8.1.3 デバッグとは
デバッグとは,[Service Builder Debug]画面を使用して,ビルドしたサービステンプレートの動作を確認し,フローや部品の問題点を摘出するための操作です。サービステンプレートをデバッグすると,デバッグサービスおよびデバッグタスクが生成されます。デバッグは,デバッグタスクを実行しながら行います。
デバッグで問題点が摘出された場合は,デバッグを停止し,サービステンプレートまたは部品を編集します。
目的
サービステンプレートのフローや部品が,設計したとおりに動作するかを確認するためにデバッグを行います。例えば,プロパティのマッピング設定や,後続ステップ実行条件によるフローの分岐が設計どおりかを確認できます。[Service Builder Debug]画面を使用すると,次のことができます。
階層フローや繰り返し実行フローを含む,すべての階層におけるフローの遷移や,部品の処理の結果を確認しながらデバッグタスクを実行できます。
プロパティのマッピング設定に従って,プロパティの値が正しく設定されているか,確認しながらデバッグタスクを実行できます。
部品の問題点が摘出された場合,ステッププロパティの値や戻り値を変更して実行できます。そのため,ステッププロパティの値や戻り値に任意の値を指定したときの,部品の処理やフローの遷移を確認できます。
実行できる回数
1つのサービステンプレートに対して,デバッグは何回でも実行できます。また,デバッグ中にサービステンプレートの問題点が摘出された場合は,開発サービステンプレートまたは開発部品の修正から,ビルド,デバッグまでの一連の作業を,すべての問題点が解消されるまで繰り返し実施してください。
デバッグサービスとは
サービステンプレートのデバッグ時に生成・実行されるサービスのことです。生成されるデバッグサービスは,1つのサービステンプレートにつき1つです。一度デバッグしたサービステンプレートを再度デバッグした場合,前回生成されたデバッグサービスは削除され,新しいデバッグサービスが生成されます。
なお,デバッグサービスは,[タスク]画面([デバッグ]タブ)のサービス名の列に表示され,[サービス]画面には表示されません。
デバッグタスクとは
サービステンプレートのデバッグ時に,デバッグサービスの生成に伴って生成されるタスクのことです。一度デバッグしたサービステンプレートを再度デバッグした場合,前回生成されたデバッグタスクは削除され,新しいデバッグタスクが生成されます。
デバッグタスクは,[Service Builder Debug]画面および[タスク]画面([デバッグ]タブ)に表示され,AdminまたはDevelopロールが設定されているユーザーだけが参照および操作できます。
なお,デバッグタスクの状態はタスクサマリーに表示されません。