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JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation サービステンプレート開発ガイド 


8.3.4 サービステンプレートのデバッグ例

デバッグでは,ユーザーが確認したい項目に応じて,さまざまな設定を組み合わせる必要があります。

サービステンプレートをデバッグする操作の例を次に示します。

この例では,次のような場合に,サービステンプレートをデバッグする手順について説明します。

デバッグするサービステンプレートの問題点

問題1:

ステップAの入力プロパティと,サービスプロパティのマッピングの設定に問題がある。

ユーザーの意志

意志1:

サービステンプレートを修正する前に,ほかのステップの実行結果を確認したい。

意志2:

プロパティのマッピングに問題がある場合,そのステップの部品の処理は実行したくない。

意志3:

ステップBのステッププロパティを変更して,部品Bの処理の結果を確認したい。

意志4:

部品Cの処理の結果を確認したい。

図8‒4 サービステンプレートのデバッグ例

[図データ]

  1. デバッグタスクの実行が開始され,部品Aの処理を実行する前にステップAが自動で中断されます。ステップAが中断されたら,[デバッグ]エリアでステッププロパティ「入力A」の値を確認します。[サービスプロパティ]タブに表示されている,サービスプロパティ「入力1」の値が正しくマッピングされているかを確認します。

    こうすることで,ステッププロパティ「入力A」のマッピング設定に,問題を発見できます(問題1)。

  2. プロパティのマッピングに問題があったため,意志1および意志2に従い,部品Aの処理はスキップしてデバッグタスクを進めます。[デバッグ]エリアで,[実行設定]プルダウンメニューから[部品の処理を実行しない]を選択します。

  3. 意志3のとおり,ステッププロパティの値を変更して部品Bの処理を実行するため,[ステップオーバー]ボタン[図データ]をクリックし,部品Bの処理を実行する前までデバッグタスクの処理を進めます。

    部品Aの処理がスキップされ,ステップAの実行が終了します。部品Bの処理の実行前に,ステップBが中断されます。

  4. [デバッグ]エリアで,[実行設定]プルダウンメニューから[部品の処理を実行する]を選択します。

  5. ステップBの入力プロパティの値を変更します。

  6. [デバッグ]エリアで[再開]ボタン[図データ]をクリックします。

    部品Bの処理が実行されたあと,後続ステップ実行条件に従ってステップCが実行され,デバッグタスクが終了します。

  7. 意志3および意志4のとおり,[デバッグ]エリア,フローエリア,および[タスクログ]タブで,ステップBおよびステップCの実行結果を確認します。

  8. [Service Builder Debug]画面の[エディタへ戻る]ボタンをクリックします。

    [Service Builder Debug]画面が閉じます。

  9. [Service Builder Edit]画面の[フロー]タブで,ステップAのプロパティマッピングの設定を修正します。

  10. サービステンプレートを保存したあと,サービステンプレートを再度デバッグします。