    jsssetupinfo.batコマンドのファイル形式を次に示します。

    [図データ]

    jsssetupinfo.batコマンドでは,次の内容を編集できます。「項目」に示す値以外を変更すると,エラーになります。

    表6‒5 jsssetupinfo.batコマンドで編集できる内容

    項目

    説明

    デフォルト値

    IMSSDBDIR

    案件管理DBの格納先フォルダ名※1

    JP1/SSパス\db

    IMSSDBPORT

    案件管理DBサーバとの通信用のポート番号※2

    24400

    IMSSHTTPPORT

    WWWサーバ,およびWWWブラウザーとの通信用のポート番号※2

    24401

    IMSSWEBCONPORT

    WWWコンテナサーバとWWWサーバの連携用のポート番号※2

    24402

    IMSSWEBSHUPORT

    WWWコンテナサーバとの通信をシャットダウンするときに使用するポート番号※2

    24403

    IMSSWEBHTTPPORT

    システム設定用のWWWサーバとの通信用ポート番号※2

    24404

    注※1

    案件管理DBの格納先フォルダ名を指定するときは,次の点に注意してください。

    ・133バイト以内の絶対パスで指定してください。

    ・OSで使用できる文字を指定してください。

    ・使用できる文字は,半角英数字,「_(アンダーバー)」,「\(円記号)」,「()(丸括弧)」,「.(ピリオド)」および半角空白です。

    ・フォルダ名の末尾に「\(円記号)」は指定しないでください。

    ・フォルダ名の前後に半角空白およびタブを使用しないでください。

    ・ネットワークドライブは指定できません。

    ・存在しないフォルダ名を指定した場合は,jsssetup.batコマンドの実行時に作成されます。

    ・「D:\」のように,ハードドライブの直下を指定しないでください。

    注※2

    IMSSDBPORTには,半角で5001〜65535の数値を設定できます。IMSSHTTPPORT,IMSSWEBCONPORT,IMSSWEBSHUPORT,IMSSWEBHTTPPORTには,半角で1〜65535の数値を設定できます。ただし,次の点に注意してください。

    ・それぞれのポート番号が重複しないようにしてください。

    ・他製品が使用しているポート番号と重複しないようにしてください。

    ・設定したポート番号の前後に半角空白およびタブを使用しないでください。

    メモ

    jsssetupinfo.batコマンドでは,モデルファイル(JP1/SSパス\conf\setup\jsssetupinfo.bat.model)を提供しています。モデルファイルはjsssetupinfo.batコマンドの内容をリセットする場合に利用してください。jsssetupinfo.batコマンドを削除し,モデルファイルをコピー,リネームすることでjsssetupinfo.batコマンドとして使用できます。

  2. jsssetup.batコマンドを実行する。

    スタートメニューの[プログラム]−[JP1_Service Support]−[JP1_SSコマンドプロンプト]を起動して,jsssetup.batコマンドを実行し,JP1/Service Supportをセットアップします。引数には-sオプションを指定してください。

    その他の引数は,運用に合わせて次のように指定してください。jsssetup.batコマンドの詳細については,「12. コマンド」の「jsssetup.bat(セットアップ)」を参照してください。

    • メールで案件を登録したい場合は,マスターシステムおよび一時受付プロセスワークボードを作成する,-tオプションを指定してください。なお,マスターシステムおよび一時受付プロセスワークボードは,セットアップ時以外にもマスターシステム・一時受付プロセスワークボード作成コマンドで作成できます。詳細については,「12. コマンド」の「jsscreatesysandpwb(マスターシステム・一時受付プロセスワークボード作成)」を参照してください。

    なお,案件管理DBサイズの判断基準については,「5.12.5 案件管理DBのサイズの判断基準」を参照してください。

    また,ユーザーアカウント制御機能が有効で,Administrator以外のAdministrators権限を持つユーザーの場合,管理者として実行する設定に変更してから,コマンドを実行してください。管理者として実行する設定への変更については,「12. コマンド」の「コマンド一覧」を参照してください。

  3. ODBCデータソースを設定する。

    JP1/Service Supportとデータベースを接続するために,ODBCデータソースを設定します。

    次のファイルを実行して,ODBCデータソースアドミニストレータを起動します。

    システムドライブ:\WINDOWS\SysWOW64\odbcad32.exe

    [システムDSN]タブを開いて,システムデータソースに「HiRDB ODBC3.0 Driver」を追加し,次の情報を設定します。

    設定項目

    設定内容

    DSN

    jp1imss

    PDHOST(HOST name)

    PDNAMEPORT(HiRDB port number)

    HiRDB Client environment definition file name(absolute path name)

    JP1/SSパス\dbms\db\CONF\emb\HiRDB.ini

    (凡例)

    −:指定しない

    [OK]ボタンをクリックすると,データソースが登録されます。

  4. jsschauthorityserverコマンドを実行する。

    LDAPサーバを認証サーバとする,またはJP1/Baseの認証機能を使用する場合,jsschauthorityserverコマンドを実行し,認証サーバを切り替えてください。LDAPサーバを認証サーバとしない,またはJP1/Baseの認証機能を使用しない場合,この手順は不要です。

    jsschauthorityserverコマンドの詳細については,「12. コマンド」の「jsschauthorityserver(認証サーバ切り替え)」を参照してください。

メイン画面の[ヘルプ]ボタンからHTMLマニュアルを表示させたい場合は,JP1/Service Supportにマニュアルを組み込む必要があります。組み込みの手順については,「6.8 マニュアルの組み込み手順」を参照してください。

なお,案件保存DBを使用する場合,案件保存DBも同時にセットアップできます。案件保存DBのセットアップ手順については,「11.2.10 案件保存DBの構築」を参照してください。