8.3.4 サービステンプレートのデバッグ例
デバッグでは,ユーザーが確認したい項目に応じて,さまざまな設定を組み合わせる必要があります。
サービステンプレートをデバッグする操作の例を次に示します。
この例では,次のような場合に,サービステンプレートをデバッグする手順について説明します。
デバッグするサービステンプレートの問題点
- 問題1:
ステップAの入力プロパティと,サービスプロパティのマッピングの設定に問題がある。
ユーザーの意志
- 意志1:
サービステンプレートを修正する前に,ほかのステップの実行結果を確認したい。
- 意志2:
プロパティのマッピングに問題がある場合,そのステップの部品の処理は実行したくない。
- 意志3:
ステップBのステッププロパティを変更して,部品Bの処理の結果を確認したい。
- 意志4:
部品Cの処理の結果を確認したい。
デバッグタスクの実行が開始され,部品Aの処理を実行する前にステップAが自動で中断されます。ステップAが中断されたら,[デバッグ]エリアでステッププロパティ「入力A」の値を確認します。[サービスプロパティ]タブに表示されている,サービスプロパティ「入力1」の値が正しくマッピングされているかを確認します。
こうすることで,ステッププロパティ「入力A」のマッピング設定に,問題を発見できます(問題1)。
プロパティのマッピングに問題があったため,意志1および意志2に従い,部品Aの処理はスキップしてデバッグタスクを進めます。[デバッグ]エリアで,[実行設定]プルダウンメニューから[部品の処理を実行しない]を選択します。
意志3のとおり,ステッププロパティの値を変更して部品Bの処理を実行するため,[ステップオーバー]ボタンをクリックし,部品Bの処理を実行する前までデバッグタスクの処理を進めます。
部品Aの処理がスキップされ,ステップAの実行が終了します。部品Bの処理の実行前に,ステップBが中断されます。
[デバッグ]エリアで,[実行設定]プルダウンメニューから[部品の処理を実行する]を選択します。
ステップBの入力プロパティの値を変更します。
[デバッグ]エリアで[再開]ボタンをクリックします。
部品Bの処理が実行されたあと,後続ステップ実行条件に従ってステップCが実行され,デバッグタスクが終了します。
意志3および意志4のとおり,[デバッグ]エリア,フローエリア,および[タスクログ]タブで,ステップBおよびステップCの実行結果を確認します。
[Service Builder Debug]画面の[エディタへ戻る]ボタンをクリックします。
[Service Builder Debug]画面が閉じます。
[Service Builder Edit]画面の[フロー]タブで,ステップAのプロパティマッピングの設定を修正します。
サービステンプレートを保存したあと,サービステンプレートを再度デバッグします。